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リビア

★2024/08/29のRTのムスタファ・フェトゥーリ氏の記事の抄訳。2011年のNATOの無差別爆的によるリビアの破壊について振り返る。
13年前、NATOの作戦がアフリカの民間人を殺害した:NATOは責任を問われるだろうか?(抄訳)

2024/03/19のRTのムラド・サディグザデ氏の記事。青山貞一氏が全文邦訳されていたので内容紹介はそちらにお任せする。NATOは人権の名の下に、アフリカで最も人々の生活が保証されたリビアをこの世の地獄に変えた。
How NATO undid decades of post-colonial development in mere months
NATOはいかにして数十年にわたる植民地後の発展をわずか数か月で元に戻したのか

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。2023/11/05、ブルームバーグはロシアがリビアに軍事基地を開設する可能性について報じたが、これが実現するとすれば、ロシアは地政学的に5つの大きなメリットを得ることになる。
リビア基地に関するブルームバーグの報道が真実なら、ロシアが利益を得られる5つの方法(抄訳)

★カウンターカレントの記事の抄訳。2023/10/25、リビアはガザでのイスラエルのジェノサイドを支持する西洋諸国の大使達を追放すると宣言した。
リビアは西洋の大使達に国に帰れと伝える(抄訳)

★UKコラムの解説の要点に多少付け加えてみた。2023年9月のリビアの洪水はNATOによる人災だ。
リビアの洪水問題の原因は気候変動ではなくNATOだ(要点と補足)

藤永茂氏の記事。2023年9月のリビアの洪水は、2011年にNATOがリビアをこの世の地獄に変えなければ避けられた筈の災害だ。これは疑い様の無い戦争犯罪の結果だ。
リビア洪水死者2万は人災である

★2nachekiの最新アフリカ・ニュースの報道の要点と補足。2023/09/10〜11の大雨によって引き起こされたリビアの洪水には、NATOの戦争犯罪もその責任の一端を負っている。
リビアの壊滅的な洪水は、NATOの水インフラ爆撃によって引き起こされた(要点と補足)

★アンドリュー・コリブコ氏の分析の抄訳。ニジェールのクーデターを巡る最近の展開は、より広範な戦争を予感させる。その場合、NATOが支援し、ナイジェリアが主導するECOWASと、新たに結成されたブルキナファソ、マリ、ニジェールのサヘル連合(ギニアも加わる可能性が有る)が対立するだろうが、後者が早期に敗北させられなければ、ロシアは恐らく後者を支援する。そうなれば地域紛争は新冷戦の代理紛争に変わり、その場合チャドがキングメーカーになるかも知れない。
西アフリカ地域戦争一歩手前(抄訳)

★リビアの人権侵害についての2023年の国連報告書について、グレイゾーンのアレクサンダー・ルビンスタイン氏の解説記事の抄訳と補足。
EUから資金提供を受け、アフリカの移民を奴隷化するリビアの「ビッグ・ビジネス」———国連報告書(抄訳と補足)

ドナルド・トランプ、2015年の発言。イラクのフセインやリビアのカダフィは「ナイス・ガイ」ではなかったが、彼等を倒してどうなった? 人権状況は遙かに悪化し、両国は国として消滅し、今やテロリストの温床だ。ヒラリーやオバマはシリアでISISと言われている何処の馬の骨とも分からない連中を支援して今まだアサドを倒そうとしているが、そんなことをするより自国を立て直すことに集中すべきだ。———こう云う点は非常にまともで、この点が支持されるのは不思議なことではない。そしてだからこそトランプは主流のメディアからは罵倒されることになる。
Donald Trump: World better with Hussein, Gadhafi in power (2015)


★NATOが破壊した「独裁者」カダフィが支配するリビアでの生活はどんなものだったか。
リビアが二度と目にすることの無い16のこと

★EU/NATOはリビアを国家として崩壊させたのみならず、人身売買を含む今に続く人権侵害の一翼を担っていることが再確認された。「ルールに基付く秩序」がどーたら抜かしている連中は、この世の法が有るなら本来被告席に座っていなければならない連中だ。
国連報告書は、EUがリビア当局の犯罪に加担していることを明らかに(要点)

2022/12/12のヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書に拠ると、EUの国境警備機関であるフロンテックスは海事法を破り、リビアの人権侵害から逃れて来た難民達のボートのについての情報をリビア沿岸警備隊に流していた。難民がリビアに戻されれば恣意的な拘留、暴力、搾取に直面することは明らかなので、EUはこれらの人権侵害に加担していることになる。
EU: Frontex Complicit in Abuse in Libya
EU 'complicit' in human rights abuses in Libya: new report

リビアのカダフィ大佐はウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領と親しく、ウガンダに対して軍事的・経済的支援を惜しまなかった(1990〜94年のルワンダ侵略の際にはルワンダ愛国戦線にも資金提供した)。カダフィのアフリカ合衆国構想は西洋の指導者達や一部のアフリカ指導者達にとっては脅威だったが、ムセベニもまたこれに反対し、西洋の利益を優先して対カダフィで軍や諜報の分野で協力した(何時でも彼を失脚させられる西洋に抵抗するよりカダフィを裏切る方が簡単だ)。ムセベニに売られたカダフィは、軍事的にNATOに抵抗する為の手段となる核開発計画を放棄すると云う致命的な過ちを犯した。
The African Leader Who Betrayed Col. Gaddafi...


★2011年以降、リビアで本当は何が起こったのか、元カダフィの報道官の証言。
12年前、NATOは「民間人を保護する」為にリビアに爆撃を加えた。その結果数万人が死亡し、国は瓦礫の山と化した(要点と補足)

★マーク・カーティス氏の記事の要点。
英国はリビアの石油の完全支配を目論んでいる(要点)

リビアのカダフィ大佐の死から11年、、欧州議会議員クレア・デイリー氏のNATO弾劾。「自由、民主主義、人権」の名の下にNATOがリビアに齎したものは、「テロ、死、無法状態、レイプ、貧困、飢餓」。これまでの歴史を憶えているなら、NATOがどれだけ非人道的な侵略組織であるか、間違える筈が無い。だが西洋市民の大多数は、リビアで本当は何が起こったのか知らされていないので、自分で情報収集する少数派しか真実を知らない。
European MP Shames NATO for Killing Millions in Libya Gifting them Only Poverty, War, Destruction


カダフィが何故NATOによって暗殺されなければならなかったかを理解するには、ドルはペトロダラーの仕組みを通じて米帝が世界経済を支配する通貨兵器であると云うことを先ず理解しなければならない。カダフィは金兌換性のディナールをアフリカ共通通貨とし、且つ巨大なインフラ計画を進めることで、アフリカ全体の経済的自立を図ろうとしていたが、それはドルの覇権を脅かすものだった。イラクのサダム・フセインが排除された理由も根本では同じで、彼は石油取引をドルからユーロ建てに切り替えようとしていた。リビアとイラクの破壊は通貨戦争の一環だったのだ。
Why Gaddafi's Gold Dinar Currency Was a Threat


★2018/03/23、04/03、04/26のニコラス・J・S・デイヴィス氏のシリーズ記事3本の要点を1本に纏めた。2001年以降、アメリカ帝国の「対テロ作戦」によって6つの国が被った被害の一端の実態を計算している。
9.11以降の数々の戦争でアメリカは何百万人殺したのか?(要点)

NATOとその代理勢力によって殺される直前、アラブ諸国の指導者達に語りかけるカダフィの映像。何故イラクが侵略され、フセインが処刑されねばならなかったのか? 勿論9.11や大量破壊兵器とは何の関係も無い。何故フセインの殺害について調査が行われないのか?(カダフィとフセインとの間には確執が有ったが、それとこれとは別だ。)米国はイラン=イラク戦争の時にはイラクと共にイランと戦った。フセインはチェイニーやラムズフェルドの公然たる友人だった。外国が言い掛かりをつけてアラブの国を侵略してその指導者を処刑するなどと云うことが許されるならば、次に狙われるのは諸君かも知れない。我々は米国の友人だが、米国は何時か我々を処刑するかも知れない………。
 まぁ西側の反戦主義者には、標的とされる可能性の有る国々のこうした尤もな懸念に対して無関心な人が多いが、被害者の立場に立って状況を想像してみる習慣をつけるだけで、国際情勢はずっと理解し易くなる。
THE SPEECH THAT KILLED GADDAFI! (WATCH BEFORE DELETED)


2011年のカダフィ大佐の殺害が、民主化運動を装ったクーデターを利用した西洋(仏米、NATO)による侵略に他ならなかった(この辺の真相は日本語環境では殆ど言及されることが無いので、知ることが難しい)。「独裁者が排除されて良かったじゃないか」と思う人も居るかも知れないが、カダフィ死去後のリビアは組織犯罪やアル=カイダやISISの温床となって完全に破綻国家と化しており、国内だけではなく北アフリカ・中東・欧州の安全にとっても脅威となっている。カダフィがアフリカ大陸全体で通用する共通通貨を作ることによってフランスのフランからのアフリカの経済的自立を促進しようとした結果がこれ。西洋は他国が自分達の思い通りにならないことを許さない。違法な爆撃やテロ組織・犯罪組織の支援と云う手法はリビア以外でも度々使われている。仕組まれた「アラブの春」は地域全体を「アラブの冬」へと叩き込んでしまった。こんな「民主化運動」は平和と繁栄と安定と秩序の敵でしかない。
How Western Propaganda Destroyed Libya (and Got Away with it)


【注意】カダフィの死の様子。衝撃映像なのでリンクだけ貼っておく。因みにカダフィが捕まった報を知った時のヒラリー・クリントンの反応はこちら。彼女はこの後"We came, we saw, he died!"なる、非道極まり無い迷言を残している。
Gaddafi death full video القذافي الموت الكامل الفيديو

2011の「アラブの春」についての踏み込みが甘いが、42年間に亘ってリビアを統治し続け、色々と物議を醸し続けたカダフィ大佐の足跡を辿るドキュメンタリー。アフリカ最貧国のひとつだったリビアの人々の生活をアフリカで最も豊かにしたアラブ社会主義の革命家、反対派には容赦しない強権的な独裁者、共産主義陣営にも与しなかったが反帝国主義的立場を屢々鮮明にした西洋にとっての「狂犬」、国際的な解放運動(つまり「テロリスト」と呼ばれる人々)の支援者、汎アフリカ運動によってアフリカ大陸全体の解放を夢見た理想家。毀誉褒貶の激しい人物で、一寸一言で括るのは難しいのだが、取り敢えずこれだけは確かだ。NATOによってカダフィが殺された後のリビアは地獄と化した。
How Gaddafi Conquered Libya : The Complex History of Libya's Dictator


ジンバブエの故ムガベ大統領の国連演説。「リビアの市民を守る」と云う口実の下にリビアの市民を大量に殺害し、アフリカの希望の星だったカダフィとその家族を殺害したNATOの偽善と残虐性について、痛烈に非難している。欧米は国連を私物化し、その理念を穢している。世界平和の最大の敵がどの国なのか、目を開けていれば誰にだって解る筈だと私は思うのだが、何故か解らない人も多い様だ。
Mugabe Scary UN Speech Warning the World About NATO


リビア、2011年時点での正式名称は「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国」は、当時の指導者ムアンマル・アル=カダフィがNATOに人道犯罪の濡れ衣を着せられて見せ物の様に殺害されるまでは、アフリカで最も人々の生活が保障された国だったが、アラブ諸国の中では最も女性の権利が保障された国でもあった。当時の反カダフィ派には、男性の特権が冒されるのを好まない反動勢力が含まれていた。ヒラリー・クリントンやスーザン・ライスやサマンサ・パワー等は「アラブ女性のアラブ男性の暴虐からの解放」を唱えたが、やっていることは真逆。世界の進歩主義勢力にとって米帝は心強い味方どころか不倶戴天の敵だ。
中東/アフリカの女性たちを救う?(1)
中東/アフリカの女性たちを救う?(2)

★ナフィーズ・アーメド氏の2015年の記事の要点。NATOの非道行為の一例として、リビアの水インフラ破壊を解説している。
戦争犯罪:NATOはリビアの水道インフラを意図的に破壊した(要点)
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川流桃桜

Author:川流桃桜
一介の反帝国主義者。
2022年3月に検閲を受けてTwitterとFBのアカウントを停止された為、それ以降は情報発信の拠点をブログに変更。基本はテーマ毎のオープンスレッド形式。検閲によって検索ではヒットし難くなっているので、気に入った記事や発言が有れば拡散して頂けると助かります。
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