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泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

最大マス向けのサイトでコンテンツ運用を考える際、「季節感」というのはなかなか重要なポイントだ。ヘッダに季節感を出したり、季節感のある特集を組んだり、アンケート系のコンテンツなんかでも季節感のあるネタで出題したり。

どういうところが重要かというと、経験上だけれど、季節感のあるコンテンツというのはユーザの反応がいい。特集はPVがやや多めに出るし、投稿系だと投稿数が多くなる印象。そう、まあ印象トークなのだけれど、実際に受託でコンテンツ運用をやっていると、クライアントから季節感のあるネタを求められることもあるので、実感としてはそう変な話でもないようだ。

ただ、個人的には理由がよく分からない。投稿系だと参加しやすいのかとは思うが、特集などでは参加しやすさは関係ない。サイトデザインについては、手軽に真新しさを出せるので、その辺りがよいのかもしれない。ただ、やっぱり特集なんかの読み物コンテンツはなぜ好反応なのか謎だ。

ベタに考えると「季節感」にそれだけ興味を惹かれる人が多いということなのだろうけれど、端的すぎてどうにもならない。しかもそれはwebに限ったことではなく、「そもそも多くの人は季節感に興味を持つ」ということなんだろうし。そこに理由なんてものはないのか、あるのか。仮に理由が判ったとして、そこに発展的なものがあるかといえば、ない気がする。

自分も温度調節以外でもう少し季節感を大事にしていれば、何か見えてくるだろうか。しかし、見えた先にはたぶん何もない。

webに限らずBtoCなところが延々と季節感を振りまき、消費者側も積極的にそれを消費してきた積み重ねによる文化的な刷り込みもあるんだろう。そういう意味で「季節感」という要素は古いものなんだろうな。そういえば、少し前に「日本の素晴らしさ」みたいなものの例として「四季」を挙げるケースがしばしば見られた。「日本の素晴らしさ」として妥当かどうかはともかく、それだけ季節感に対する意識は多くの人にとってかなり大きいんだろう。

というわけで、もしBtoCなサイトを手がけていてまだ「季節感」が要素としてない場合は、こじつけでもいいので盛り込んでみるといい。効果は保障しかねるけれど、たぶんいい手ごたえがあるはずだ。それに、ネタを考えるにしても楽だしね。

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