IT戦記「マークアップエンジニアはどこへ向かうべきか」を読んで、火が熱いことを再発見した人を目にしたような気持ちになった。
上記記事の趣旨としては、
そんなの、宇宙開闢以来わりと自明なことなんじゃないかと。上記記事ではその後、Twitterでその意見に触れた人たちの発言が転載されている。私はてっきり「そんなこと発見みたいに言ってんじゃねえ!」「おまえは縄文時代の人か?」的な心無い罵倒が並ぶのかと思いきや、わりとみんな暖かく賛同している。「そんなの自明じゃね?」と思った自分がズレているのか。これが「自分の常識は他人の常識ではない」というヤツなのか。自明なことを言っちゃいけないというわけじゃないけど、なんだか釈然としない。
底意地が悪いけれど、書き方として気になる部分もある。「ほうがいい」と書いてあるが、マークアップエンジニアとして長きに渡ってそれを本業にする気で居て、なおかつ(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」という人は、まあそうだろう。けれど「いずれは職種を変えたい」、「+αを身に着けたい」という人には当てはまらないし、そもそも(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」って人はどのくらい居るんだろうか。だいたい、本人が望むと望まざるとにかかわらず、+αを身に付けざるを得ない局面ってのは勝手に来る。
マークアップエンジニアからスタートする人は最初「(X)HTML+CSSしか出来ない」ってのがほとんどだろうけど、だいたいはどっかの段階であれこれ+αが身に付いて、ほどほどにヤル気があれば、どんどんキメラ化していく。そして八面六臂な活躍をするようになる。
仕事で使い物になる最低限のレベルへわりと早く達することが出来るので、マークアップエンジニアは他のweb系職種よりもこの+αが身に着けやすいんじゃないだろうか。ゼネラリストを目指しやすいというか。それもマークアップエンジニアという職種の面白さだと思う。
ああ、ずいぶん話が迷走してしまった。ともあれweb業界で働きながら、「(X)HTML+CSS しか出来ない人は真剣に第二の何かを探したほうがいい」とか今ごろ言う人がいて、「いまさら何言ってんの?」って突っ込まない人が居ることには驚いた。所詮、私の常識は他の人の常識ではないんだろうけど。
【補記】
(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」という人が居たとしても、スキルが高ければ、それはそれで頼みたいことが山ほどある。同じ職場で「あいつ(X)HTML+CSSしかできないから、仕事頼むの止めよう」なんて思いはしないだろう。なんつうか仕事なんだしさ。居る人をどう活かすかじゃん?
むしろ「あー。コーディング間に合わねー。いや、○○さんならいけるか?」「もうできたの?あんた新世界の神だよ!」「さすがに読みやすいソース書くねー。運用とか改修がしやすくて助かるよ」とか思うほうが多そう。
そう考えると、(X)HTML+CSS「しか出来ない」って人も高いスキルがあれば、別に第二の何かとか持ってなくても実際にはいいのかもしれないな。
原初的な職人ってそんな感じか。分業内で単機能だけど腕のいい職人さんって、市場があれば食いっぱぐれないし。まあ、フリーだったりキャリアアップを目指したりとかしてるとキツそうだけど。あ、だから「ほうがいい」なのかな。「必須じゃないけど」みたいな。
話し変わるが、とりあえずweb業界で働きたいって人はマークアップエンジニアから始めるといいと思う。
それは上に書いたように「仕事で使い物になる最低レベル」へ比較的すぐ達することが出来るためでもあるけど、他にも理由がある。
マークアップエンジニアは各種プログラマが最終的に作るものにも、デザイナが最終的に作るものにも、ライターが最終的に書く文章にも密に接するし、webディレクターの仕事も目にする。IAの仕事も、その最終的なアウトプットを目にする。つまり、webディレクターの次くらいに全制作スタッフの仕事(の成果)と接する機会があるのだ。なのでマークアップエンジニアは自分の仕事をしつつ、他の職種や+αな技能を身に付ける際の判断材料や具体的なイメージを持ちやすい。ある職種や技能が自分の好みに合うかどうか、向いているかどうかを見極めるいいポジションだと思うのだ。
それにwebプログラミングやFlash、DBやらを一切使わないサイトでも、デザイン性のほぼ皆無なサイトでも、文字情報がゼロに近いサイトでも、「(X)HTML+CSS」は必ず必要になる。なので、「(X)HTML+CSS」とガッチリ向き合う体験は、web業界に居る限りどんな職種になろうが+αを身に付けようが、かならず有効な基礎体力になるから。
上記記事の趣旨としては、
ということだそうだ。それで、(X)HTML+CSS しか出来ない人は真剣に第二の何かを探したほうがいい
ということらしい。(X)HTML + CSS しか出来ない人はそれなりに危機感を感じたほうがいいと思った
そんなの、宇宙開闢以来わりと自明なことなんじゃないかと。上記記事ではその後、Twitterでその意見に触れた人たちの発言が転載されている。私はてっきり「そんなこと発見みたいに言ってんじゃねえ!」「おまえは縄文時代の人か?」的な心無い罵倒が並ぶのかと思いきや、わりとみんな暖かく賛同している。「そんなの自明じゃね?」と思った自分がズレているのか。これが「自分の常識は他人の常識ではない」というヤツなのか。自明なことを言っちゃいけないというわけじゃないけど、なんだか釈然としない。
底意地が悪いけれど、書き方として気になる部分もある。「ほうがいい」と書いてあるが、マークアップエンジニアとして長きに渡ってそれを本業にする気で居て、なおかつ(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」という人は、まあそうだろう。けれど「いずれは職種を変えたい」、「+αを身に着けたい」という人には当てはまらないし、そもそも(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」って人はどのくらい居るんだろうか。だいたい、本人が望むと望まざるとにかかわらず、+αを身に付けざるを得ない局面ってのは勝手に来る。
マークアップエンジニアからスタートする人は最初「(X)HTML+CSSしか出来ない」ってのがほとんどだろうけど、だいたいはどっかの段階であれこれ+αが身に付いて、ほどほどにヤル気があれば、どんどんキメラ化していく。そして八面六臂な活躍をするようになる。
仕事で使い物になる最低限のレベルへわりと早く達することが出来るので、マークアップエンジニアは他のweb系職種よりもこの+αが身に着けやすいんじゃないだろうか。ゼネラリストを目指しやすいというか。それもマークアップエンジニアという職種の面白さだと思う。
ああ、ずいぶん話が迷走してしまった。ともあれweb業界で働きながら、「(X)HTML+CSS しか出来ない人は真剣に第二の何かを探したほうがいい」とか今ごろ言う人がいて、「いまさら何言ってんの?」って突っ込まない人が居ることには驚いた。所詮、私の常識は他の人の常識ではないんだろうけど。
【補記】
(X)HTML+CSS「しか出来ない」「しかしたくない」という人が居たとしても、スキルが高ければ、それはそれで頼みたいことが山ほどある。同じ職場で「あいつ(X)HTML+CSSしかできないから、仕事頼むの止めよう」なんて思いはしないだろう。なんつうか仕事なんだしさ。居る人をどう活かすかじゃん?
むしろ「あー。コーディング間に合わねー。いや、○○さんならいけるか?」「もうできたの?あんた新世界の神だよ!」「さすがに読みやすいソース書くねー。運用とか改修がしやすくて助かるよ」とか思うほうが多そう。
そう考えると、(X)HTML+CSS「しか出来ない」って人も高いスキルがあれば、別に第二の何かとか持ってなくても実際にはいいのかもしれないな。
原初的な職人ってそんな感じか。分業内で単機能だけど腕のいい職人さんって、市場があれば食いっぱぐれないし。まあ、フリーだったりキャリアアップを目指したりとかしてるとキツそうだけど。あ、だから「ほうがいい」なのかな。「必須じゃないけど」みたいな。
話し変わるが、とりあえずweb業界で働きたいって人はマークアップエンジニアから始めるといいと思う。
それは上に書いたように「仕事で使い物になる最低レベル」へ比較的すぐ達することが出来るためでもあるけど、他にも理由がある。
マークアップエンジニアは各種プログラマが最終的に作るものにも、デザイナが最終的に作るものにも、ライターが最終的に書く文章にも密に接するし、webディレクターの仕事も目にする。IAの仕事も、その最終的なアウトプットを目にする。つまり、webディレクターの次くらいに全制作スタッフの仕事(の成果)と接する機会があるのだ。なのでマークアップエンジニアは自分の仕事をしつつ、他の職種や+αな技能を身に付ける際の判断材料や具体的なイメージを持ちやすい。ある職種や技能が自分の好みに合うかどうか、向いているかどうかを見極めるいいポジションだと思うのだ。
それにwebプログラミングやFlash、DBやらを一切使わないサイトでも、デザイン性のほぼ皆無なサイトでも、文字情報がゼロに近いサイトでも、「(X)HTML+CSS」は必ず必要になる。なので、「(X)HTML+CSS」とガッチリ向き合う体験は、web業界に居る限りどんな職種になろうが+αを身に付けようが、かならず有効な基礎体力になるから。
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