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派遣村パンフのご案内

「春の派遣村アクション」パンフレットのご案内


 私たちが年末の「年越し派遣村」で目の当たりにしたのは、住まいも生活資金も失い、途方に暮れた人たちの姿でした。その背景には「働く現場」の乱暴な違法・脱法がありました。しかし、「切られてしまった」彼ら彼女らは、孤立し、自らを守る最低限の手段を知る術も時間もなく、突然路頭に迷わされてしまいました。
 そこで私たち「派遣村実行委員会」は、「切るな!切らせるな! 春の派遣村アクション」を起こします。
 アクションは派遣村作成パンフの配布と電話相談・来所相談の二段構えです。
 第一弾企画パンフレット「あたたかな春を迎えるためのマニュアル」は、切られる前、切られた後に何とか生き抜くための知恵を得るためのパンフレットです。このパンフレットを一冊でも多く現場の人たちに届けたいと思います。
 パンフレットの配布にご協力いただける方は、お名前、送付希望先、部数を明記の上、派遣村実行委員会まで、電話、またはメールでご連絡ください。
 なお、送料は「年越し派遣村」に集められた皆さんのあたたかいカンパから負担させていただきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。

派遣村実行委員会
事務局連絡先:
[email protected]

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『あたたかな春を迎えるためのマニュアル』
       (発行:派遣村実行委員会)
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                A4判、22ページ、本体送料無料

◎PDFファイルがこちらからダウンロードできます。
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/hakenmura/hakenmura.pamphlet09haru.html


< も く じ >

まえがき(村長:湯浅誠)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

1.解雇・雇い止めを通告されたときに・・・・・・・・・・・・・・・2
  ○とにかく認めない、認めても撤回する
  ○契約満了、更新しない「雇い止め」でもあきらめない
  ○解雇通知などに同意のサインをしていたら、無効を通知する
  ○有給休暇は遠慮なく消化する

2.住まいを追い出されそうなとき、追い出されてしまったときに・・・4
  ○居住権があります。出て行く必要はありません。
  ○こうやって寮や社宅に住み続けよう
  ○もしすでに寮を追い出されてしまっていたら

3.労働組合に相談しよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
  ○労働組合でできること
  ○スタッフのサポートを受けながら会社と交渉する

4.困ったときにはセーフティネット・・・・・・・・・・・・・・・・7
  ○雇用保険の失業給付
  ○「就職安定資金融資」事業
  ○生活に困ったときの生活保護制度

<資料編>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
  解雇通知書撤回と寮への滞在を求める通告書
  就職安定資金融資制度関連
  生活保護関連

相談窓口一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
  労働組合、生活保護支援団体など

表1

2009年03月30日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:0

【新刊!】『なぜ富と貧困は広がるのか』旬報社

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 ガテン系連帯共同代表を勤める木下武男さんが、ワーキングプア研究で有名な後藤道夫さんと共に本を出しました。『なぜ富と貧困は広がるのか』です。

 この本は単なる読み物としての読み物ではございません。
 生きるための参考書とでもいった方が良いでしょうか。

 働くものが働いても働いても生活が苦しいのに、トヨタの昨年度の役員報酬は39億円で過去最高額。なぜ貧困が叫ばれる中で、企業は未曾有の利益を得ることができるのか?
 素朴ですが、難しそうなこんな社会の仕組みと、その只中に立たされている働く者だからこそ、やれることがたくさん書かれています。
 サブタイトルは「格差社会を変えるチカラをつけよう」ですが、そのとおり、読者は否が応でもこの世の中を生き抜くためチカラがついてしまうでしょう。

 たくさんの方に読んでもらいたい本です。
 ガテン系連帯の仲間もよんでいます。
 ぜひ、お読みください。もりもり力をつけてください。


『なぜ富と貧困は広がるのか (格差社会を変えるチカラをつけよう) 』
後藤道夫+木下武男
A5判並製/164頁/
定価1,470円
発行日 2008年6月10日
ISBN 978-4-8451-1074-2 C36
旬報社

<著者紹介>
後藤道夫(ごとう・みちお)
都留文科大学教授。専門は社会哲学、現代社会論。主な著書に『収縮する日本型〈大衆社会〉-経済グローバリズムと国民の分裂』(旬報社、2001年)、『反「構造改革」』(青木書店、2002年)、『戦後思想ヘゲモニーの終焉と新福祉国家構想』(旬報社、2006年)など。

木下武男(きのした・たけお)
昭和女子大学数授。専門は現代社会論、労働社会学、女性労働論。主な著書に『日本人の賃金』(平凡社新書、1999年)、『格差社会にいどむユニオン-21世紀労働運動原論』(花伝社、2007年)など。

<主な目次>
序 章 貧困化する社会に未来はあるか
第1章 企業は巨大化するのに、なぜ暮らせない労働者が増えるのか
第2章 私たちは階級社会に生きている
第3章 なぜ労働組合は生まれ、どんな役割を果たすのか
第4章 私たちはどのような社会をめざすのか

2008年07月02日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:1

『ワーキングプアの大逆襲』でました。

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『ワーキングプアの大逆襲』が洋泉社ペーパーバックスから出版されました!! 952円+税とお手軽価格です。

日雇い派遣、製造派遣にくわえ、マクドナルド店長など過酷な労働を強いられる正社員。さまざまな現場から始まったユニオンの動きを知ることが出来るお手軽な本です。是非お読み下さい。

ガテン系連帯の活動も一章を割いて、取り上げられています。

以下、内容です。

目 次

Chapter-1 【日雇い派遣】
グッドウィル、フルキャストとの戦い

Chapter-2 【偽装出向】
  ドキュメント!ガテン系連帯 同じ職場、同じ仕事、同じ人間
        それなのに給料はなぜ半分?

Chapter-3 【正社員の受難】
成果主義との闘い方教えます

Chapter-4 【99年派遣法“底抜け”改正】
失われた<ハケンの品格>を求めて

■内容説明
ドキュメント!「ハケンの品格」
「26歳になってハケンって終わってるな」
きっかけは花見の席で発せられたこの一言だった。
ハケンと契約社員、同じ仕事をしていながら、なぜ100万円も違うのか!
義憤に駆られた2人のハケンが立ち上がり、職場や職種を越えて身分格差と闘う非正社員の労働団体「ガテン連帯」が誕生するまでの一部始終!

■洋泉社HP
http://www.yosensha.co.jp/products/9784862482020/

2007年11月13日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:1

『偽装雇用―立ち上がるガテン系連帯』が出版されました!

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 私たちガテン系連帯の活動を描いたドキュメント、『偽装雇用-立ち上がるガテン系連帯旬報社から出版されました!!
 旬報社が企画した「シリーズ労働破壊」の第1巻となっています(ちなみに、第2巻は『日雇い派遣』、第3巻は『肩書だけの管理職』です)。

 ガテン系連帯が結成された当初から私たちのことをずっと追ってくださっている、共同通信社の労働担当記者、大谷拓朗さんが著者です。大谷さんは何度も僕らの寮を訪れ、本当に丁寧に取材してくださいました。
 また、巻頭にはジャーナリストの斎藤貴男さんが気合の入るメッセージを、帯にはゴスロリ作家の雨宮処凛さんがアツイアツイ推薦文を寄せてくださいました。
 みなさん、本当にありがとうございました!!

 思えば、早いもので昨年10月末にガテン系連帯日研総業ユニオンを結成してから10カ月が立とうとしています。
 当初、和田さんや僕は孤独な闘いになるだろうと覚悟を決めていたのですが、蓋を開けて見れば予想外にその輪は広がり、日野自動車では日研総業に続いてフルキャストセントラルの仲間が集まり、派遣先でも日立製作所、日産自動車、タチエス(自動車シート製造のトップメーカー)などで次々にユニオンが結成されていきました。

 仲間同士で連帯して闘ったおかげで、6月にはFCCから誇大広告や採用手続について全面謝罪と改善策を勝ち取り、また7月には、製造派遣・請負最大手の日研総業と、時給100円の引き上げ、1,5,8月の連休期間の連休手当、寮費引き下げ(最大1カ月1万3千円)、部屋のカギ設置をはじめ、全社的な雇用・賃金体系の見直しを約束する労使協定を締結しました。 
 
 私たちでもやれば、できるんだ。
 そんなことを確信した10ヶ月でした。

 大谷拓朗さんは、これらの活動に密着して、今日の大企業のモノづくりの現場を支える製造派遣のしくみや問題点を描きつつ、ユニオンを結成し、活動の中で成長していくガテン系連帯のメンバーたちを主人公にした読み物として、『偽装雇用』を仕上げて下さいました。

 ぜひお読みください!!!

【主な目次】
メッセージ 若者たちの怒りを「新しい連帯」へ…斎藤貴男
1 「偽装出向」―日研総業ユニオン
2 「氾濫する派遣広告」―フルキャストセントラルユニオン
3 「偽装直接雇用」―日立製作所マイクロデバイス事業部
4 「庶務ハケン」―日産自動車派遣ユニオン
5 第二幕へ

2007年08月27日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:2

【新刊案内】『もうガマンできない! 広がる貧困』

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今年3月24日に開催された「反貧困を訴える集会」が本になりました。
ガテン系連帯・フルキャストセントラルユニオンの小谷委員長の報告も入っています。

是非およみください。

明石書店HP
http://www.akashi.co.jp/home.htm

『もうガマンできない! 広がる貧困』

◆サブタイトル 人間らしい生活の再生を求めて
◆著・訳者名 宇都宮 健児、猪股 正、湯浅 誠編
◆本体価格 1300円
◆体  裁 四六判 / 縦組 / 並製 / カバー
◆頁  数 200頁
◆刊行年月 2007.07
◆I S B N 4-7503-2584-8

◆キャプション
2007年3月24日、反貧困を訴える集会が東京で開かれた。当日の報告も交え、非正規労働者、シングルマザー、障害者、高齢者、多重
債務者、在留外国人など、貧困にあえぐ当事者の声を収載。また湯浅誠、雨宮処凛等の論者が現状分析と解決への展望を語る。

◆内容構成
はじめに
第1部 生活――その危機と再生
 第1章 シングルマザー
 【当事者の声】DVから逃れて、時間をかけて暮らしを立て直したい(Aさん)
 【論点】女性全体の貧困の中でのシングルマザーの現状(赤石千衣子)
 第2章 多重債務被害者
 【当事者の声】やっと、多重債務から抜け出して……(Bさん)
 【論点】多重債務の解消から貧困の撲滅へ(宇都宮健児)
 3章 障害者
 【当事者の声】生きることは大変だけど――精神医療ユーザーの立場から(石井真由美)
 【論点】1 障害者の生活と経済状況――市民としての自由と尊厳を(三澤 了)
 【論点】2 制度上つくられる格差 難病の立場から(山本 創)
       ――出口の見えない訓練主義ではなく、すべての人を包含する労働施策を
 第4章 高齢者
 【当事者の声】生存権裁判にかかわって(横井邦雄)
 【論点】高齢者の福祉切り捨ての現状(舟木 浩)
第2部 労働――その危機と再生
 第5章 労働の貧困化
 【当事者の声】新日雇労働「スポット派遣」の実態と権利向上の取り組み(関根秀一郎)
 【論点】貧困化・差別化される労働と政策の焦点(中野麻美)
 第6章 新たな労働運動
 【当事者の声】騙され続ける派遣労働者たちとその現状(小谷 誠)
 【論点】貧困に立ち向かう新たな労働運動(河添 誠)
 第7章 セーフティーネット
 【当事者の声】過労死に倒れた夫に代わり、会社と闘う(中島晴香)
 【論点】社会的セーフティーネットの再構築に向けて(小島 茂)
第3部 人間――その危機と再生
 第8章 「生きること」の困難さ
 【当事者の声】作家・雨宮処凛さんに寄せられた、読者からのメール  
 【論点】自分を責めないで、堂々と社会保障を要求しよう(雨宮処凛)
 第9章 外国人女性
 【当事者の声】外国人DV被害女性の立場から(天野アンチェラー)
 【論点】外国人女性と公的支援――シェルターから見えること(高木澄子)
 第10章 メディアと貧困
 【当事者の声】テレビで放送したネットカフェ難民の証言
 【論点】メディアから見た「ネットカフェ難民」(水島宏明)
 第11章 人間の再生
 【当事者の声】憎み合わなくてもいい社会へ(金城一史)
 【論点】自らの声に気づくことがはじめの一歩(湯浅 誠)
おわりに
人間らしい生活と労働の保障を求める3・24東京集会宣言
3・24東京集会実行委員会
本書で紹介した団体および関連する団体の連絡先

2007年07月06日 本のご案内 トラックバック:0 コメント:0