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3/13、業界団体への申し入れ報告

 3月13日、ガテン系連帯として、社団法人・日本生産技能労務協会(http://www.js-gino.org/)への申し入れを行いました。
 参加者は、日本生産技能労務協会が、三澤榮一常任理事、鈴木績事務局長ら四名、ガテン系連帯は、ガテン系連帯、日研総業ユニオン、フルキャストセントラルユニオン、日立派遣ユニオンのメンバーらが5名です。

 ☆申し入れ事項は、次の三点です。
  1.請負・製造派遣労働者の賃金・労働条件(寮費や作業服類の支給条件を含む)や福利厚生の状況に関する業界としての基礎的統計資料を、関連行政とも連携して整備して下さい。
  2.請負・製造派遣労働者の業界としての最低労働基準(派遣契約期間、あるべき年収水準、福利厚生など)を作成して、派遣先やメディア対策を強化するなど、業界の労働条件水準引き上げに努めて下さい。
  3.誇大・虚偽広告よる募集方法をなくすために、業界としての適正化基準を制定して下さい。

 
 また、私たちが春闘で各派遣先メーカー、派遣会社に対して提出した要求事項も資料として提出しました。

 ガテン系連帯からこれまでの経緯と申し入れ事項の簡単な説明をした後、意見交換が行われました。
 はじめての顔合わせだったわけですが、協会側は私たちの活動の趣旨に理解を示し、申し入れ項目についても、鈴木事務局長から「今回の申し入れ事項を検討して、なんらかの回答を必ずする」という積極的な返事を受けました。

 また、協会からは、職場におけるセクシュアルハラスメント、パワーハラスメントの実態、および誇大広告の実情について質問が出されました。
 私たちは、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントが当り前になっている現状を伝え、広告についても手元にあったフリーペーパーなどを示しながら、フルキャストセントラルを実例にした話をしました。いずれの話も実に丁寧に聞いてもらったという印象です。協会が現場の状況に強い関心を持っていることのあらわれであるのだと思います。

 今後の展開に期待したいと思います。

2007年03月22日 業界団体 トラックバック:1 コメント:0

日本生産技能労務協会への申入書

2007年3月13日
日本生産技能労務協会
会 長  清 水 唯 雄 様

ガテン系連帯
共同代表 木 下 武 男
  同   池 田 一 慶

 拝啓 貴協会ご発展の段お慶び申し上げます。
 私たち「ガテン系連帯」は昨年10月に発足した労働問題のNPOです。各地・各職場のユニオン、学者、弁護士らで構成されており、①製造業の請負、派遣労働者の情報交換、②労働相談及び労働組合づくり支援、③政策提言、の3つを主要な活動の柱としています。
現在、木下武男(昭和女子大学教授)と池田一慶(日研総業ユニオン)の2人が共同代表を務めています。
 さて、ご高承の通り、製造現場の偽装請負が政治・社会問題になり、現行法制度の適否や改正議論がさまざまに行われるようになりました。
 私たちは、法制度の是非も議論すべきにはちがいないが、請負、派遣業者がここ数年急増して過当競争状態にあること、他方で少子高齢化が進んでいることをふまえるならば、経営側にとっても労働側にとっても喫緊の課題は、魅力ある請負・派遣業界の確立にむけた政策を確立、推進することにあるのではないかと考えています。具体的に言えば、請負・派遣労働者の技能水準の向上と安定的雇用、請負・派遣料金の底上げ、業界としての最低労働基準づくり、などです。
 私たちガテン系連帯は今後、これら政策課題に関して、業界と労働側が建設的な政策議論を交わし、双方の共通認識を広げて行きたいと考えています。
 そこで今回は、業界健全化のために当面必要な課題として以下の通り申し入れますので、請負・製造派遣業界の最有力大手企業が参加する貴協会が、可能な課題から実行して下さることを期待します。

1.請負・製造派遣労働者の賃金・労働条件(寮費や作業服類の支給条件を含む)や福利 厚生の状況に関する業界としての基礎的統計資料を、関連行政とも連携して整備して下 さい。
2.請負・製造派遣労働者の業界としての最低労働基準(派遣契約期間、あるべき年収水 準、福利厚生など)を作成して、派遣先やメディア対策を強化するなど、業界の労働条 件水準引き上げに努めて下さい。
3.誇大・虚偽広告よる募集方法をなくすために、業界としての適正化基準を制定して下 さい。

(添付資料)1)2007年2月6日付厚生労働省への要請書
2)ガテン系連帯各ユニオンの春闘要求

                                  敬具

2007年03月14日 業界団体 トラックバック:0 コメント:2