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フルキャストセントラルと解決協定を結びました。

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*解決協定書を手に笑顔のフルキャストセントラルユニオンの面々

 昨日、フルキャストセントラル(FCC)との間で解決協定が結ばれました。

 面接時の説明と赴任後(契約締結時)の労働条件が異なるケースがあったことに対する謝罪、当初約束した期間までの就業先を速やかに確保すること、就労再開までの間、平均賃金相当額を全額支給することなど、改善策を今後ユニオンと話し合うことなど、ユニオンの要求が全面的に認められるかたちになりました。

 完全勝利です!

 この半年間、みんなで力を合わせてやってきた、宮城、沖縄での行動をはじめとするガテン系連帯の粘り強い闘いが、不誠実な態度を続けてきたFCCをついに揺り動かしたのです! やればできるものですね。
 
 さらにこの成果を次につなげ、派遣社員全体の状況改善につなげていけるようにますます頑張っていきます。 

 とりいそぎ本日の琉球新報に速報が掲載されましたので、ご紹介します。

※記事は一部引用。全文はリンクをごらんください。

■「泣き寝入りせず」貫く 派遣労働問題:琉球新報 6/27
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24968-storytopic-1.html
 上江洌さんはフルキャストセントラルユニオンやガテン系連帯とともに同社に出向き、謝罪と補償などを求めた。県や沖縄労働局に対しても、求人誌などに載る雇用条件と実際の雇用実態に大きな差があることを訴え、派遣業者に適切な指導をするよう要請した。
 こうした要請に沖縄労働局も動き出した。今月5日、同社に対し事実関係の確認と指導を行い、そして今回、会社が全面的に非を認める協定書締結へとこぎ着けた。
 上江洌さんとともに問題を訴えた労働組合の「フルキャストセントラルユニオン」の小谷野書記長は「人材派遣会社が広告について非を認め謝罪するのは初めて」と協定書の内容が画期的であることを強調する。
 19―25日で市内で100人以上にアンケートを実施し、県外就労者の半数以上が上江洌さんと同じような経験をしたと回答した。小谷野書記長は「今回の件は氷山の一角だ。他の業者も真剣に受け止めるべきだ」と指摘する。
 協定締結を受け、連合沖縄の玉城勉副事務局長は「妥当な判断。短期雇用、非正規雇用の立場では、本来労働法で守られている権利が分からず、主張できない場合もある。今回の訴えは、企業側の無秩序な雇用の在り方をただすきっかけにもなり、県内の同様な立場の仲間を勇気づけたと思う」とコメントした。


■県出身男性3人に派遣業者が謝罪 求人広告は「不適正」:琉球新報 6/27
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24963-storytopic-1.html
 県内から県外への労働派遣で、求人広告の内容と実際の労働条件が違うケースが多くあり、協定締結が今後、労働派遣業界全体への適正化へと波及しそうだ。
 同社は、謝罪や保障などの上江洌さんの要求を全面的に受け入れた形。
 協定で同社は「面接時の説明と赴任後(契約締結時)の労働条件が異なるケースがあった」などとし両組合に謝罪した。上江洌さんら男性3人とその家族に対しても、当初約束した就労期間や条件などを保障できなかったことを謝罪した。また、求人広告や採用手続きの改善策を組合と協議し策定することや、採用時に社会保険の加入手続きを全営業所で行うことを約束した。
 同社は上江洌さんら男性3人に対し、することを約束した。


これまでの行動については、こちらをご覧ください。
■沖縄について。
http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-category-18.html

■宮城行動について。
http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-entry-78.html
http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-entry-73.html

2007年06月27日 沖縄 トラックバック:0 コメント:3

沖縄報道。

ガテン系連帯の働きかけを受け、
「沖縄労働局は6日、派遣先の就業条件が分かりやすい契約書を作成し、契約者に明示するよう求める文書を、労働者派遣事業などを行う県内約400の全事業所に対し、近く通知することを決め」ました。
6/7の『琉球新報』でこのことが大きく報じられました。
記事前文はこちら。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24429-storytopic-1.html

また、琉球放送では現在行われているガテン系連帯の沖縄行動の様子を報じました。
琉球放送「県外派遣労働で体験者にアンケート」
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=11128#more

(写真上:県へ要請の模様、下:アンケート調査を行うFCCU)
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2007年06月19日 沖縄 トラックバック:0 コメント:0

6/19~沖縄で電話相談とアンケート調査を行います!

 現在、フルキャストセントラルで働く沖縄の若者と共に、沖縄を訪れているガテン系連帯は、以下のとおり19日から沖縄で実態調査を行います。
 ご協力よろしくお願いします。

◎◎お聞かせください。あなたの派遣体験◎◎

■アンケート調査にご協力お願いします。
6月19日(火)午前9時~22日(金)午後3時まで
場所:那覇市および沖縄市のハローワーク前


■「派遣労働ホットライン」を実施します(無料で電話相談に応じます)
6月19日(火)正午~20日(水)正午まで
電話番号
 098-863-5981

 ※実施会場は、全港湾沖縄地本事務所(那覇市通堂町4-22)です。

「本土に行ったら給料や労働条件が違った」――こんな経験をした人はいませんか?
 沖縄の皆さん、私たち「ガテン系連帯」は、自動車、電機など製造工場で働く派遣社員の労働条件工場を支援するNPOです。

 先月、沖縄の若者をだます求人広告と県外派遣の実態について労働局や県に告発したところ、「自分も本土に行ったら条件が違った」、「息子も同じ体験をしていた」という声が次々寄せられました。県外派遣でだまされた経験を持つ人は相当多いようです。

 しかし、どうすればいいのかわからないのでガマンして働いた、泣き寝入りするしかなかったという人が大多数です。

 だまっていては何も変わりません。私たちは沖縄をクイモノにしてきた県外派遣の仕組みを変えるために行動したいと思います。

 そこで私たちは、当面、本土で派遣労働をしたことのある方々の生の声と実体験をできるだけ多く集めることにしました。その第一弾として、無料電話相談と面談によるアンケート調査を開始します。当面、100人の方の実体験を聞き取り、求人広告や、採用・面接・赴任・契約手続、さらには赴任先の労働条件や寮生活について問題点をまとめます。その事実をもとに労働局や県に本格的な改善策の実行を求めていきます。

 なお、電話では、現在起きている労働条件や仕事に関する相談も受け付けます。

 皆さんのご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

2007年06月19日 沖縄 トラックバック:0 コメント:0

5月沖縄行動のご報告。そして、本日より再び沖縄へ飛びます!

 ガテン系連帯・フルキャストセントラルユニオン(FCCU)は、5/23~25、沖縄を訪れ、誇大広告などで沖縄を食い物にする派遣会社の現状を訴えました。この行動が沖縄のメディアに大きく取り上げられたことは、すでにこのブログでお知らせしたとおりです。
http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-entry-86.html
http://gatenkei2006.blog81.fc2.com/blog-entry-87.html


 今回の行動でガテン系連帯とFCCUは、沖縄求人誌会社、県の雇用対策課、沖縄労働局、県議会への要請をそれぞれ行いました。
 
 このなかで沖縄労働局は派遣業者と求人誌業者の調査を約束し、今月に入り早速調査が行い、「面接時には求人票と同一の労働条件を明示すること」という内容の派遣業者に対する個別指導を口頭で行った、との連絡が5日に入りました。

 また、沖縄の大手求人誌『ジェイウォーム』は、誇大広告がこの間で問題になったことをうけて、すでに年収表示をやめるなど、改善にむけて紙面を再編したところだ、と大変積極的な回答をもらうことができました。今後もぜひ交流を続けて行きたいと思います。 

 最終日の5/25には、釣井取締役・営業部長、真鍋総務人事部長に沖縄担当者を交えてFCCとの団体交渉を行いました。

 その中でFCCは、ユニオンが作成した。以下の確認書に署名しました。

 ①未解決事項(社会保険・雇用保険に加入させなかったこと、健康診断を受けさせなかったこと、その基準、東京での求人を掲載していたこと)を速やかに調査し、回答する。
 ②今回の事態が派遣労働者の人権と雇用をおろそかにする会社の体質から生じたものであることを認める。これを改善し、再発防止策をユニオンと協議して決める。そのため、今回の事態の問題点と改善をすべき点を列記して、次回協議を行う。
 ③次回交渉は六月初旬に行う。


 これまで頑な態度をつづけてきたFCCをここに来て大きく変えることができました!
 多くのガテン系連帯の仲間たちが力を合わせて行った、この半年間の諸行動の大きな成果なのだと思います。
 先日の日研ユニオンの件といい、連帯すればなんとかやれる、そういう確信を実感として得ています。

 こうした状況をうけて、ガテン系連帯とFCCUは本日、再び沖縄へ飛びます(沖縄のメンバーにとっては、ひとときの帰郷になります)!
 今回の行動では、実態調査アンケートを展開すると共に、電話相談ホットラインも行し、広く沖縄のひとの声を集めたいと思います。

 みなさんの、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いしますm(_ _)m。

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<写真>意気揚々と沖縄へ旅立つFCCUの面々。

2007年06月18日 沖縄 トラックバック:0 コメント:1

ガテン系連帯沖縄行動に関するメディア報道の追加です。

■沖縄タイムス 07/5/26夕刊
支援団体「氷山の一角」/派遣社員 労働条件トラブル
県出身者“泣き寝入り”も

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705261700_04.html

■琉球放送 5/25
派遣労働 続報 当事者と派遣会社が面談

http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?blogid=4&catid=0&archive=2007-5-25

2007年05月28日 沖縄 トラックバック:0 コメント:2

ガテン系連帯、沖縄行動!!!

 ガテン系連帯フルキャストセントラルユニオンは、5/23~25、沖縄を訪れ、誇大広告などで沖縄を食い物にする派遣会社の現状を訴える行動を行いました。
 詳細は後ほどお伝えしますが、報道で大きく取り上げられていますので、とりいそぎご紹介します。
 また、フルキャストセントラルとの団交が去る5/18開催されています。こちらの報告も少々お待ちください。

琉球新報 05/5/25朝刊
派遣業者対策を訴える 元社員「求人誌と条件違う」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-24035-storytopic-1.html

沖縄タイムス 05/5/25朝刊
「求人契約と実態違う」/派遣社員が改善求める
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705251300_08.html

琉球放送
“沖縄は草刈場” 派遣労働の現状に抗議

http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=10752

2007年05月25日 沖縄 トラックバック:0 コメント:3

沖縄の若者たちがFCCユニオンに加入しました。

またもだましたな! フルキャスト!!
沖縄の若者たちがFCCユニオンに加入しました。

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(写真:フルキャスト本社にて)

●自動車シート工場で派遣労働
 5月9日、フルキャストセントラルユニオン(FCCユニオン)に新たな仲間が加入。フルキャストセントラル本社に通告に出かけました。

 新たに加入したのは、上江洌黄陽さん(22、写真中央)、奥原裕二さん(22、写真右)、外間裕太郎さん(22、写真左)の3人。沖縄の高校の同級生で、今年2月からフルキャストセントラルの派遣社員として「本土」にやって来ました。

 3人が働いたのは、自動車用シートのトップメーカー、タチエスの武蔵工場(埼玉県入間市)。日勤と夜勤を1週間交替でくりかえし、一生懸命シートづくりの作業を行いました。

●「6カ月」の約束なのに「2カ月」でしごとを打ち切り
 しかし、3月末、「事件」がおきました。「6カ月間働ける」という約束だったのに、2カ月足らずで仕事が打ち切りになってしまったのです。

 3人は沖縄で、それぞれの事情から、「6カ月働ける」仕事をさがしていました。求人誌で見たフルキャストセントラルなら信用できる会社だろうと考えた3人は、那覇市にある同社営業所で面接を受け、「3カ月契約を更新して合計6カ月働ける」という契約を交わして、はるばるタチエスまでやって来たのでした。

 東京に来てフルキャストセントラルの羽村営業所に着いた瞬間から、「話がちがう」、「何か変だ」の連続でした。

 最初の疑問は「契約期間」。すでに沖縄で「3カ月更新で合計6カ月」の契約書を作成したのに、羽村で改めて契約書を書くよう求められました。内容を見ると、契約期間は「3月末までの2カ月」に変わっています。おかしいというと、「大丈夫です。4月以降も更新できるから6カ月働けます」と担当者は保障しました。まさか大きな会社が人をだますなどとは思いもしなかったので、どこかおかしいいなと思いながらも、その言葉を信用して3人は契約にサインしました。

●社会保険も雇用保険も「いまは必要ないです」
 また、3人は社会保険労働保険に加入するつもりで必要書類を持参してきたのに、担当者は「いまは必要ないです」といって、加入手続をしませんでした。就労前の健康診断も、「今回は大丈夫です」といって、受けさせませんでした。

 「いま考えると、最初から仕事は3月末までしかなかったんだと思う」と上江洌さんは振り返ります。

 「そのとおり。ぼくらより前から働いていた職場の人が、いまは繁忙期で日勤と夜勤があるが、4月になると忙しい時期が終わって日勤だけになる。そう話していた」と奥原さんが補足しました。

 「フルキャストセントラルは、ともかく3月末までの人手不足の穴埋めがほしかっただけなんだ。2カ月なんかじゃ誰も来ないから、3月末で仕事がなくなるのを知りながら、6カ月働けるといってだましたんだ」と、3人は怒りをかくしません。

●TBSの番組を見て、「これだ! ユニオンがある!」
 その後、3人は沖縄にいる家族の力も借りて営業所に「約束通りしごとを保障してほしい」と要求。営業所は「次の仕事が見つかるまでの休業補償」と称して、当面のあいだ基本給の60%を支払うと回答しましたが、いつまで待ってもいっこうに仕事を見つけてきません。

 「若いからバカにしてるんだよ。そのうちしっぽを巻いて沖縄に帰る、ぐらいにしか思ってない」

 そんなかれらが5月1日、たまたまテレビをみていたら、フルキャストの誇大広告問題にとりくむガテン系連帯の活動をとりあげた番組が放送されていました。沖縄の家族も同じ番組を見ていて、すぐさま「ガテン系連帯」にメールを打ちました。


●「これ以上、沖縄を餌食にはさせない」
 連絡を受けた「ガテン系連帯」はすぐさま上江洌さんたちと連絡を取ります。そして、話し合う中で3人は、自分たちの「事件」が、たまたま偶然起きた特別なものではないこと、フルキャストセントラルは外にもあれこれの手口で派遣社員をだまし続けてきた事件をいくつもおこしていること、しかも、うそがばれても謝罪もしない体質の会社であることを知りました。

 こうして、自分たちの問題を解決するために、そして、同じような若者をこれ以上沖縄から出さないために、3人はユニオンに加入してたたかう決意を固めました。

 上江洌さんたち3人はこう決意を語っています。「こんなやり方が通用するなら、沖縄は派遣会社の餌食のままだ。徹底してやらなきゃだめだ」

●申し入れにはフルキャスト本社役員が初めて同席
 5月9日午後3時半過ぎ、FCCユニオンの小谷委員長を先頭に、上江洌さん、奥原さん、外間さんの3人は緊張の面もちでフルキャスト本社を訪れました。

 FCCユニオンが訪れるたびに、居留守を使ったり、受付での立ち話で済ませようとして会議室を用意しなかったり、抗議されるとお門違いなことに警察を呼んでみたり。フルキャストセントラルと親会社フルキャストは、まったくもって派遣社員をバカにしきった不誠実な対応をくりかえしてきました。(警察からは、「きちんと話し合って下さいよ」と指導される始末)

 今回も受付にはフルキャストセントラルの役員ら2人が待ちかまえていて、「ここで説明を聞きます」。それを監視するかのように、フルキャスト本社の男性職員6~7人。よほどフルキャストグループはヒマらしい。

 しかし、FCCユニオン役員の毅然とした抗議の末に、フルキャストセントラルはようやく会議室を準備しました。

 そして、申し入れには、フルキャストセントラル取締役になったばかりの釣井営業部長、真鍋人事部長のほか、フルキャスト本社から北川グループ戦略部長が出席。40分近い申し入れを受けて、「よく調査して、早急に団交日程をご連絡します」と返事しました。

●「やっぱり、団結するとちがうんだな」
 申し入れを終えた3人は、「やってみてお良かった」、「やっぱり、団結するとちがうんだと思った」と語っています。

 翌日10日には、「17または18日に団体交渉を行いたい」とフルキャストセントラルから回答が来ました。いよいよ本格的なたたかいがスタートします。

2007年05月11日 沖縄 トラックバック:0 コメント:6