XP祭り関西2010~XPの10年を振り返る
XP祭り関西2010で基調講演した倉貫さんの発表資料が公開されたのでメモ。
【元ネタ】
XP祭り関西2010に参加しました - Social Change!
上記資料の29頁「Point of SalseからPoint of Useへ」のスライドがとても素晴らしい。
いわゆる受託開発は製造業の製品開発と同じく、買った時点が最高品質。手に入れた後は、減価償却という名のもと、価値がどんどん劣化していく。
クラウドを例とするソフトウェア開発は製造業と異なり、使いながら品質も価値も上がっていくスタイル。
これは、ソフトウェア開発の本来の性質を表している気がする。
ソフトウェアはバージョンアップしていきながら、品質も機能も使い勝手も上がっていく。
1回のリリースだけでソフトウェアが完結するわけではないのだ。
複数回のリリースを前提にソフトウェアを機能拡張していく開発スタイル、つまりアジャイル開発こそが、本来のソフトウェア開発である気がする。
MSのOffice製品もWindowsOSも十年以上の時間を経て、ようやく品質も機能も十分でこれ以上バージョンアップは不要という時代になったけれど。
今、2週目のアジャイル、Agile2.0と呼ばれている。
MSやIBMなどのツールベンダーも自社の開発支援ツールに「アジャイル」という言葉をキーワードにして販売しているけれど、何故今になってアジャイル開発が再び注目されるようになってきたのか?
今一度考え直してみたい。
【補足】
XP祭り関西のログは「#xpjugkansai」タグでTwitterで流れてます。
是非追いかけてみて下さい。
Twitter / Search - xpjugkansai
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