2017年08月
2017年08月19日
(※)「雲のむこう、約束の場所」とは新海誠監督による劇場アニメーション作品です。
(※)
(※2)
2017年08月13日
(単行本の他、青い鳥文庫版もあります。)
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※「この世界の片隅に」は、こうの史代さん作のマンガおよび、そのマンガを原作として作られた映画です。
昭和19年に広島・呉に嫁ぎ、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく一人の女性の物語です。
今回ご紹介するのは荻原規子さん作の日本の古代のような世界を舞台にしたファンタジー小説。
「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の3作からなる、いわゆる「勾玉三部作」です。
世の中に「ファンタジー小説」というものは数多くありますが、その中で「和風ファンタジー」の割合は、そう多くはありません。
さらにその「和風ファンタジー」も時代で見れば平安時代(以降)が主で、古代を扱ったファンタジーというものは意外と少ないのです。
(古代になると「和風ファンタジー」というより「倭風ファンタジー」の方がしっくり来る気もしますが、そんなジャンルはたぶん存在しないので「和風ファンタジー」で通します。)
個人的には日本の古代な魅力的な八百万の神々アリ、まだ謎が多く残された時代であるがゆえのロマンがたくさんアリで、かなり魅力的な時代だと思うのですが……。
まぁ、ともかくそんな日本の古代を舞台にした和風ファンタジー小説の中でも群を抜いて面白いのが、この「勾玉三部作」なのです。
この作品は初めは現ベネッセである福武書店から児童文学として出版されたもので、ボリューム(文章量)はかなりのものですが、児童文学であるがゆえにとても読みやすい物語になっています。
しかしながら読んでいてドキドキ・ハラハラするサスペンス性、予想を裏切る意外なストーリー展開は大人、それもミステリー好きな大人でも充分楽しめるものです。
さらにそこに日本神話ベースのファンタジー要素が加わることで、物語に神秘的な深淵さをプラスしているのです。 三部作は世界観や勾玉というキー・アイテムは共通しているものの、時代が異なる独立した3つの物語になっていますので、それぞれ単独でお読みいただいても充分楽しめます。
(三部作通して読んでいただくと、さらに“深く”楽しめますが。)
神名などはオリジナルのものになっていますが、日本神話ベースですので、古事記・日本書紀がお好きな方なら思わずニヤリとしてしまうような神様・キャラクターも出て来ます。
また、そうでない方でも、日本の古代に思いを馳せられる貴重なファンタジー作品ですので、興味をお持ちの方はぜひ読んでみてください。
夏休みの読書にも最適です!
ちなみに管理人が始めてネット上に発表した小説(「花咲く夜に君の名を呼ぶ」)も日本の古代と日本神話(風土記含む。←と言うより常陸国風土記がベース)をモチーフにした和風ファンタジーですが、気づけば勾玉三部作とは全く違う出来になっています。
(悪い意味ではありませんが…。)
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はじめまして。
津籠 睦月と申します。
このブログでは、管理人・津籠がこれまで読んできた本や好きなモノ、使っている猫用品などについてご紹介しつつ、感想をフリーダムに語っていく予定です。
本などは、なるべくネタバレしない方向で語っていくつもりですが、少ない情報からでも結末が推理できてしまうカンの良い方には完全に「ネタバレ無し」と保証はできません。ご注意およびご了承ください。
あくまで個人の感想ですので、管理人と趣味や感性、価値観等の違う方には「ちょっと違うんじゃ?」ということもあるかと思いますが、その辺りはご容赦いただければ、と思います。
特に管理人は他人から天然と言われることの多い、独特な感性を持っているようですので、注目するポイントや見方が多数派の方々から見れば「ズレている」ことも結構あるかと思いますが、そこはガラパゴス諸島で独自の進化を遂げた生物を見るような目ででも見ていただければ、と思います。
ちなみに管理人は、ジャンル問わず気になったモノには何でも手を出してみるタイプです。
読書については純文学にラノベ、ファンタジー、ミステリー、歴史書、自己啓発本、健康本と何でもアリの乱読派ですし、iPodに入っている音楽の種類も、クラシックにJ-POP、演歌にアニソン、ヒーリング・ミュージックと何でもアリですので、このブログもかなりカオスなことになっていくと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに管理人はこことは別にオリジナルのネット小説を発表するファンタジー小説サイト「言ノ葉ノ森」を運営中です。
興味をお持ちの方はそちらも是非、よろしくお願いします。
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