エッセイ

2020年03月22日

今回ご紹介するのは、こちらの本です。

生き物の死にざま
栄洋, 稲垣
草思社
2019-07-11


タイトルの通り、様々な生き物の死に様が描かれたエッセイ集です。
 
事典でも図鑑でもなく「エッセイ」です。
 
当初、自分はもっと科学的読み物を想像していたのですが、良い意味で裏切られました
 
エッセイだけあって、この本にはそれぞれの生物の“死に様”を眺める作者の視点が描き込まれています。
 
それが詩的で文学的で、何とも切ない味わいを生んでいるのです。
 
定められた本能のままに生き、繁殖し、死んでいく生物たちの物語をひとつひとつ辿っていくうちに、生命の儚さ、世界の摂理の残酷さ、不思議さなどが、ひしひしと胸に迫ってきます。
 
ただ生命を次世代に繋ぐためだけに生きているかのように、成虫になるとすぐに死んでいく儚い昆虫たち…
 
ただ人間のために殖やされ、殺されていくニワトリや実験用マウスの宿命…
 
あるいは死など無いかのように途方もなく長い年月を生きる海洋生物の生態…
 
我々が何気なく日々を送っているこの世界で、人間とはまるで違うサイクルで繰り広げられている生死があることに、ふっと気づかされる一冊です。
 
エッセイ集なので、挿絵(モノクロ)はあるものの、文章中心の本です。
 
ですが文字は大きめで1章1章の文量もそれほど多くなく、文章も分かりやすく、ルビ(ふりがな)も多いので読みやすいと思います。




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