スポーツつれづれ観戦日記
野球、アメリカンフットボール、サッカー・・・・・実際に見て感動したことを中心に綴ってゆきます。
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 先発投手が9イニングを投げきり、1人の走者も許さなければパーフェクトゲームのはずだが、そうならないこともありえる。
 それは、9回裏を終わって0-0のとき。
 まあ、理論的にはそうかもしれないけれど、そんなことって現実にあるのか。

 MLBの記録集(THE 2005 COMPLETE BASEBALL RECORD BOOK)をめくっていて、それを見つけた瞬間、目が点になった。

 投手はあの、ペドロ・マルティネス。1995年6月3日のサンディエゴでの試合。彼がまだエクスポスにいたときのことである。9回を終わってパーフェクトだったのだが、そのまま延長に突入。10回裏の先頭打者にツーベースを打たれて交代。リリーフが後続の3人を討ち取った、とあるので、勝利投手にはなったのだろう。
 想像だが、マルティネス本人、「早く点取ってくれよ!」と、ずいぶんやきもきしていたのではないか…(^^;。

 こういう不幸な投手はもう1人いる。1959年5月26日、パイレーツのハービー・ハディックスはミルウォーキーでのブレーブス戦で9回をパーフェクトに抑えて…延長へ(^^;。
 さらに10回、11回、12回と走者を許さない。
 ああ、孤独なマウンドだったんだろうなあ…。
 そして13回裏の先頭打者が、サードのエラーで出塁してしまい、パーフェクトは途切れる。
 2番打者が送りバント。
 3番打者(ハンク・アーロン!)を敬遠。
 おっと、まだノーヒットノーランは続いてるぜ!
 そして、というか、しかし、というか、次打者ジョー・アドコックにツーベースを打たれてサヨナラ負け。
 うー悲惨。1安打、1死球しか許してないのに。
 守ってる野手たち、もう穴があったら入りたい心境だったのではないかな。12本もヒット打って無得点って。

 昔、オリックスにいた野田が19三振を奪いながら勝てなかったゲームがあったことを思い出したが、それ以上に可哀想。ハディックス投手が試合後にチームメートと殴りあったりしなかったことを祈るのみである。1994年に68歳で亡くなっている。

 追伸、実はアドコック、本当はサヨナラホームランだったようですな。
 詳しくは下記HPを参照。いつも楽しく読ませていただいています。
 JIMMY'S STRIKE ZONE

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