今の40代オタクがボクの師匠、プログラムもCGもDTMも師匠のおかげを書いた増田です。
お前が技術を中心に情報補完しろよと言われたので知っている範囲で情報を補完します。
ただやっぱりネタバレするとゲッサン編集部や作者氏から叱られそうなので、まったく本編には影響しないであろう部分を中心に情報補完させて貰います。
先に謝っておきますがネタバレ回避を考えたら第1話で語れる部分がココしかなかったっす・・・。
主人公の和田一馬が所持するガラケーはデザインに微妙な違いがあるけれど、おそらくはau W41CAで2006年の春モデル。
W41CAはペンギンケータイとも呼ばれたCASIOのヒット機種で、外観はCASIOらしく少々無骨、旧機種のW31CAでは赤外線通信やおサイフケータイへ非対応だったものの、W41CAでは対応を果たし全部入りケータイになった。
ペンギンケータイの由来ともなるマスコットキャラクターのアデリーペンギンが画面上の様々な部分で演出として登場し、ポップなオレンジの筐体色とも合わせてその可愛らしさから人気を博した。
W41CAは無骨さの中にある可愛らしさで人気となったが、CASIOのWn1CAシリーズは本来サラリーマンに高い評価を受けていた端末で、WordファイルやExcelファイルを閲覧できるPCドキュメントビューワーやPC向けWebページを閲覧できるいわゆるフルブラウザを搭載しつつ、USBマスストレージ接続が可能な端末であり、更にはFMラジオを受信できるなど当時のギークからも非常に高い評価を得ており、CASIOガラケーの銘機としてガジェット界隈では歴史に刻まれている。
当時を知る者であれば常識的な話だが、CASIOというか当時のauは学生へ対して強く訴求する携帯電話通信キャリアで「学割と言えばau」という認識が世間でなされており、auや携帯電話へ搭載する機能や展開するサービスも学生を意識したものが多かった。
取り上げているW41CAも着メロの最大発音数は128のステレオ再生、PCM音源の再生機能である着うた(AAC/48Kbps)にも対応していた。しかもSD Audio Playerを搭載しておりminiSD(microSDではない)にUSBマスストレージ経由で保存したAAC(96Kbps)の再生が可能であった。
ちなみにヒロイン(?)が使っている携帯電話は現在でもINFOBARを生み出したとして話題となるau design projectの第3弾端末であるau talby。2004年冬モデルで製造は三洋、型番がA5508SA。デザイン以外に語る部分がぶっちゃけない。
というか当時からハードウェアスペックに関して語られることがあまり無かった機種で、掲示板などで携帯電話のスペックを誇ったり最大限に活用するための情報交換などをするギークなユーザが選ぶ機種ではなかったので殆ど知らないというのが実情。
INFOBARは目新しさもあって結構いろいろ情報交換されたものだけれど第3弾ともなると正直言って失速気味になっていた。
ただ、主人公が最新の携帯電話でヒロインが型落ちのデザイン重視な携帯電話、学生なのでauという細かな描写は作者の意気込みを感じる。
個人的にはこの時期の携帯電話を挙げるならauではなくVodaphoneとNTT DoCoMoから発売されていたNokia 6630を推したく、これがまたSymbian S60で・・・と話が逸れるので別の機会に。
W41CAに搭載されている音源はYAMAHA AudioEngine MA-7i(YMU791)で、前述の通りFM音源の最大発音数は128でステレオ再生が可能であり、AACやMP3のデコードへ対応するなど非常に多機能で多くの携帯電話端末に採用されることとなる2005年に登場した最新LSIによる音源だが、W41CAでは何故かMP3デコードなど一部機能が制限されている。
着メロ形式はSMAF(MMF)で150Kbyte(153,600byte)まで、FM音源の使い勝手としては4オペレータの最大発音数128で、更にFM音源側の最大発音数を減らすことで最大16bit/12,000HzのPCM音源データを使うことが出来、同様にFM音源側の最大発音数を減らすことで着うた登場前後に一瞬だけ流行ったボーカル付き着メロで活用されたHV(合成音声)も使える。
エフェクターなども内蔵しておりMA-7シリーズは当時の着メロ職人からはかなり評価の高い音源であったものの、NTT DoCoMoしか注目しなかった頭内定位を利用した仮想サラウンド再生のための3Dポジショニング機能も実装されており、いつの世も空間に対するオーディオというのは経営者と技術者の心を掴んでしまうんだなと林檎マークを見て思いを馳せる。
ただ人気だったW41CAにも欠点はあり、当時のケータイアプリ開発者から悪名を欲しいままにしたezアプリ、つまりBREWアプリが採用されていた。当時のauは野良アプリ(勝手アプリ)開発者を締め出すことへセキュリティの都合上から躍起となっており、公式ez web以外の経路からのアプリインストールを著しく制限していた。
この制限が無くなるのは平成ヲタク リメンバーズの時間軸で言えばほんの先の未来である2007年に登場するオープンアプリプレーヤー(OAP)を待つ必要があり、W41CAは、というかau端末はその点からギークに毛嫌いされることがよくあった。
BREWアプリの欠点はそれだけでなく、これはBREWアプリよりも前のezplusアプリ時代からそうなのだが1日のアプリ内携帯電話パケット通信3MB制限という謎の縛り(後に6MBまで上限緩和)が設けられておりユーザとケータイアプリ開発者双方からヘイトを買う一因となっていた。ちなみに他社は1度のパケット通信量の上限はあったが1日の上限は無い。
いやそもそもQualcommからカフェインよりもアルコールだよと騙され酔っぱらいJAVAからBREWへ乗り換えたこと自体が愚かで、他社はJAVAのままなので単に開発負担が増え、auで公開されるケータイアプリが減るという結果しか生まなかった。これが解消されるのが前述したOAPであり、OAPの正体はBREW上に構築されたJAVA VM環境であった。
しかしこのOAPもBREW側のセキュリティパーミッションのせいでパケット通信するたびに通信を許可するためのダイアログが表示されるなど不便極まりない仕様であったためユーザの反感を買ってしまう。
マニアックなネタばかり詰め込んでもアレなので、平成ヲタク リメンバーズの本編に影響しないよな?とビクビクしながら選んだのが当時流行っていた携帯電話を活用した位置ゲームのコロニーな生活。当初はウィルコム端末向けだったが後に他の携帯電話通信事業者にも対応し、2005年にコロニーな生活☆PLUSとして改称アップデートされた。
このコロニーな生活☆PLUSはブラウザゲームの一種でコロニーな生活☆PLUSのURLへアクセスするだけでゲームへ参加できた。1km以上の直線移動距離を稼いでゲーム内通貨を貯め、自分の土地の施設を充実させ住民人口を増やしていくというゲーム。
当時を知っている人ならばオチが直ぐにわかっていると思うので間を置かず言ってしまうと、コロニーな生活☆PLUSの略称はコロプラ、現在では白猫プロジェクトやディズニーツムツムの開発元で知られる株式会社コロプラの祖業である。ちなみに今でも一応はスマートフォンアプリでサービス継続しており名称も「コロプラ」へ改称している。
平成ヲタク リメンバーズの世界の時間軸にプレイヤーは存在するだろうけれど今後ネタ被りしたら申し訳ない。
ネタバレ回避も必要だし始まったばかりの第1話でとやかく言えることはないですね。読者の興味を惹こうとする単語が現れたりするので走り出しとしては及第点なんじゃないかなと。
むしろ前述したように登場するガジェットをしっかりと時代に合わせたものにしていたりとセリフやキャラクターだけでなく登場する小物にも注目したほうが楽しめるのかも知れないというのが第1話への感想と今後への期待です。
作者氏は同年代だと思われるので、敵に回すと恐ろしいが味方につけると頼りないと言われるVIPクオリティを発揮してくれたらなと楽しみにしてます。うはwwwおkwwwww
https://anond.hatelabo.jp/20230319133934 の続き 2000年代後半 そもそも前述のオーディションの告知すらDTM magazine以外で見たことがなく(実際はもう少し色んなところで告知していたのだろうけれど...
ゲッサンでどうやら同世代が当時を振り返る漫画を連載開始したようなので、別視点で語らせて貰おうか。 1990年代末 めぐり合わせが良かったのかパソコン通信終焉期に同世代としては...
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元のエントリーも読んだけれどマジで何者なんだ 当時は学生?本当に?デジタル雑誌ライターとかなんじゃないか?詳しすぎる
NTT DoCoMoしか注目しなかった頭内定位を利用した仮想サラウンド再生のための3Dポジショニング機能も実装されており、いつの世も空間に対するオーディオというのは経営者と技術者の心...
ガラケー1つでここまで拾えるのすげえなw
何もわからないことだけはわかるw 当時のガラケー何も考えずに使っていたけど凄い機械だったんだろうな
もっとガラケー談義深堀して欲しい懐かしいわ!
まさかの着メロ職人増田 W41CA使ってたわ開くとペンギン出てくるんだよなぁ そうそう3MB制限あったわ 機能的にはMP3再生できたのかぁauが塞いでたのかな?
Nokia6630ってVodafone702NKのことか!使ってた!MP3が再生できてiPod要らなかったわw
平成ヲタクがサンデーうぇぶりあたりで公開してくれたら良いんだけどね エントリ読む限りガラケーとかちゃんと描いてるのか気になってきたなぁ
タルビー持ってた(笑) 独自コンテンツがあってユーザーどうしコミュニケーションできるスペシャルサイトがあったんだよな 銀色の本体が汗で角からボロボロになるくらいまで持って...
平成オタクリメンバーズのブクマから辿ったらメチャクチャ凄いの見付けてしまった ガラケー時代は色んなのあって面白かったよなぁ
まぁ技適通ってるかは別として今は中華スマホに色んなのあって面白いよ
これと比べられる伊緒直道は流石に可哀想 40代を師匠と尊敬するのは良いけれど40代の全員がここまで詳しいわけがなく逆に学生時代はオタク叩きをしていた40代の方が多いはず ていうか...
そのような状況を傍目から見ていた自分は2ちゃんねる内の様々な製作系板やスレなどへ常駐し、HTML/CSSスレなどで素材提供などをし、更にはCGIゲーム罪と罰++ 二律背反のホスティング...
CGIはOKだけど罪と罰は名指しで禁止のプロバイダとかあったよなぁ CGIゲーム禁止と全般規制してるとこも結構あった
ゲッサンでどうやら同世代が当時を振り返る漫画を連載開始したようなので、別視点で語らせて貰おうか。 どれどれと読み始めたんだけど、いやいやいや・・・ゲッサン側もこの経験...
プログラミングはわかるけどMIDI打ち込みっぽいところはわからんなぁ
増田に平成ヲタクリメンバーズ連載に時代を合わせて当時の話を補完して欲しい 技術的な部分のフォローアップを増田がしてくれたら平成ヲタクリメンバーズの評価も一緒に良くなるん...
インターネット文化に詳しいとかいうレベルでなく実際に作ってきた側の増田 本職はゲーム関係だろうか?情報の粒度がすごい ゲッサンのは学生の青春ストーリーで展開させるだろうか...
絵もプログラミングもできるPって結構絞れるんでは?誰だろう?
その組み合わせだとかんざきひろが真っ先に浮かんだが世代的には増田の師匠側の人間だな
P.S. あまりにも書きすぎて3/4削った。つまりこのエントリは1/4まで圧縮してるので何かのきっかけがあれば補足するかも知れない。 この分量と情報量で25%まじ!? 増田はnoteあたりで全...
CGIゲーム罪と罰++ 二律背反のホスティングをしていた Flash動画黄金時代のBUMP OF CHICKENの天体観測やKのような動画を作りたいという想いが強くあったことを今でも懐かしく思う。 PSP...
誰だよこんなバケモノ育てたの 令和の時代に擬似ディレイなんていう言葉を目にするとは SFCとか携帯着メロの時代のテクだぞ
30代を自称する40代が書いたって言っても信じてしまうような内容 でもニコニコ動画の歌ってみた踊ってみたの振り返りまで出来るっていう部分が本当に謎 PSPと言われたらMHPをイメージ...
そしてボクたち世代を見て憧れてモノ作りをしたいという新しい世代の子が現れているのなら作り手としてこれほど嬉しいことは無い。 それってYOASOBIやAdoじゃん プロセカでボカロブ...
プロセカの人気ってそういうことなのか ニコニコ動画でボカロ曲公開してた連中に憧れた世代がプロセカプレイヤーなのか なんかすごく系譜を感じるな
Flashモーショングラフィックス動画(今の40代が主要世代)→ボカロ曲とモーショングラフィックスMV(今の30代が主要世代)→プロセカ(今の20代が主要世代) 面白い流れだよな
何ならモーショングラフィックスはLive2DもそうでVtuberモーションの技術 繋がってるね系譜
読んで衝撃を受けてるんだけど、この増田ってもしかして今話題のゲームの歴史を批判している側の岩崎氏の話の中で出てくる伝説級の技術者や関係者の直系の弟子ってこと? MSXやFC、PC...
読んだ限りでは元増田は少数先鋭時代のゲーム開発者(人数少ないから何でもできる)の教えを受けているのは間違いないけれど直接関わっていたかは微妙なんじゃないか? 関係していて...
当時高校大学生や若手開発者だった今の40代が小中学生時代の増田へ覚えたばかりのこと色々教えていたって感じか だから教えを受けていた古い記憶ほど技術寄り、自分で自由に作れる...
なんというか同世代だなぁと思う。 ネットランナーとか絶望の世界とかに振り回されていた時代を増田の技術や趣味への没入が手助けしてくれてる感じがあってよかった。 これからもそ...
この増田はネットランナーを読む側じゃなくてネットランナーに載る側のクリエイターだったことが救いだな 読む側なら振り回されるけど何か作ったら知らないうちにネットランナーへ...
懐かしすぎて「うわぁ↑」とマジで声が出たwww 何者だよ!すげぇ!当時のことめっちゃフラッシュバックしてきたぁ! 嘘でしょ?ほぼ同い年だろうに作ってた側だったの?本当にす...
吉里吉里やHSPに言及している点から見てもゲーム側のマルチなクリエイターかな?ZUNみたいに全てを自己完結できるタイプ 早い段階からネットに触れているから社会人じゃわからん若者...
端折った内容に東方もありそうですごく気になるな 2000年代後半の技術も書いただろうに勿体ない