Harry Potter and the Half-Blood Prince(ハリーポッターと謎のプリンス)
図書館から借りて読みました。
6巻でハリーポッターはシリーズではなく、完全な一つの作品だという作者の意図がはっきりしました。最初から著者の頭の中に物語は全部できあがっていたと。
新聞批評の中には何歳の子供が読むことを想定して書いているのか(内容が大人向けすぎる)というのもありましたが、これに対しては、第1巻出版の際に、低年齢読者でも読めるようにという出版社側の意向があったのかもと思います。
J.K.ローリングさんが最終章はもう出来ていると何度も仰っていたこともなるほどです。
ですから今までこんなシーン必要なのかなあと疑問に思っていた場面が6巻でなるほど、そう言う次第であったかと納得出来ました。
ただその為なのかこの6巻はやや話を詰め込みすぎた感があり、今までのこの著者の弾むような会話や、なんとも胸に響く描写が少なくて、全般的に説明的というか、そのまま書いてしまったというか心理描写、内面描写に欠けている感じがあります。話は面白いが文章に感動しにくいという・・・。(辞書引き引き読む身でとんでも無いこと言ってますが^_^;)
余談ながら、作者が自信があると言っていた第1章、こういうウイットは私も好きです。でも地下鉄同時多発テロと重なったせいか、直後には否定的にとらえた新聞評もあった気が(探してみたんですが見つからなくて、済みません)。イギリスも日米に続いて不寛容の時代になったと言うことでしょうか。ちょっと悲しいです。(怪我の最中に辞書なしで読んだので、大間違いの可能性大です)
でも、7巻への期待はいやが上にもたかまりました。
6巻の心理描写が少ないのも計算の内かもしれません。ローリングさんの公式サイトでの発言も、なにやら巧妙な煙幕の予感。(というか、一部完全に目くらましでしたね。ちょっとひっかかったのよ。なのに騙されました。)
7巻は出たら即買います。
それから静山社の松岡さん、6巻の翻訳がんばって下さいね(^-^)/~~
申し忘れましたが私が読んだのは
Harry Potter and the Half-Blood Prince UK版です。
US版は図書館にはないんです(ちょっと悲しい)
追記です。
ハリー・ポッターと謎のプリンス
2006年5月17日静山社より発売決定。
なるほど、タイトルそう来ましたか。やりますね松岡さん(^^)
06/05/20 追記します
もうそろそろ叫んでもいいでしょう。
6つ目は何ーっ!何処にあるのーっ!
絶対に目と鼻の先にぶら下がっているに違いないと思うのよ]。ロケットとRさんについては結構でかでかと書かれてましたから・・・と思ったんですが、あまりにも明白なので引っかけでしょうか。
なんか私も完全にハリポタマニアになったようです。お菓子まで焼いてしまいました。« シロちゃんシロちゃん! | トップページ | ハリーポッターとアズカバンの囚人 »
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