ドアを替えたら風が止んだ話
大変ご無沙汰をしております。いままでどうにかこうにか月イチ更新をしてまいりましたが、今年に入って力尽き、一月から丸二ヶ月以上更新することができませんでした。
もうほんと、大変だったんです(涙)
さて、今日はその大変だった話ではなく、去年の暮れにドアをリフォームした話を書きます。
築数十年の木造家屋である我が家は、夏暑く冬寒い伝統的な日本の家です。
ことに玄関に繋がっている廊下の寒さは耐え難いもので、寒くて寒くて冬は涙目になりました。この寒さの原因は、北向で、アルミドアで(熱伝導率が良い)、上と両側に単層ガラスに縁取られた玄関に違いないと睨んでいたのですが、断熱診断をした訳ではないので確証はありませんでした。
それでも手探りとはいえ、ガラス部分にプチプチシートを貼ったり、段ボールでガードを作って置いたり、上がり口に断熱ライナーを垂らしたりと、色々工夫してみました。それぞれ効果は確かにあるものの、それでも根源的な寒さを抑えることはできませんでした(涙)
そんな時、ドアの上についているクローザーがおかしくなってきたのです。修理すると結構なお金(十万に近い金額でした)もかかるみたいで、それだけ掛けるなら、いっそ玄関リフォームしちゃえば?と血迷ってしまったわけです。
玄関リフォームなんて十万の何倍かかるの?それより古家の改造なんてお馬鹿さんでは?って話ですが、疲れていたし、寒さにも耐えられなくなっていたんです、きっと。
で、とんとん拍子に話を進め、去年の12月に玄関を丸ごと断熱玄関に交換してしまいました。
結果は驚きの暖かさ!
なのですが、暖冬だったため、リフォームのおかげで暖かくなったとは言い切れない事を申し添えねばなりません。
しかし目に見える大きな違いがありました。リフォーム前は上がり口に垂らした断熱ライナーの玄関側から、いつも風が、それも大量に吹き込んで来ていました。
ほんと、常時ライナーの下が風で持ち上げられている感じ。なので下にドアストッパーを置いて冷気の侵入を食い止めようとするのですが、そうすると今度は脇が膨らんで風が吹き込むといういたちごっこ。
この風はどこから、なぜくるのか。
↓これがライナーなんですけどお判りいただけますか?
すきま風にしてはあまりにも大量すぎるので、お風呂の換気扇をつけっぱなしにしているからかなのかとも思いました。それではちょっと理屈が通らない気もしますが、これだけの風を説明できそうな理由を考えつきませんでした。
その謎の風がリフォーム後にぴたりと止まったので、換気扇が原因ではなかった事がはっきりし、浮上してきたのが『対流』。
そうです、冷やされた空気と暖かい空気がぐるぐる廻るあれです。
あれだけ冷えが伝われば(玄関ドアはいつも氷の様に冷たかったです)、そりゃ空気も冷えて動きますわな←早く気がつけ、自分(^_^;)
そして茶の間のすきま風もリフォームと同時にぴたっと収まってしまいました。何故玄関から遠い茶の間が!と驚いたんですが、廊下との温度差が少ないと、風が起きないみたいなんですよね。今まで茶の間でスースーしていたの、すきま風じゃなかったんだというこの衝撃。
玄関一つでどれだけ風が吹き荒れてたんだ、家・・・。
とはいえ対流の存在を確認した時点で、私は一つの不安も感じていました。
毎年花粉の頃になると洗濯物を部屋干しするのですが、階段の踊り場に干しておくとよく乾いたのです。厚手のものさえも、下手すると外に干すよりよく乾いて、とっても重宝していたのです。今まで乾く理由は判りませんでした。でも今なら予想がつきます。だって普通だったら暖かい日の方が乾きやすいはずなのに、踊り場は寒い日の方がよく乾いていたんですもの。だから今年は乾かないのではなかろうか・・・
案の定、今年は全くと言っていい程乾いておりません。リフォームの後だというのに乾燥機の導入を検討しなければならない事態に陥っております(^_^;)
ということで、『対流』は家中を駆け巡り、二階の厚手の洗濯物をもよく乾かす、という、去年に引き続き「嘘としか思えない本当の話」をアップすることになった四月一日なのでした。玄関から二階へ冷気が駆け上がっていったということでしょうか。私も信じられないわ(^_^;
毎年毎年、どうしてこう逆張りなんでしょう、私。
みなさま、本年度もどうか宜しくお願い申し上げます。
去年の四月一日の記事「善光寺のお話」はこちら(リンク)
昔書いた防寒記事「防寒・省エネマニュアル」はこちら(リンク)
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