一年以上前に発見した乳頭腫、大きさ形とも全く変化は無かったのですが、たまに噛んじゃって痛むうえに、何度も歯に触れて舌がんになったりという不安もあり、思い切って切除する事にしました。
それでかかりつけの歯医者さんに紹介状を頼んだところ、ややビビリ気味で「本当に切ります?」と。でも私はキッパリ「ハイ」と答えたのでございます。一年近く前にあなたの仰った「簡単ですよ」の言葉を信じて・・・。
3月25日、私は紹介状を握りしめ、いざ大学病院へ。
診察室で担当歯科医と話をし「今日手術でいいですよね」と念を押され、診察台に横たわった後も、私は比較的リラックスしていたと思います。だって『簡単』なんですもの(笑)
ちなみにこの担当医氏、声が横粂勝仁代議士に激似なのです(笑)
が、手術中舌をずっと出しておくための『糸』の使い方(どう使うかは怖いので書きません)が説明された時、私はこの手術の現実を初めて認識したのでございます。簡単って、切る方の事で切られる方の話では無かったのかも。
先程までの余裕は何処へやら、突然現れた恐怖に全身硬直しつくし、「電気メスを使うのでこれを握っていて下さい」と渡された金属の握りに必死の思いでしがみつく私。実は私はスプラッタが何より苦手で、舌を延ばす説明のところで既に目の前に白い靄がかかってしまったのであります。
更に間の悪いことに力んだせいか額関節にロックがかかり、開けなければならない口が思うように開かない悲劇。
恐怖で死にかけてる患者(途中で大丈夫かと心配された)、開かない口から必死で舌を引っ張る歯科衛生士、唇を切らないように舌だけ切り、5針縫う歯科医(声だけ横粂君)と、三人三様の地獄絵が繰り広げられたのでありました。
ここにもし実習生がいたら笑いをかみ殺すのに大変だったと思います。居なかったから良かったけど。
しかしどんな事にも必ず終わりはあります。その手術もとうとう終わり、歯科医は衛生士さんに「この糸太すぎます。01でしょ。03番って言ったのに」と、ほっとした声で一言。
待て!その太糸は引っ張る方か縫う方か?と頭の何処かでツッコミをするも、それ以上深く考える気力も無く、私は半ば意識朦朧として診察室を後にしたのであります。これで終わったと。
でも終わってませんでした。病院を出ていくらも経たないうちに麻酔が切れてしまったのです。運転中に。薬局にも着かないうちに。
電気メスだろうが普通の刃物だろうが、あれだけ切ったらどれだけ痛いかという(涙)
やっと薬が飲めたのがそれからなんと一時間半後。日のあるうちは紅茶に牛乳を入れてすするのが精一杯。夜になって漸くおかゆを、それも二口ほど食べることが出来ました。痛みだけでなく空腹にも悩まされることになろうとは(泣)
それから二日、痛みのピークも漸く過ぎた今、私は当時のことをようやく思い出せるようになりました。つまり、交感神経を間違って交換神経と書いちゃったこととか、診察室を間違えたこととか、舌の写真を撮るとき、ものすごい写真になってしまったとか。
あの写真とカルテはこれから先何年も残って、写真なんかは授業にも使われるんだろうなと思うと・・・・
どこが『簡単』だったんだーーーーっ!(T_T)(T_T)(T_T)
その後のご報告
手術後ずっと痛みが続きましたが、本日夕食後、突然痛みが引き始めました。「日にち薬」とは良く言ったものです。
でもね、めまいでロキソニンをもらっていなかったら、私死んでたかもです。
だって、痛み止めが一日分しか処方されてなかったんですから!
5針も縫って痛み止め一日って無理(~_~;)
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