ガウンの話
押し入れの奥底でガウンを発見しました。亡くなった親戚宅にあったもので未使用だったので家に持ち帰り、母が使わないというのでしまい込んでそのまま行方知れずになっていたものです。
「ああ、ここにあったんだ」
起きたら即戦闘だった介護時代、私にはガウンを着る時などありませんでした。でも今は違います。これを着て湯上がりにゆったりまったり映画でもみたらどんなに楽しいだろう。
そう考えた瞬間、私は後先考えずガウンをひっつかみ洗濯機に放り込みました。一度洗った記憶はあるのですが数年間押し入れの底にあったので使うなら洗濯は必至です。
その日は寒く洗濯物の乾きにくい日でした。私も具合が悪く倒れそうでした。
それでも頑張って信じられない程重くて嵩張るガウンを洗濯し干し、乾ききらないのを室内で場所を移動させながら乾かしました。
苦労の甲斐あって夜にはちゃんと乾きました。これなら今夜から使える!
私はそそくさと晩ごはんを掻き込み大慌てでお風呂に入って、パジャマの上からガウンを羽織りました。これからがゴールデンタイム~♪
しかしガウンは寒かった。
あんなに嵩張っていたのに思っていた程暖かくない。しかも膝丈なので足が寒い。膝掛けを脛の周りにぐるぐる巻きにしても寒くていられない。
それでも「ゆったりまったりな宵」を楽しむべく、格闘すること15分。このままでは風邪を引きそうだったので、やむなく布団に撤退することになりました。
まだ午後8時30分でした。(号泣)
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