マグネットシートのガイド部はOKだけど、構造体に問題ありだな
前回、プラスチックパイプを直角に、そしてキレイにカットするために、マグネットシートを使ってノコギリ用のガイドを作り、取り敢えず塩ビ管をカットしてみました。

写真では分かり難いと思いますが、ガイドのマグネットシート面に沿って、全周に渡ってキレイにカットされています。
それ以外の場所は、ノコギリの刃による僅かな傷さえもついていません。これが、「パイプソー 240」本体と一緒に買った「フラット 225」という替刃の効能です。
この替刃の “フラット” の意味は、「あさり」の無いノコ刃ということ。
材料の切断が進んでいくと、材料の切断部分と鋸とが接触し、抵抗が増してしまいます。
これを鋸の刃先を交互に外側に曲げて鋸の厚み以上の太さで切断することで、接触抵抗を軽減するのが「あさり」という技術なんです。
具体的な数字で言うと、「パイプソー 240」に装着されているノコギリは、「板厚:0.6mm」に対して「切幅:0.93mm 」となっています。0.33mmの「あさり」がある訳です。
一方、替刃の「フラット 225」は、「板厚:0.6mm」で「切幅:0.6mm 」です。
「あさり」のあるノコ刃を、このマグネットシートのガイドで使ったら、ガイド面は間違いなく傷だらけになる筈です。それ以前に、ノコギリをガイドに沿って動かすのが辛いかも。

上の写真は半分を少し超えたところまでカットしていますが、多分ここら辺りまではガイドに沿ってカットされていると思います。
このまま最後までカットし、切り離したものを見てみたら、カット面が明らかに歪んでいます。後半1/3くらいは、少しずつノコ刃がガイド面から浮いて来たようで、最後は1mm以上浮いてしまいました。
アクリルと塩ビを比べると、やっぱりアクリルって硬いんですよね。塩ビだとスーっと入っていくノコ刃が、アクリルになるとガリッて感じになります。
それと、パイプを切り進んでいくと、ノコ刃が(穴によって)吸着されない面積が徐々に増えていきます。この時、ノコ刃の柔軟性がアクリルの硬さにほんの少し負けて、ほんの少し撓んで(浮いて)、後はそのガイドから離れる方向へとどんどん向かっていって、みたいなことなのではと思います。
なんですが、パイプはガッチリと固定されているので、そう簡単に動かすことが出来ません。仕方ないのでパイプ固定のまま、ノコ刃を入れる方向を横や下からと変えてみたりしました。
考え方の方向性としては間違っていないと思いますが、いかんせん体勢が苦しかったり、パイプの手前側、下側はマグネットシートの面積が狭いこともあり、もう一つの感じ。
それ以前に、このガイドには根本的な欠陥が。そもそも、自転車用のワークスタンドとして作ったものなので、それほど各部の精度に気を配っている訳ではないんです。
更に、収納出来るガイドということは “動く” ということで、それは毎回のセッティングの度に調整する必要があるということ。これでは “治具” としては失格ですよねー。
何も考えずに材料をポンって治具(ノコギリガイド)にセットし、そのままノコギリでカットしたら直角にキレイに切れた。そんなガイドを目指して、こいつは作り直しだなっ。

写真では分かり難いと思いますが、ガイドのマグネットシート面に沿って、全周に渡ってキレイにカットされています。
「あさり」の無いノコ刃の効能
マグネットシートは、左上の角とパイプの右下のところに削れた跡があります。左上はノコギリの柄に近いところなので、ここが削れるのは、まあ仕方ないでしょう。右下の削れは何故だろ? 接着面が少し浮いていたのかもしれません。それ以外の場所は、ノコギリの刃による僅かな傷さえもついていません。これが、「パイプソー 240」本体と一緒に買った「フラット 225」という替刃の効能です。
この替刃の “フラット” の意味は、「あさり」の無いノコ刃ということ。

これを鋸の刃先を交互に外側に曲げて鋸の厚み以上の太さで切断することで、接触抵抗を軽減するのが「あさり」という技術なんです。
具体的な数字で言うと、「パイプソー 240」に装着されているノコギリは、「板厚:0.6mm」に対して「切幅:0.93mm 」となっています。0.33mmの「あさり」がある訳です。
一方、替刃の「フラット 225」は、「板厚:0.6mm」で「切幅:0.6mm 」です。
「あさり」のあるノコ刃を、このマグネットシートのガイドで使ったら、ガイド面は間違いなく傷だらけになる筈です。それ以前に、ノコギリをガイドに沿って動かすのが辛いかも。
やっぱりアクリルって、想像以上に硬かった
ということで、ここまでは想定通りにきたのですが、世の中そんなに甘くありません。塩ビ管に続いて、アクリルパイプをカットしてみたら、これがどうもうまくいかないんです。
上の写真は半分を少し超えたところまでカットしていますが、多分ここら辺りまではガイドに沿ってカットされていると思います。
このまま最後までカットし、切り離したものを見てみたら、カット面が明らかに歪んでいます。後半1/3くらいは、少しずつノコ刃がガイド面から浮いて来たようで、最後は1mm以上浮いてしまいました。
アクリルと塩ビを比べると、やっぱりアクリルって硬いんですよね。塩ビだとスーっと入っていくノコ刃が、アクリルになるとガリッて感じになります。
それと、パイプを切り進んでいくと、ノコ刃が(穴によって)吸着されない面積が徐々に増えていきます。この時、ノコ刃の柔軟性がアクリルの硬さにほんの少し負けて、ほんの少し撓んで(浮いて)、後はそのガイドから離れる方向へとどんどん向かっていって、みたいなことなのではと思います。
ノコ刃を深く入れないようにすればいいと思うんだけど
ということは、最初から最後まで同じ方向に切るのではなく、パイプを回転させながら切るようにして、ノコ刃があまり深く入らないようにすればいいのでは、と。なんですが、パイプはガッチリと固定されているので、そう簡単に動かすことが出来ません。仕方ないのでパイプ固定のまま、ノコ刃を入れる方向を横や下からと変えてみたりしました。
考え方の方向性としては間違っていないと思いますが、いかんせん体勢が苦しかったり、パイプの手前側、下側はマグネットシートの面積が狭いこともあり、もう一つの感じ。
それ以前に、このガイドには根本的な欠陥が。そもそも、自転車用のワークスタンドとして作ったものなので、それほど各部の精度に気を配っている訳ではないんです。
更に、収納出来るガイドということは “動く” ということで、それは毎回のセッティングの度に調整する必要があるということ。これでは “治具” としては失格ですよねー。
何も考えずに材料をポンって治具(ノコギリガイド)にセットし、そのままノコギリでカットしたら直角にキレイに切れた。そんなガイドを目指して、こいつは作り直しだなっ。
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