GIOS NATURE のオーバーホール (2)ディレイラー磨き
GIOS NATURE のオーバーホールの続きです。
必要最低限のパーツだけですが、たったこれだけのパーツを外すだけで、下のような“ほぼ”フレーム状態になるんですね。
ここからシートポストを外して、ボトムブラケットとチェーンを外せば、今度は本当にフレームだけになります。
くどいようですが、タイヤとハンドルとシート以外で、フレームに取り付けられているパーツはこれだけしかありません。
改めてこうやって見てみると、本当にスゴイと思いませんか。
フラッシュでの撮影なので少し色合いが変わってしまっていますが、この写真が現在の状態を一番的確に写し出しているでしょう。
以前転倒したことがあり、その時、リアディレイラーに結構広範囲に、かつ深い傷が入ってしまいました。
見た目がかなり悪かったので、傷の部分をヤスリで削り取り、その後を紙ヤスリで擦り、コンパウンドで磨いてという作業をしたのが、かれこれ2年前くらいでしょうか。
アルミ表面のコーティング(?)が剥がれてしまうのは承知の上で、削って、磨いて鏡面に近い状態までもっていったのですが、その面影さえなく、磨いた部分だけ腐食で変色してしまいました。
今回、整備の主役はピカールです。
写真左側のピカール液、私が自転車を磨き始めた40年くらい前からあります。中古の自転車をこれで磨いたら、本当にピカピカになって驚いた記憶が鮮明に残っています。
それ以来、何かというとピカール登場です。記憶は定かではありませんが、ボトルのデザインも変わっていないような。
右側はピカールのラビングコンパウンドです。
ピカール液の研磨剤の大きさは、平均3ミクロン、番手で4000番ぐらいが目安とのことです。
ラビングコンパウンドは、見るからに粒子が粗く、平均で15ミクロン程度のようです。
因みにピカール液は、研磨作業をしていくと粒子が壊れて更に微細化していき、最終的に平均3ミクロンくらいになるようです。
なので、研磨しながらピカール液を継ぎ足していくのはあまり賢明な方法ではないようです。ピカール液を布に着けて磨き始めたら、ピカール液が無くなってしまったように見えても、そのまま根気よく磨き続け、鏡面仕上げまでもっていくのが正しい用法みたいです。
今回の整備では、錆を取るような作業はなく、基本的には汚れを落として磨くことが中心になるので、ラビングコンパウンドで大まかに磨いて、ピカール液で鏡面仕上げにしていきます。
で、磨きあげたリアディレイラーがこれです。
どうでしょうか? かなり綺麗になったと思いませんか。
更に、本当に鏡面まで仕上げていく選択肢もあるのですが、磨かない部分(コーティングの残っている部分)との違和感とかを考えるとこの程度がベストかな。
ただ残念なのは、磨く際につい力が入っていしまい、「105」の文字部分まで磨いてしまい、「5」の部分が下半分消えてしまいました。
フロントディレイラーも同じ工程で綺麗になりました。
こちらは元々それほど腐食が進んではいなかったので、磨き前後でそれほど(写真上では)見栄えは変わりませんが、実際にはかなりピカピカになっています。
次回、クランク、ブレーキと続きます。
ロードレーサーって、本当にシンプルに、そして機能的にできているんですね
外したパーツを並べてみて、ちょっと驚きました。必要最低限のパーツだけですが、たったこれだけのパーツを外すだけで、下のような“ほぼ”フレーム状態になるんですね。
ここからシートポストを外して、ボトムブラケットとチェーンを外せば、今度は本当にフレームだけになります。
くどいようですが、タイヤとハンドルとシート以外で、フレームに取り付けられているパーツはこれだけしかありません。
改めてこうやって見てみると、本当にスゴイと思いませんか。
リアディレイラー、かつて大きな傷をつけてしまったので
今回は、このパーツたちの中から、前後のディレイラーを分解清掃したいと思います。
以前転倒したことがあり、その時、リアディレイラーに結構広範囲に、かつ深い傷が入ってしまいました。
見た目がかなり悪かったので、傷の部分をヤスリで削り取り、その後を紙ヤスリで擦り、コンパウンドで磨いてという作業をしたのが、かれこれ2年前くらいでしょうか。
アルミ表面のコーティング(?)が剥がれてしまうのは承知の上で、削って、磨いて鏡面に近い状態までもっていったのですが、その面影さえなく、磨いた部分だけ腐食で変色してしまいました。
もう40年以上愛用しているピカール

写真左側のピカール液、私が自転車を磨き始めた40年くらい前からあります。中古の自転車をこれで磨いたら、本当にピカピカになって驚いた記憶が鮮明に残っています。
それ以来、何かというとピカール登場です。記憶は定かではありませんが、ボトルのデザインも変わっていないような。
右側はピカールのラビングコンパウンドです。
ピカール液の研磨剤の大きさは、平均3ミクロン、番手で4000番ぐらいが目安とのことです。
ラビングコンパウンドは、見るからに粒子が粗く、平均で15ミクロン程度のようです。
因みにピカール液は、研磨作業をしていくと粒子が壊れて更に微細化していき、最終的に平均3ミクロンくらいになるようです。
なので、研磨しながらピカール液を継ぎ足していくのはあまり賢明な方法ではないようです。ピカール液を布に着けて磨き始めたら、ピカール液が無くなってしまったように見えても、そのまま根気よく磨き続け、鏡面仕上げまでもっていくのが正しい用法みたいです。
今回の整備では、錆を取るような作業はなく、基本的には汚れを落として磨くことが中心になるので、ラビングコンパウンドで大まかに磨いて、ピカール液で鏡面仕上げにしていきます。
清掃、そして磨いて完成

どうでしょうか? かなり綺麗になったと思いませんか。
更に、本当に鏡面まで仕上げていく選択肢もあるのですが、磨かない部分(コーティングの残っている部分)との違和感とかを考えるとこの程度がベストかな。
ただ残念なのは、磨く際につい力が入っていしまい、「105」の文字部分まで磨いてしまい、「5」の部分が下半分消えてしまいました。

こちらは元々それほど腐食が進んではいなかったので、磨き前後でそれほど(写真上では)見栄えは変わりませんが、実際にはかなりピカピカになっています。
次回、クランク、ブレーキと続きます。
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