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2024-01-01から1年間の記事一覧

WirelessWire News連載更新(沈鬱な黒い毒と小さな希望)

WirelessWire Newsで「沈鬱な黒い毒と小さな希望」を公開。少し早めの公開になるが、早く書かないとこの後いろいろ用事が立て込んできて、時間が割けなくなるのが読めていたので急いだのだが、今回は書くのにとにかく疲弊した。正直、どうなることかと思った…

来年の2月にビル・ゲイツの回顧録『Source Code: My Beginnings』が出るとな

courrier.jpビル・ゲイツの最新インタビューだが、写真を見ると髪がもう真っ白で顔のしわにもお爺さん感が出ている。それはともかく、これを読んでいて、彼の回顧録 Source Code: My Beginnings が来年2月に出るのを知った。Source Code: My Beginnings作者:…

マーク・クーケルバークの今年2冊目の邦訳となる『デジタルテクノロジーと時間の哲学』が出ていた

yamdas.hatenablog.com先月、マーク・クーケルバーグの『ロボット倫理学』が出ていたことについて書いたのだが、その後調べものをしていて、彼の現時点での最新作となる Digital Technologies, Temporality, and the Politics of Co-Existence の邦訳である…

韓国は労働者の一割をロボットに置き換えた最初の国になった?

IoT

www.tbsnews.net今、韓国というとなんといっても、尹錫悦大統領が12月3日に戒厳令を発令した後の展開に注目がいっているが、たまたまその直前に読んだこの記事はインパクトがあった。韓国は労働者の10%をロボットに置き換えた最初の国になったというのだ。…

2024年に初めて起きた24のこと

www.nytimes.comなるほど、こういう切り口があるのか。2024年に初めて起きたことを24個挙げている。個人的におっと思ったのは以下のあたり。 学校での銃乱射事件で犯人の両親が起訴され、有罪判決を受けた 豚の腎臓が人間に移植される メキシコのタコススタ…

2024年に素晴らしい仕事をした1973年組の翻訳家たち

さて、2024年も残りひと月を切ってしまった。2024年を振り返るというわけではないが、今年はワタシと同じ1973年生まれの翻訳家の仕事が充実していたのでまとめて取り上げておきたい。一人目は野中モモさんだが、今年はナージャ・トロコンニコワ『読書と暴動 …

ソフトウェアエンジニアの10%近くは実質何の仕事もせずに10万ドル超の年収を得ているというシリコンバレーの不都合な真実?

www.404media.co先月の話だが、スタンフォード大学の研究者のツイートが波紋を呼んだ。彼の主張によれば、100社以上で5万人を超えるエンジニアのパフォーマンスに関するデータを分析した結果、「ソフトウェアエンジニアの9.5%は事実上、何の仕事もしていな…

組み込みシステム用LinuxディストリビューションOpenWrtに特化した初のルータOpenWRT Oneが発売開始

sfconservancy.org組み込みシステム用の Linux ディストリビューションとして知られる OpenWrt だが、これに特化した初のルータ製品 OpenWrt One が89ドルで販売開始とな。「ソフトウェアの自由と修理の権利を念頭に置いて設計、構築された初めてのワイヤレ…

長年の誤ったパスワードポリシーが推奨された原因はあの偉人の論文だった?

stuartschechter.org米国立標準技術研究所(NIST)の認証に関するガイドライン「NIST SP 800-63」が改訂され、「パスワードは「複雑」より「長い」が重要、定期的な変更を義務付けてはならない」というのがようやく周知された。しかし、「複雑なパスワード」…

世界最凶のスパイウェアであるペガサスについての本が年明けに出るぞ

調べものをしていて、来月に早川書房から『世界最凶のスパイウェア・ペガサス』という本が出るのを知った。世界最凶のスパイウェア・ペガサス作者:ローラン・リシャール,サンドリーヌ・リゴー早川書房Amazonスパイウェアのペガサス(Pegasus)については、今…

トム・ヨークの福岡公演に行ってきた

www.setlist.fm思えば福岡でブラーを観たのが1997年、オアシスが2000年、それからおよそ四半世紀の時が流れ、2024年になってトム・ヨークを福岡で観れるとは思わなかった。ゼロ年代前半あたりまでは、洋楽アクトの来日公演に福岡が入るのが割と普通だったが…

なぜFAANGは採用面接でLeetCodeに頼るのか?

mastermentee.substack.comFacebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleの頭文字を組み合わせた造語である FAANG、まぁ、要は米ビッグテックのことだが、なんで彼らが採用者の面接で LeetCode に載ってるようなプログラミング問題を使ったコーディング面接をす…

Craigslistの創業者クレイグ・ニューマークが対米サイバー犯罪対策に2億ドル(!)の寄付を行う

it.slashdot.orgCraigslist の創業者クレイグ・ニューマークは既に会社からは身を引いており、篤志家としての活動が主なのは知っていた。例えば、2018年にはニューヨーク市立大学にジャーナリスト養成のために22億円を超える寄付をしたことをここでも取り上…

ジェフ・ジャービスが早くも出す新刊であえてインターネットを擁護する

buzzmachine.comえーっ、ジェフ・ジャーヴィスって昨年2冊本を出していて、精力的やなと思ったのだが、今年も先月 The Web We Weave という新刊を出しているのを知る。The Web We Weave: Why We Must Reclaim the Internet from Moguls, Misanthropes, and M…

ドリーム・シナリオ

金銭的苦境が噂され、なんでそんな作品に出演するかという時期が続いたニコラス・ケイジだが、2020年代に入ってからは、『PIG/ピッグ』でキャリア最高の演技と絶賛され(未見なんだよな)、『マッシブ・タレント』で自己のパブリックイメージを見事パロディ…

WirelessWire News連載更新(シリコンバレーのビジネスモデルと政治哲学の出口、そして地獄と折り合いをつけること)

WirelessWire Newsで「シリコンバレーのビジネスモデルと政治哲学の出口、そして地獄と折り合いをつけること」を公開。この文章は書くのに時間がかかった。正確には、書きだすまでに時間がかかった。日々、気が滅入るニュースを目にしながらこの文章の準備を…

ロス・アンダーソンの『Security Engineering(情報セキュリティ技術大全)』第3版が全文公開されている

Pluralistic で知ったのだが、セキュリティエンジニアリング研究の第一人者であるロス・アンダーソンの大著『Security Engineering: A Guide to Building Dependable Distributed Systems』の2020年に刊行された第3版がオンライン公開されている(第2版まで…

ロバート・ケネディ・ジュニアが過去発言した陰謀論一覧

www.newsguardrealitycheck.com本当に厚生長官の起用が発表されたロバート・ケネディ・ジュニアだが、彼は反ワクチンなどの陰謀論を発信してきたことで知られる。NewsGuard が、彼が過去の主張に関して検証可能なものの一覧を公開しているので、単純に訳して…

「はてな故人リスト」の必要性?

[B! はてな] はてなアイドルの今 [B! はてな] はてブ有名人の生存確認 はてな版「あの人は今」が定期的に話題になるが、インターネットのゴミだめとして知られるはてなも歴史を重ねた証といえる。なにしろ20年以上前からのユーザもいるわけで。たいていの人…

竜王戦七番勝負第四局の大盤解説会に行ってきた

www.yomiuri.co.jp将棋のタイトル戦などで行われる大盤解説会には参加したことがなかったのだが、藤井聡太竜王と佐々木勇気八段による竜王戦七番勝負の第四局は、ワタシが6年あまり住んだ茨木市で開催され、しかも週末なので行こうと思えば行けるのも何かの…

渋谷陽一「僕は売れるポップ・ミュージックが大好きだ」再読

本当ならこの週末は WirelessWire News 連載原稿を書いてなければいけないのだが、書き上げるどころか書き出すところまですら行けなかった。しかし、次の週末も土曜日は丸一日予定が入っており、果たしていつ原稿を書けるか目途が立たない……。というわけで、…

アメリカで投票をするとウェブサイトに個人情報を晒されるというすごく怖い話

www.404media.co「アメリカで投票した? このサイトがあなたの情報を晒す」というすごいタイトルの記事だが、どういうことかというと、アメリカにおいて選挙人名簿は厳密には公文書だが、現実には入手に手間がかかる選挙人名簿から得た情報をネットに晒す右…

伝説的音楽プロデューサーのジョー・ボイドが世界の音楽を旅する大著を出していた

www.davidbyrne.com毎月聴いているデヴィッド・バーン・ラジオ、最新回はコンゴ音楽特集だが、それよりデヴィッド・バーンの前口上の冒頭で、友人のジョー・ボイドが書いた900ページ超の音楽専門書をほぼ読み終えたという記述から始まるのに驚いた。ジョー・…

いかにしてザ・キュアーのロバート・スミスはロック界でもっとも粘り強い活動家になったか

www.nytimes.com16年ぶりのニューアルバム『Songs Of A Lost World』が、32年ぶり(!)にアルバムチャートで全英1位を獲得した The Cure のロバート・スミスに New York Times が取材した記事で、もちろん新譜の話も多いのだが、ロバート・スミスが世界最大…

ダニー・マッカスキルがアディダス本社でバイクトライアルをやる動画がすごい

kottke.orgトライアルサイクリストとして知られるダニー・マッカスキルが、アディダスの本社を走り回る動画がすごいので、まぁ、見てくださいな。恥ずかしい話、ワタシはアディダスの本社がドイツのヘルツォーゲンアウラハにあるのも知らなかった(なんとな…

週末のお出かけの記録(BOOK MEETS FUKUOKA、手塚治虫 ブラック・ジャック展)

出不精がデブの衣をまとった男ことワタシだが、先週末は珍しくイベントに足を運んだので、その時の写真を載せておこうと思った次第。 BOOK MEETS FUKUOKA ~本のもりのなかへ~ 葉々社の投稿をみて、ああ、やっていたのかと行ってみた。全国の出版社・書店が…

『AIの倫理学』と対になるマーク・クーケルバーク『ロボット倫理学』邦訳が出ていた

IoT

yamdas.hatenablog.com昨年はじめに書いたエントリで、ウィーン大学の哲学科の教授であるマーク・クーケルバークの多作ぶりを取り上げているが、そこで紹介した『ロボット倫理学』の邦訳が先月出たのを知る。ロボット倫理学作者:マーク・クーケルバーグ青土…

『ザ・ブラックオニキス』の作者にして、テトリスを世界的ビジネスにしたヘンク・ロジャースの回顧録が来年出る

ヘンク・ロジャースが Talks at Google に登場している。www.youtube.com「テトリスの40年を祝う」というタイトルがついているが、そうか、テトリスは1984年に完成してから今年で40年になるんだな。ヘンク・ロジャースというと、ワタシ的には断然『ザ・ブラ…

オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10

ネブワース1996 (全部入りBD) [Blu-ray]アーティスト:オアシスオアシスAmazonオアシスが1996年にネブワースで行ったライブについては、実はこれまでちゃんとライブ全編の映像を観たことがなかったこと、そして、地方在住のワタシはおそらく彼らの来年の来日…

2度目のはなればなれ

英国を代表する名優にして、昨年俳優業からの引退を表明したマイケル・ケインの最後の主演作ということで、彼を見届けるべく観に行った。本作の主人公はDデイの70周年記念の行事に参加するためノルマンディを目指して老人ホームを抜け出た老人であり、マイケ…

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