毎日何気なく行っているゴミの分別ですが「紙などの燃えるゴミ」、「金属などの燃えないゴミ」、「資源ゴミ」を何となく分けている感覚で「ラップは何ゴミ?」「プラ表示があるけど汚れていたら何ゴミになる?」など細かく聞かれると、あやふやだという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私がまさにそのタイプでしょっちゅう処分するゴミならともかく、たまに来るゴミだとどれに分類するのが正しいのか調べないとわからないものも出てきます。
今まで汚れのない紙は全て資源ゴミでいいと思っていましたが、実は「混じると何トンもの資源が無駄になってしまう」なんて紙があったり、もし可燃ゴミに混じるとゴミ収集車が燃えてしまうなんてゴミもあったりして・・・。
このように良かれと思ってした分別が間違っていると、大きな損失を出す原因になりかねないのです。
今回は、名古屋市におけるゴミの分別を、日々不用品を回収する不用品回収業者ならではの視点でご紹介します。
この機会に正しいゴミの分別をおさらいしてみませんか?
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ゴミを分別しないで捨てたらバレるの?正しく捨てないと罰則があるって本当?
ゴミの分別の種類
名古屋市ではどのようにゴミが分別されているのでしょうか?
ゴミの種類にもいくつかあり、大きく分けると以下のような種類に分けられます。
- 原則として各戸収集されるゴミ
- ステーション収集となるゴミ
- 市で収集しないゴミ
- 新聞・雑誌・段ボール・衣類・布類などのゴミ
大きく分けた4種類のゴミから、それぞれをさらに細分化してどんなゴミを何ゴミに出すか順番にお話ししていきます。
すでにご存じのものも多いかと思いますが、何ゴミに分けられるのか、ゴミの分別を一緒におさらいしていきましょう!
原則として各戸収集されるゴミ
まずは市が各戸収集するゴミから見ていきます。
名古屋市が現在各戸収集しているのは以下のゴミです。
※リンク先は各ゴミの詳細を記載した名古屋市のホームページです。
それでは、各ゴミについてもっと詳しく見ていきましょう。
可燃ゴミ
毎日の生ごみや生活する中で出るパッケージのゴミなど、可燃ゴミはもっとも身近で分類する機会の多いゴミと言えるのではないでしょうか?
そんな可燃ゴミの出し方は、以下の通りです。
- 片手で持てる重さにして家庭用可燃ごみ指定袋に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
- 自宅の前、または地域の集積場所であるステーションなどに出す。
- 週に2回の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
名古屋市で可燃ゴミに出せるゴミのサイズは、30cm角以内のものに限ります。
30cm角を超えるものは、小さく切って30cm角以下にするか、小さくできないものは粗大ごみとして出しましょう。
続いて、可燃ゴミに分類されるゴミを順番に見ていきます。
- 生ごみ類
- 草・小枝
- 紙くず
- 繊維・革・ゴム類
- 金属との複合製品(大半がプラスチック)
例)ボールペン、ビデオテープ - コンセントを使わない小型の電気製品
例)おもちゃ - 使用済みマスク・PCR検査キット等
一気に大量の可燃ゴミを出すと、ゴミ収集車に入り切らなくなる場合があります。
一度に多量とならないように計画的に出すのを心がけるようにしましょう。
各ゴミによって注意点がありますので、もう少し詳しく解説します。
生ごみ類
台所の生ごみは、よく水を切ってから出すようにしましょう。
食用油を捨てる場合は、布や紙に染み込ませるか、固化剤で固め、紙に包んで出します。紙おむつは、汚物をトイレに流した後、紙おむつだけを出すようにしてください。
マッチ、花火は、ゴミ袋の中で引火しないよう、一度水に浸けて完全に消火してから捨てるようにしてください。
また、プライバシーに関わるような最小限のごみは、内袋に入れて出すのも可能です。
草・小枝
草、小枝は、50cm以下に切って、指定袋に入れます。多少はみ出すようなら、ごみ袋の口をひもなどでしばって出しても大丈夫です。
金属との複合製品(大半がプラスチック)
可燃ごみに出せる金属との複合製品の条件は、大半がプラスチックであることです。
「大半が金属でできている金属製品」、「コンセントを使う小型の電気製品」、「ガラス・陶磁器類」は「不燃ごみ」に該当しますのでご注意ください。
コンセントを使わない小型の電気製品
「コンセントを使わない小型の電気製品」のうち、電卓などの小型家電の回収品目は、回収ボックスによる拠点回収を利用しましょう!必ず中の電池は抜くことをお忘れなく。
使用済みマスク・PCR検査キット等
収集車がごみを圧縮するときに袋が破裂し、周りに飛び散ることがありますので、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、以下3点にご協力ください。
- マスクやティッシュは、内袋に入れるなど二重にする。
- 中身を詰め込みすぎない。
- ごみ袋は空気を抜いてしっかりしばる。
なお、物の表面についているウイルスは付着した物の種類によって24時間から72時間ほど感染力を持つといわれていますので、PCR検査、抗原検査及び抗体検査が可能な検査キット(プラスチックが主材料で針のないもの)は内袋などに入れ、1週間程度自宅で保管してから出してください。
不燃ゴミ
基本的に火で燃やせなさそうなゴミは不燃ゴミという認識で大きな間違いはありませんが、ゴミの分別がどんどん厳密化していますので、今一度確認しましょう。
まずは不燃ゴミの出し方から見ていきます。
- 片手で持てる重さにして家庭用不燃ごみ用指定袋に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
- 自宅の前、または地域の集積場所であるステーションなどに出す。
- 週に2回の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
不燃ゴミの出し方でもっとも注意したいのは、刃物、針、ガラスなど危険なごみについてです。
ゴミ収集員の方が怪我をしないよう、厚手の紙などに包み「キケン」と表示して出してください。
傘など長い柄の部分がごみ袋から多少はみ出すようなら、ごみ袋の口をひもなどでしばってください。
続いて、不燃ゴミに該当するゴミを見ていきます。
不燃ゴミに出せるサイズも可燃ゴミと同じく30cm角以内のものに限ります。
30cm角を超えるものは、小さく切って30cm角以下にするか、小さくできないものは粗大ごみとして出しましょう。
- 金属製品、または大半が金属でできているもの
例)なべ・やかん類、はさみ - ガラス・陶磁器類
例)食器類、花びん - コンセントを使う小型の電気製品(充電式のものも含む)
例)アイロン
不燃ゴミも可燃ゴミと同様に一気に大量の不燃ゴミを出すと、ゴミ収集車に入り切らなくなる場合があります。
一度に多量とならないように計画的に出すのを心がけるようにしましょう。
不燃ゴミも各ゴミによって注意点がありますので、もう少し詳しく解説していきますね。
金属製品、または大半が金属でできているもの
ハサミや刃物を捨てる際には、袋の外から分かるよう「キケン」と記載し、ゴミ収集員の方が怪我をしないよう、厚手の紙などに包んで出してください。
ガラス・陶磁器類
割れたガラスはハサミや刃物を捨てる時と同様に袋の外から分かるよう「キケン」と記載し、厚手の紙や古布などに包んで出してください。
コンセントを使う小型の電気製品
「充電式のものも含んだコンセントを使う小型の電気製品」のうち、デジタルカメラ、ビデオカメラなどの小型家電の対象となるものは、回収ボックスによる拠点回収を利用しましょう。
中の電池は必ず抜いて別で出します。
発火性危険物
名古屋市では、破砕処理施設やごみ収集車での火災事故を防止するためにも、一部の品は「発火性危険物」として収集しています。
まずは発火性危険物の出し方を見ていきましょう。
- 片手で持てる重さにして資源用指定袋または、透明・中身の見える半透明の袋に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
- 自宅の前、または地域の集積場所であるステーションなどに出す。
可燃ごみと少し離して出す。 - 週に2回、可燃ゴミと同じ収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
続いて、発火性危険物の対象となる品を見ていきます。
- スプレー缶類
- 使い捨てライター
- 加熱式たばこ・電子たばこ
- カセット式ガスボンベ
- 缶入りの固定燃料
- キャンプ用携帯ボンベ
それぞれの品にそれぞれの注意点があります。
もう少し詳しく解説します。
スプレー缶類
スプレー缶、カセット式ガスボンベ、キャンプ用携帯ボンベなどは、中身を完全に使い終わってから穴をあけずに出します。
フタはプラスチック製容器包装に出してください。
どうしても使い切れなかった場合は、お住まいの区の環境事業所に相談してみてください。
使い捨てライター・固形燃料
捨てる際は必ず、中身を使い切って出してください。
使い捨てライターのガス抜きの方法は(社)日本喫煙具協会ホームページ(外部リンク)または家に意外とたくさんある!ライターの賢い捨て方をご紹介。無料回収や高く売れる方法も?をご覧ください。
加熱式たばこ・電子たばこ
本体のみ、そのまま袋に入れて出します。
リチウムイオン電池が内蔵されている本体及び充電器(紙巻たばこ、取替カートリッジ及びACアダプター等は除く)は、電池類として出すので一緒にまとめて出さないでください。
発火性危険物の対象にならないもの
一見危険物に見えても、発火性危険物の対象とならないものは発火性危険物として収集されません。
発火性危険物の対象とならないものと正しい分別は以下の通りです。
種類 | 出し方 |
---|---|
花火・マッチ・着火剤 | 可燃ゴミ(水に浸し湿らせてから) |
缶に入ってない固形燃料 | 可燃ゴミ |
灯油・ガソリン | 排出禁止(販売店・ガソリンスタンドなどへ相談) |
石油ストーブ・ファンヒーター | 灯油を抜き、電池を外して粗大ゴミ |
ガスコンロ・ガステーブル | 電池を外して、粗大ゴミ |
粗大ゴミ
名古屋市では、30cm角以上のゴミは粗大ゴミの対象となります。
以下、名古屋市での粗大ゴミの対象品の一部と処分費用をご紹介します。
表に記載のない、その他の対象品はこちらをご参考ください。
手数料 | 電気・ガス・石油機器 | 家具・寝具類 | その他 |
---|---|---|---|
250円 | ・換気扇 ・こたつ(こたつ板を除く) ・照明器具 ・除湿器 ・炊飯器 ・扇風機 ・電気掃除機 ・パソコン用プリンター ・ビデオデッキ ・布団乾燥機 ・ミニコンポ ・ラジカセ ・ワープロ | ・衣装箱 ・いす(応接いすを除く) ・ガス台 ・カラーボックス ・こたつ板 ・じゅうたん ・建具 ・テレビ台 ・布団 ・ブラインド ・マットレス(ベビー用のもの) ・毛布 | ・編み機 ・乳母車 ・脚立 ・米びつ ・三輪車 ・水槽 ・スーツケース ・スキー用具 ・トタン ・ベニヤ ・木材、庭木類 ・物干し竿 |
500円 | ・オーディオ機器 ・ガスこんろ ・ストーブ(ファンヒーター除く) ・ホットカーペット ・食器洗い乾燥機 ・湯沸器 | ・応接いす(1人用) ・オーディオラック ・机(両そでの物を除く) ・鏡台 | ・ゴルフ用具 ・サーフボード ・自転車 ・卓上式ミシン ・流し台 ・物干し台 |
1,000円 | ・オルガン ・ステレオセット (ミニコンポ除く) ・電子レンジ ・ファンヒーター ・ふろがま ・マッサージ機 (いす型のもの) | ・アコーディオンカーテン ・げた箱 ・サイドボード (高さ90cm未満かつ幅120cm未満) ・書棚 (高さ120cm未満かつ幅90cm未満) ・食器棚 (高さ120cm未満かつ幅90cm未満) ・洗面化粧台 ・たんす (高さ120cm未満かつ幅90cm未満) ・机(両そでのもの) ・テーブル ・ベビーベッド(マットレスを除く) ・マットレス(ベビー用を除く) ・ロッカー(1人又は2人用) | ・健康器具 ・畳 ・仏壇 ・ミシン (卓上式を除く) ・物置 (解体した状態にあるもの) |
1,500円 | ・カラオケ演奏装置 ・電子オルガン ・電子ピアノ | ・応接いす(2人以上) ・サイドボード (高さ90ccm以上または幅120cm以上) ・書棚 (高さ120cm以上または幅90cm以上) ・食器棚 (高さ120cm以上または幅90cm以上) ・たんす (高さ120cm以上または幅90cm以上) ・ベッド(マットレスを除く) ・ロッカー(3人以上用) |
以前から排出禁止になっているもの(ガレキ、鉄塊、自動車用タイヤ、オートバイ、原動機付自転車、消火器、自動車鉛蓄電池、ピアノ、FRP浴槽、大型電気温水器、自動車など収集または処理が著しく困難な物、市の処理施設の機能に支障が生じる物)は粗大ゴミの対象外なので収集して貰えません。
名古屋市での粗大ゴミを出す手順は、以下の通りです。
- 名古屋市受付センターか、名古屋市粗大ごみ受付センター インターネット受付を利用して予約する。
- ごみ手数料を確認する。
- 環境事業所やスーパー、コンビニなどでごみ手数料券シールを購入する。
- ごみ手数料券シールに1.で聞いた受付番号を記入し、ごみに貼る。
- 予約した当日の朝8時まで(中区は7時)に、指定の収集場所に出す。
予約をしてから収集されるまで大体1か月ほどかかります。
インターネットでの新規受付の締め切りは、収集日の7日前(前の週の同一曜日)です。
また、品目や点数の追加申し込みの締め切りは、収集日の7日前、品目や点数の減少、申し込みの取消の締め切りは、収集日の前日までとなっています。
粗大ゴミの対象外となる品
30cm角を超えていても、粗大ゴミの対象にならないものがあります。
以下の品は一部が30cm角を超えていても、可燃ゴミまたは不燃ゴミに出すことができます。
- かさ
- 皿(装飾用の大皿を除く)
- ざる
- じょうろ
- 食器
- ちりとり(箕(み)を除く)
- 鍋(圧力鍋、中華鍋、ずん胴を除く)
- バケツ(45リットル以上の大型バケツを除く)
- 火バサミ
- フライパン
- ほうき(竹ぼうきは除く)
- ボウル
- まな板
袋からはみ出る場合は、口をしばって出しましょう。
粗大ごみについてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムもあわせてご覧ください。
【名古屋市の粗大ごみ回収】受付方法や出し方ルールについてわかりやすくご紹介!
プラスチック製容器包装
名古屋市では2024年4月から、プラスチック製容器包装とプラスチック製品を一緒に「プラスチック資源」として出せるようになりました。
これまで可燃ゴミで出していたプラスチック製品であっても、プラスチックのみでできているものであればプラスチック製容器包装と一緒に「資源ゴミ袋」に入れて出せるようになります。
プラスチック資源ゴミで回収できるものは次のとおりです。
■プラスチック製容器包装
「プラスチック製容器包装マーク」の表示がされた「商品を入れていた容器」や、「商品を包んでいた包装」がプラスチック製容器包装の対象です。
プラスチック製容器包装マークは次のものです。
■プラスチック製品
プラスチックのみでできている製品。(30㎝角を超えるものは除く)
「プラスチック資源」として回収できる品目の一部をご紹介します。
- ボトル類
- カップ類
- トレイ類
- パック類
- レジ袋やお菓子の袋・包装
- 網・ネット類
- プラスチック製のおもちゃ
- プラスチック製ハンガー
- カセット(ビデオ)テープ
- CD・DVD
- 洗面器
- ポリバケツ
- 歯ブラシ
プラスチック製品であってもネジやバネなどの金属を含む製品や、電池を使うおもちゃなどは「可燃ゴミ」に出してください。
また、「ペットボトル」に関してはこれまで通りペットボトルの収集日に出します。(ラベル・フタは資源ゴミ」)
それでは、プラスチック製容器包装の出し方を見ていきましょう。
- 片手で持てる重さにし、プラスチック製容器包装やプラスチック製品だけをひとまとめにして「資源用指定袋」に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
- 自宅の前、または地域の集積場所であるステーションなどに出す。
- 週に1回、指定の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。地域で収集日が異なる為各区の町名別収集日一覧表にて確認する。
プラスチック製容器包装を出すときは、お菓子の袋であれば中身を全て出しておき、ボトルの中は軽くゆすいでキレイにしておきましょう。
さらに詳しくプラスチック製容器包装について知りたい方は、こちらのコラムもどうぞ!
今さら聞けないごみ捨ての基本「プラスチック製容器包装」って何?
電池類
名古屋市では令和4年7月から、破砕処理施設やごみ収集車での火災事故を防止するために電池類は一括で収集することになりました。
電池類に分類されるものは以下の通りです。
なお、スリーアローマークがないものも収集しています。
- アルカリ・マンガン乾電池
- ボタン電池
- モバイルバッテリー
- リチウム電池
- 小型充電式電池
- リチウムイオン電池
- ニカド電池
- ニッケル水素電池
自動車用バッテリーなどに使われる鉛蓄電池は、市が収集する電池類の対象外になっていますので、ご注意ください。
それでは、電池類の出し方を順番に見ていきましょう。
- プラス(+)極とマイナス(-)極にセロハンテープなどを貼って、電気が流れないようにする。
- 片手で持てる重さにして処分したい電池のみひとまとめにし、指定袋以外の透明の袋に入れ、口をしっかりしばる。
(一目で分かるよう、名古屋市の指定袋は使用不可です・2024年4月から半透明の袋は使えなくなりました) - 自宅の前、または地域の集積場所であるステーションなどに出す。
プラスチック製容器包装とは別にして出す。 - 週に1回、プラスチック製容器包装と同じ日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
あくまで一般家庭から出た電池類が対象です。
事業者は対象外となりますので、ご注意ください。
ステーション収集となるゴミ
今度はステーション収集されているゴミについて見ていきます。
名古屋市でステーション収集されているゴミは以下の通りです。
※リンク先は各ゴミの詳細を記載した名古屋市のホームページです。
それでは、こちらももっと詳しく見ていきましょう。
紙製容器包装
紙製容器包装の対象となるものは「紙で出来た容器や包装類」です。
対象となるものには「紙製容器包装マーク」がついていますので、このマークがついているものは、紙製容器包装に出してください。
画像のような紙製容器包装マークを参照して分別します。
紙製容器包装は、商品を入れたものである「容器」や商品を包んだものである「包装」が対象なので、ダイレクトメールの封筒、新聞、雑誌、段ボールは対象外です。
また、容器ではありますが、牛乳パックなどの紙パックも対象外となっています。
これらは地域の集団資源回収やリサイクルステーションなどの「拠点回収となるゴミ」にお出しください。
それでは、紙製容器包装の出し方を見ていきましょう。
- 片手で持てる重さにし、紙製容器包装だけをひとまとめにして資源用指定袋に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
「透明・中身の見える半透明の袋」も可。 - 各区の環境事業所一覧表に記載された、地域の集積場所である資源ステーションに出す。
- 週に1回、指定の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。地域で収集日が異なる為各区の町名別収集日一覧表にて確認する。
紙製容器包装を出すときは、袋や容器の中身を全て出しておき、汚れている場合は軽くゆすいで綺麗にして出しましょう。
ペットボトル
「ペットボトルマーク」が付いた、飲料・酒・みりん類・しょう油・食酢・ノンオイルドレッシング・めんつゆなどのペットボトルが対象となっています。
見た目はペットボトルと似ていますが、ソースや食用油の容器、塩化ビニールで作られた容器など、「ペットボトルマーク」のついていないものはペットボトルの対象外なので、プラスチック製容器包装として出します。
それでは、ペットボトルの出し方を見ていきましょう。
- ペットボトルだけをひとまとめにして資源用指定袋に入れ、口をしっかりしばる。(サイズは10L、20L、45L)
「透明・中身の見える半透明の袋」も可。 - 各区の環境事業所一覧表に記載された、地域の集積場所である資源ステーションに出す。
- 週に1回、指定の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。地域で収集日が異なる為各区の町名別収集日一覧表にて確認する。
ペットボトルはフタとラベルを取り、さっと水洗いしてから出してください。
ラベルが剥がしにくい場合はそのまま出しても大丈夫です。
取ったフタとプラスチック製のラベルはプラスチック製容器包装へ、その他のラベルは可燃ごみへ出しましょう。
空きびん
飲料用、食品用、化粧品用に使われた空きびんが対象となっています。
ガラス食器などの飲料用・食品用・化粧品用でないものは、耐熱ガラスが使用されているなどリサイクルに適さないため、対象外です。これらは不燃ごみとして出しましょう。
空きびんの出し方は以下の通りです。
- 各区の環境事業所一覧表に記載された、地域の集積場所である資源ステーションに出す。
- 週に1回、指定の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
地域で収集日が異なる為各区の町名別収集日一覧表にて確認する。 - 袋には入れずに直接、青色のかごに入れる。
フタは取って、中身を水でさっとゆすいで出してください。
プラスチック製のフタはプラスチック製容器包装へ、金属製のフタは不燃ゴミに出しましょう。
調味料のびんに付いた打栓式のキャップは、取れなければそのままで出しても構いません。
びんに貼ってあるラベルなども無理にはがさず、そのままで出しても大丈夫です。
空き缶
飲料用、食品用に使われた空き缶が対象。
ペンキの空き缶など飲料用・食品用でないものは対象外となっていますので、それらは不燃ごみに出してください。
以下は、空き瓶の出し方です。
- 各区の環境事業所一覧表に記載された、地域の集積場所である資源ステーションに出す。
- 週に1回、指定の収集日に当日の朝、8時(中区は7時)までに出す。
地域で収集日が異なる為各区の町名別収集日一覧表にて確認する。 - お住まいの区からの指示に従い、指定袋に入れるか、袋には入れずに直接、黄色のかごに入れる。
空き缶は指定袋に入れて出すか、備え付けのかごに入れるか、お住まいの区によって出す方法が変わります。
千種区・東区・北区・西区・中村区・中区・昭和区・瑞穂区・熱田区・南区・守山区・緑区・名東区・天白区(中川区と港区以外)にお住まいの方は空き缶だけをひとまとめにして指定袋や透明の袋に。
中川区・港区にお住まいの方は袋には入れず、直接、黄色のかごに入れてください。
出すときは中を水でさっとゆすいでおきましょう。
拠点回収となるゴミ
今度は拠点回収となっているゴミを見ていきます。
拠点回収とは多くの場合、市区町村が役所などの施設内に「回収ボックス」を設置して、資源ゴミを回収する方法を指します。
スーパーの入り口付近でゴミ箱とは別に、大きなボックスを見たことはありませんか?
あれが拠点回収の回収ボックスです。
それでは、名古屋市で拠点回収となっているゴミを見ていきましょう。
※リンク先は各ゴミの詳細を記載した名古屋市のホームページです。
こちらも順番にもっと詳しく見ていきましょう!
紙パック
画像のような「紙パックマーク」がついた紙パックが対象。
飲料用に使われたものの中でも、内側にアルミ箔が貼られていない紙パックが対象となっています。
内側にアルミ箔が貼られている「紙パックマーク」がついていないものは、紙製容器包装に出しましょう。
紙パックの出し方は以下の通りです。
- スーパー、区役所、環境事業所など回収拠点の営業時間内に、回収ボックスに入れる。
- 袋に入れない。
- スーパー、区役所、環境事業所などの営業時間内ならいつでもいい。
中を水でゆすいで切り開いて乾かしてから出します。
ペットボトル
ステーション収集にも入っていたペットボトルですが、拠点回収としても回収して貰えます。
「ペットボトルマーク」がついた飲料・酒・みりん類・しょう油・食酢・ノンオイルドレッシング・めんつゆなどのペットボトルが対象となっています。
ステーション収集と同じく、ソースや食用油の容器、塩化ビニールで作られた容器など、「ペットボトルマーク」のついていないものは、プラスチック製容器包装で出します。
紙パックと同じく、 スーパー、区役所など回収拠点の営業時間内に、袋に入れずに直接、回収ボックスに入れて出します。
出す前には中を水でゆすぎ、フタとラベルを取っておきます。
もしラベルが剥がしにくければそのままでも大丈夫です。
取ったフタとプラスチック製のラベルはプラスチック製容器包装へ、その他のラベルは可燃ごみへ出しましょう。
小型家電・充電式家電
画像のような回収ボックスに入る大きさ(縦15cm以下かつ横40cm以下かつ奥行25cm以下)の電気・電池で動く小型の家電製品が対象となっています。
回収された回収した小型家電・充電式家電は、認定事業者(小型家電の適正なリサイクルを実施する者として国に事業計画を認められた事業者)に引き渡し、鉄、アルミニウム、銅、貴金属等をリサイクルします。
小型家電の対象となる品目は以下の通りです。
- 携帯電話、スマートフォン
- パソコン
- デジタルカメラ、ビデオカメラ
- ゲーム機
- 電話機、ファックス
- 映像用機器(DVD/ブルーレイディスクプレーヤー、ビデオデッキ等)
- 音響機器(デジタルオーディオプレーヤー、ラジオ等)
- 理容用機器(ヘアドライヤー、電気かみそり等)
- ハンディ扇風機
- 電動工具
- これらの付属品(リモコン、アダプター、ケーブル、充電器等)
- ハンディ掃除機
- ロボット掃除機
小型家電・充電式家電の回収ボックスも、スーパー、区役所など回収拠点に設置してありますので、営業時間内に、袋に入れずに直接、回収ボックスに入れて出します。
一度回収ボックスに入れてしまうと、取り出すことが出来ません。
個人情報が含まれるものは、あらかじめデータを削除しておきましょう。
また、電池やバッテリーが取り外し可能な場合は、全て取り外してから小型家電だけをボックスに入れます。電池やバッテリーは各戸収集されるゴミの電池類に出します。
小型家電回収ボックスに入らない大きさの場合は、各区環境事業所の窓口に持ち込んだり、市内で小型家電を回収している認定事業者に直接引き取ってもらう方法もあります。
小型家電・充電式家電のもっと詳しい処分の仕方や、小型家電・充電式家電ののあれこれをもっと詳しく知りたい方はこちらのコラムもご参考くださいね。
名古屋市ではどのように小型家電をリサイクル回収しているの?小型家電リサイクルとはどんなものかも詳しくご紹介!
食用油
名古屋市では、資源循環や温室効果ガス削減をめざし、家庭で使用済みとなった食用油を回収して、精製事業者によりバイオディーゼル燃料(軽油代替燃料)に精製しています。
回収対象の食用油は、以下の植物性油が主です。
- サラダ油
- 菜種油
- 大豆油
- ごま油
- コーン油
- オリーブ油 など
同じ油でも回収対象外となる油は、動物性油、機械油、燃料油、事業用油など。
ラードなどの動物性油やエンジンオイル等の機械油、灯油等の燃料油、飲食店等で使用された事業用油は対象外ですのでご注意ください。
それでは、油の出し方を見てみましょう。
- 中をさっとゆすいで乾かした700ミリリットル以下のペットボトルに油を入れる。
十分に冷ました後、天かすなどの固形物を取り除いておく。 - 油がこぼれないようにフタをしっかり閉める。
- 回収拠点に持参する。
回収拠点は令和4年11月時点では、市内のスーパー74店舗が回収協力店舗として回収しています。
蛍光管・水銀体温計・水銀温度計
名古屋市では平成29年10月1日から、水銀によって人の健康や環境を害するリスクを減らしていくことを目的とした「水銀に関する水俣条約」や「水銀汚染防止法」に対応し、蛍光管等に含まれる水銀を資源化・適正処理するために拠点回収を実施しています。
対象品目は以下の通りです。
- 蛍光管
- 水銀体温計
- 水銀温度計
対象外となるのは、白熱電球やLED製品。これらは不燃ゴミとして出します。
割れた蛍光管・割れた水銀体温計・割れた水銀温度計は、丈夫な紙や古布などに包んで「キケン」と外装に表示して不燃ゴミで出しましょう。
またアルコール温度計は不燃ゴミですが、電子式体温計は小型家電回収ボックスに入れるか、可燃ゴミで出すようにしてください。
水銀血圧計は市では収集しませんので、購入した販売店などへ相談してくださいね。
続いて、蛍光管・水銀体温計・水銀温度計の出し方を見ていきましょう。
- 年末年始を除いた月曜日から金曜日の午前8時から午後4時45分の間に各区の環境事業所に持ち込む。
- 蛍光管の場合は家電販売店・ホームセンターなどの蛍光管回収協力店舗にも出せる。
回収ボックスを設置している拠点では、蛍光管・水銀体温計・水銀温度計のみを回収ボックスへ入れましょう。
市で収集しないゴミ
名古屋市では収集対応していないゴミもあります。
その場合、どのように処分すればいいのか気になりますよね。
名古屋市で収集対応していないゴミは以下の通りです。
名古屋市で収集していないゴミは各ゴミによって処分の仕方が異なります。
こちらも順番にご説明していきますね!
家電リサイクル法対象機器
平成13年4月1日から家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が全国一斉に施行されました。
家電リサイクル法とは・・・
一般家庭や事務所から排出された家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。
引用:経済産業省
エアコン、テレビ、冷蔵(凍)庫、洗濯機・衣類乾燥機は「家電4品目」と言われ、廃棄処分せずにリサイクルして再利用する対象となっています。
家電リサイクル法に則った家電4品目の処分方法は、購入店に相談したり不用品回収業者に依頼したりなどいくつか方法があります。
以下のコラムにて詳しくご説明していますので、ご確認くださいね!
正しく知っていますか?家電リサイクルの詳しい手続きを再確認
家庭用パソコン
使用済みとなった家庭用パソコンは、基本的にパソコンメーカーが回収しリサイクルしています。
既に廃業となったメーカー品や自作PCなどは「パソコン3R推進協会」が回収してリサイクルを行っています。
縦15cm×横40cm×奥行25cm以下のノートパソコンなどは、小型家電回収ボックスに出すこともできます。
リサイクルの対象となるパソコンは以下の通り。
- デスクトップパソコン本体
- ノートパソコン本体
- CRTディスプレイ
- 液晶ディスプレイ
- CRTディスプレイ一体型パソコン
- 液晶ディスプレイ一体型パソコン
- パソコンの製品出荷時に同梱されていたキーボード、マウス、コード、テンキー、スピーカー等の付属装置(パソコンと同時回収する場合に限り回収)
プリンタ、スキャナ、外付けドライブ、ワークステーション、サーバー等はリサイクルの対象外です。
それらは市の粗大ごみ収集等にお出しください。
それでは、メーカーの回収・リサイクルの流れを見ていきましょう!
- 回収の申し込みをする
モーカーもしくはパソコン3R推進協会へ申し込みます。
ディスプレイとパソコン本体のメーカーが別の場合はそれぞれのメーカーに申し込みます。
各メーカーの受付窓口はパソコン3R推進協会のホームページに一覧表がありますので、こちらを参考にしてください。自作PCや倒産、事業撤退などでメーカーが存在しないパソコンの場合、パソコン3R推進協会へ申し込みます。 - 申し込み後、エコゆうパック伝票が送付されたら梱包し発送
処分したいパソコンを梱包し届いたエコゆうパック伝票の貼り付けます。
段ボールやポリ袋などの簡易的な梱包でかまいません。 - 郵便局がメーカーの再資源化施設に運搬し、メーカーの再資源化施設でリサイクルされる
PCリサイクルマークのついていない製品の回収・再資源化料金などの詳細はパソコン3R推進協会のホームページをご覧ください。
<一般社団法人パソコン3R推進協会>
電話番号:03-5282-7685
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いらなくなったパソコンの処分方法と気をつけたいこと!!
処理困難なもの
名古屋市では処理が難しいために収集していないものもあります。
以下は、名古屋市では収集していない処理困難なもの。
名古屋市以外で処理を依頼することになりますので、依頼先も一緒にご紹介します。
- ガスボンベ(LPガス)
販売店もしくは愛知県LPガス協会(電話番号:052-261-2896)にご相談ください。 - ガスボンベ(一般高圧ガス)
販売店もしくは東海高圧ガス容器管理委員会(電話番号:052-551-8050)にご相談ください。 - 耐火金庫
中部セーフ・ファニチュア協同組合(窓口:ヤマニ商会 電話番号:052-251-4851)にご相談ください。
小型(50cm角以下)のものは、お住まいの区の環境事業所にお問い合わせください。 - 消火器
株式会社消火器リサイクル推進センター(外部リンク)のホームページをご覧いただくか、お住まいの区の環境事業所にお問い合わせください。 - 自動車用タイヤ・ホイール・バッテリー
販売店、専門業者にご相談ください。 - 二輪車
自動車リサイクル促進センター(外部リンク)のホームページをご覧いただくか、二輪車リサイクルコールセンター(電話番号:050-3000-0727)にお問い合わせください。 - フロン類が使用されている製品
ウォーターサーバーなどのうちフロン類が使用されている製品は、都道府県の許可を得たフロン収業者にフロンの回収を依頼してください。
事業系ゴミ
事業系のゴミは市では収集していません。
事業系ゴミの処分産業廃棄物を処理する専門業者や、不用品回収業者へ依頼することとなります。
詳しい処分方法については「事業系ゴミを処分する方法」にて詳しくお話しします。
新聞・雑誌・段ボール・衣類・布類などのゴミ
名古屋市では、市は新聞・雑誌などの古紙類や古着の収集を行なっていません。
そのため、新聞・雑誌・段ボール・衣類・布類などは地域の集団資源回収を利用します。
集団資源回収とは、子ども会や町内会、学区毎の団体が、回収日時・場所などを決めて資源を回収し、資源回収業者に引き取ってもらう回収活動のこと。
集団資源回収を利用できない場合は、「リサイクルステーション」または「古紙リサイクルセンター」をご活用ください。
地域の集団資源回収方式は、以下の2種類。
回収方式 | 運営 | 回収日 | 回収品目 |
---|---|---|---|
一般の集団資源回収方式 | 子ども会、町内会などの地域住民団体 | 団体が決めた日 | 紙類、衣類・布類、びん類、缶類など、団体が決めた品目 |
学区協議会方式 | 小学校区の単位で活動する団体 | 月1回以上 | 新聞(折込チラシ)、雑誌、段ボール、紙パック、衣類・布類など |
回収日や回収場所などは、実施団体により異なっています。
また近頃、集団資源回収に出された新聞等を何者かが持ち去る事例が多発している為、ネット上での案内は削除されています。
各回収方式に沿った連絡先を明記しておきますので、詳しくはそちらをご参考下さい。
- 一般の集団資源回収方式の場合
回覧版、掲示板、チラシなどで案内しています。
直接問い合わせたい場合は、環境局減量推進室へ。
<環境局減量推進室>
電話番号:052-972-2398 - 学区協議会方式の場合
新聞折り込みのチラシで案内しています。
直接問い合わせたい場合は、名古屋リサイクル協同組合まで。
<名古屋リサイクル協同組合>
電話番号:052-582-3990
地域の集団資源回収方式はわかりましたが、紙類と古着類をどのように出せばいいのか気になります。
紙類と古着類は出し方が異なりますので、それぞれ分けてお話しします。
新聞・雑誌・段ボールなどの「雑がみ」
新聞折込チラシを除いたチラシ、パンフレット、カタログ、ノート、コピー紙、カレンダー、メモ用紙、トイレットペーパーの芯、はがき、封筒、名刺、値札などの雑がみは、雑誌に挟むか、一緒にしばる、または紙袋に入れて出してください。
紙袋で出す場合は、飛散防止のために口をホッチキスで留めるか、紐でしばって出してください。
雑がみは紙であれば全て対象となる訳ではなく、紙であっても雑がみには混ぜられない「禁忌品」があります。
絵柄などを布地に加熱してプリントする際に使われる紙である「昇華転写紙」、石けんの個別包装紙、洗剤や線香の紙箱などの「においが付いた紙」、レシートなどに使われる加熱により発泡するインキが塗布された「感熱発泡紙」などが「禁忌品」に該当します。
「昇華転写紙」、「においが付いた紙」、「感熱発泡紙」などはリサイクルに回さず可燃ゴミへ。
容器・包装使われた紙であれば、市が収集する紙製容器包装へ出しましょう。
その他詳しい禁忌品は「ゴミの分別時に注意したいこと」にて説明していますので、あわせてご確認ください。
古着・布類
着なくなった衣類・使わなくなった布類は、地域が行う集団資源回収等の新聞・雑誌・段ボール等の回収に出すことが出来ます。
自宅に保管してある状態で透明か半透明の袋に入れて出します。
新聞や雑誌などの隣に置いておくと、古紙回収業者が古紙と一緒に回収してくれますよ!
冬物衣類やシミ・破れ、ボタンが取れたものでも回収が可能。
とはいえ、あまりに汚れの酷いものは、リサイクルとしては出せません。
汚れがひどい、穴が開いている状態の古着は可燃ゴミとして出すようにしましょう。
また、布団、座布団、枕、クッションなど「わた」が詰めてあるものは出せません。
わたがなくてもじゅうたん、カーペット、マット類なども出せません。
衣類や布類は雨に濡れてしまうとリサイクルできなくなってしまうので、必ず袋の口をギュッと結んで出してください。
また、ボタン・ファスナーなどは取らずにそのままお出しください。
地域によって出し方のルールがあるときは、そちらに従ってくださいね。
ゴミの分別時に注意したいこと
冒頭でも少し触れましたが、ゴミの分別時に良かれと思ってした分別が間違っていて思わぬ損害を出す原因となってしまうことがあります。
それらを避けるためにも今一度、ゴミの分別時に注意したい事柄をお話ししたいと思います。
昇華転写紙・臭いの付いた紙・レシート・油が染みて汚れた紙は「可燃ゴミ」に出す!
「昇華転写紙」と聞いても耳慣れない言葉だと思う方が多いかもしれません。
バッグや靴の形を保つために詰められた紙に利用されることが多い緩衝材で、薄いピンクの紙を見たことはありませんか?
それが「昇華転写紙」です。
昇華転写紙とは、昇華性のインク(固体が気化して色素が転写するインク)を使用して、文字や絵柄が印刷された紙のこと。
Tシャツなどにアイロンプリントできるもので、手芸用品としても流通しています。
常温でも昇華するので、古紙に混入すると、再生した際にリサイクル製品に徐々にインクがにじみ出てきてしまう性質があります。
この紙が少量であっても、古紙回収として収集され再生の際に混入した場合、下手すると再生された紙が何トン単位で損失してしまうのです。
特に輸入物のバッグや靴に詰められていることが多い昇華転写紙は、リサイクル出来ない紙として注意喚起を行う市もありますが、まだまだ知られていないのが現状です。
その他、石けんの個別包装紙、洗剤や線香の紙箱など「臭いの付いた紙」やレシートに多く使われる「感熱紙」や「カーボン紙」も資源にはなりません。
「昇華転写紙」、「においが付いた紙」、「感熱発泡紙」はリサイクルに回さず可燃ゴミへ。
「においが付いた紙」のうち、容器・包装使われた紙であれば、市が収集する紙製容器包装へ出しましょう。
また身近なものの中でいうと、ダンボールなら全て資源ゴミになるだろうと、梱包用に使われていたダンボールと一緒にピザの入っていたダンボールもひとまとめに・・・なんてあるあるな光景ですが、ピザの入っていたダンボールは資源ゴミではありません!
ピザの入っていたダンボールに限らず、油が染みたり汚れたダンボールや紙類は資源ゴミにはなりません。必ず可燃ごみとして出しましょう。
その他の細かい禁忌品は、以下をご参考ください。
禁忌品の種類 | 使用例、注意点など | リサイクルができない理由 |
---|---|---|
カーボン紙・ノーカーボン紙 | 複写式伝票など | 特殊なインクを完全に取り除けず、斑点が製品に現れます。 |
感熱紙 | レシート、ロール状のファックス用紙など | 特殊なインクを完全に取り除けず、発色して斑点が製品に現れます。 |
防水加工された紙 | 紙コップ、紙皿、紙製のカップ麺容器、油紙など | 古紙処理工程で離解できず、製紙原料となりません。 |
印画紙 | 写真、インクジェット用写真用紙など | 古紙処理工程で離解できず、製紙原料となりません。 |
粘着性の紙 | シール、圧着ハガキなど(シールについては、台紙はリサイクルできるものがありますが、シール自体ははがしてください。) | のりが完全に取り除けず、まとまった粘着物が機械や製品に付着します。 |
食品残渣や油で汚れた紙 | キッチンペーパー、ティッシュペーパー、ピザやケーキなどの包装箱に食品がついたもの、油絵具やクレヨンを使用した画用紙など | 製品に汚れや臭いの付着がおこります。 また、腐敗・異臭など衛生上の問題があります。 |
臭いのついた紙 | 石鹸・洗剤・線香の箱、芳香紙など | 古紙処理工程で完全に脱臭することができず、製品に臭いが残ってしまいます。 |
プラスチックやアルミ箔などを貼り合わせた複合素材の紙 | ラミネート加工紙、カップ麺のふた、お酒のパック、ガムの包装紙(銀紙)など ※複合素材かどうか分かりにくい場合は、少し紙を破いてみましょう。簡単に破れなかったら複合素材です。 | 紙ではない成分が含まれ、取り除けなかった樹脂片が製品に付着し、印刷不良を引き起こします。 |
箔押しされた紙 | 金銀の折り紙など | 古紙処理工程で取り除けず 、製品が金属反応を示してしまいます。 |
建材に使用される紙 | 壁紙、防水シートなど | 製紙原料とならない異物が含まれています。 |
昇華転写紙 (アイロンプリント紙・捺染紙) | ・裁縫用の型紙などに使われています。見分け方は字や絵柄が逆になっています。 ・使用済みの昇華転写紙は靴やかばんの詰物(緩衝材)として使用されていることがあります。見た目では判断が難しいため、靴や鞄の詰物はすべて可燃ごみとしてお出しください。 | 古紙処理工程で取り除けず 、製品にカビ状の斑点になって現れます。 |
感熱性発泡紙 (立体コピー紙) | ・加熱により発泡するインキが塗布された紙で、主に点字印刷物に使われます。 | 古紙処理工程で取り除けず 、製品の表面に凹凸が発生します。 |
紙以外の不織布 | マスク、簡易お手拭、フローリングワイパーなど | 樹脂繊維でできているものが多く、製紙原料にはなりません。使用済みのものは衛生上の問題もあります。 |
吸水性ポリマーなど紙ではない成分を含む | 紙おむつ、ペット用トイレシートなど | 使用済みのものは衛生上の問題もあります。 |
ゴミ収集車が炎上!?ライターやスプレー缶、リチウムイオン電池は可燃ごみに出さないで!
清掃車が燃えるなんて衝撃だと思われるかもしれませんが、実は珍しい話でもありません。
清掃車が燃える多くの原因は「ライターやスプレー缶の中身が残ったものが混入する」ことや「可燃ゴミ内にリチウムイオン電池の混入する」ことです。
リチウムイオン電池は充電式のものに内蔵される電池で、圧縮されると火を吹きます。
内蔵される具体的な品は、携帯扇風機やモバイルバッテリー、携帯電話やワイヤレスイヤホン、電子タバコなど。
大掃除のシーズンになると全てまとめて可燃ゴミとして出してしまう方もいて、貴重な車両が被害にあっています。
自治体によって処分の仕方が異なりますが、絶対に可燃ゴミの中に入れて出さないでください。
名古屋市ではスプレー缶やライターは「穴をあけず完全に使い切ってから、発火性危険物をひとまとめにして、資源用指定袋または、透明・中身の見える半透明の袋に入れて、週に2回の燃えるゴミの日に「発火性危険物」として収集」しています。
燃えるゴミとは少し離して出すようにしてください。
リチウムイオン電池は「電池類をひとまとめにして、指定袋以外の透明・中身の見える半透明の袋に入れて、週1回のプラスチック製容器包装と同じ日に収集」しています。
必ず「プラスチック製容器包装の袋」と「電池類の袋」は分けて出しましょう。
危険なものや細かく巻き散らかされるゴミは袋に明記!
ハサミや刃物、割れたガラスを捨てる際には、袋の外から分かるよう「キケン」と記載し、ゴミ収集員の方が怪我をしないよう、段ボールに挟んでガムテープで固定したり、厚手の紙や古布などに包んで出してください。
また、ビーズクッションなど袋が破れると細かく飛散してしまうものを捨てる場合は、ごみ袋の表部分に一目でみて分かるようビーズクッションであれば「ビーズクッションです!」と明記しておきましょう。
何も書かずに一般ゴミと一緒に出してしまった場合、ゴミ収集車の中で巻き散らかされ、道中でばらまかれることにもなりかねません。
作業員の方に余計な手間をかけることのないよう、私たちで出来ることは協力しましょう。
事業系ゴミを処分する方法
ゴミの分別は一般家庭に限ったことではありません。
オフィスや店舗で出たゴミも分別して処分していますが、オフィスや店舗で出たゴミの場合、家庭用のものと同じように処分できず、事業系ゴミ扱いになります。
事業系ゴミは以下の2種類に分けられます。
- 一般廃棄物:産業廃棄物に該当しないもの
- 産業廃棄物:法律及び政令で規定された20種類
それぞれ処分の仕方が異なりますので順番に説明します。
事業系一般廃棄物の処分方法
名古屋市では事業系一般廃棄物を処分するのに、指定袋や収集場所が異なるものの、一般家庭のゴミの分別と同じように分別を行います。
その後どのように処分するかは以下の2つの方法があります。
- 一般廃棄物処理業者(許可業者)に処理を委託する
- 自分で市の処理施設に搬入する
それでは、もう少し詳しく見てみましょう。
一般廃棄物処理業者(許可業者)に処理を委託する
事業系一般廃棄物は、排出事業者と許可を取得した一般廃棄物処理業者と契約をして、許可を受けた一般廃棄物処理業者に処理を委託するのが一般的です。
収集、運搬及び処分を委託するときは1kgまでごとに50円。
処分を委託するときは1kgまでごとに20円となっています。
自分で市の処理施設に搬入する
自ら環境事業所まで持ち込むことも出来ます。
土曜日、日曜日は搬入できませんが年末年始を除いた月曜日から金曜日であれば、祝日でも搬入が可能です。
名古屋市を例にご説明します。
- 「可燃ごみ」と「不燃・粗大ごみ」に分別する。
- ごみの発生する区の環境事業所を確認する。
- 搬入するごみを車両に積んだ状態で、環境事業所へ向かう。
- 受付を行う。
- ごみを積んだまま車ごと計測する。
- その後ごみを降ろして車を計測し、差分でごみの重さを量る。
- 10kgまでごとに200円の処理手数料を現金にて支払う。
この方法は徒歩・自転車などでの搬入は受け付けていません。
また、産業廃棄物に該当するものは受け付けて貰えません。
事業系ゴミでも、産業廃棄物に該当しない一般廃棄物に限ります。
車を出せることが条件の処分方法となりますので、ここだけ注意しましょう。
産業廃棄物の処分方法
産業廃棄物の場合、粗大ゴミには出せないなど、処分の仕方が一般家庭のゴミとは異なりいくつか方法があります。
こちらでは、電化製品や家具などの産業廃棄物の処分についてご紹介します。
業務で使用していた電化製品や家具などの産業廃棄物の処分方法は、以下の3つです。
- 電化製品なら製造メーカーに回収を依頼する
- 産業廃棄業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
それでは、もう少し詳しく見てみましょう。
電化製品なら製造メーカーに回収を依頼する
多くの場合、業務用の電化製品は、購入したメーカーが回収してくれます。
最も確実で信頼できる方法ですので、業務用電化製品を処分したいときは、まずメーカーに相談してみましょう。
ただし、あくまでも製造メーカーの電化製品しか回収して貰えません。
処分したい業務用電化製品のメーカーがバラバラな場合は、他の処分方法を検討してもいいかもしれません。
産業廃棄業者に依頼する
もしもメーカーが回収していない場合は、産業廃棄業者に依頼するのも一案です。
産業廃棄業者とは「産業廃棄物免許を持っている信頼できる業者」のこと。
処分にかかる費用はメーカーに依頼するのと同程度か、やや安い程度です。
メーカーや製品に関係なくまとめて回収できることがメリットでもあります。
不用品回収業者に依頼する
業務用の不用品は不用品回収業者に依頼することも出来ます。
不用品回収業者の場合、廃棄処分だけでなく状態によっては買取を行ってくれることも。
回収費用は産業廃棄業者と同じくらいです。
また不用品回収業者の場合、電化製品に関わらず、業務用の殆どの品が回収対象となっています。
「電化製品だけじゃなく、椅子やデスクも処分したい」なんてご希望があれば全て一度に回収することが出来るのが、不用品回収業者の強みでもあります。
回収が対象外となるのは、動物、薬品、医療器具(注射器・針・メス等)、銃器、生ごみなどの食料品全般、ペンキなどの塗料、液体、危険物(ライター・マッチ・スプレー缶・電池)など。
上記の品は対応いたしかねますのでご了承くださいませ。
不用品が電化製品で尚且つ、処分したい製品のメーカーが揃っておらずバラバラなら、産業廃棄業者や不用品回収業者に依頼すると手間がかからず手続きが楽ですよ!
まとめ
名古屋市におけるゴミの分別からゴミの出し方、ゴミを分別する際の注意点までご説明しました。
私事ですが、古着や古くなったタオルは可燃ゴミに混ぜて捨ててしまっていたので、これからは自信をもって資源として出したいと思います。
名古屋市にお住まいの方も、これから名古屋市へお引越しされる予定の方も、是非参考にしてみてくださいね。
自分で持ち運べない、分別しきれないくらいに大量の不用品がたまって困っているという方は、出張回収センターへぜひ一度ご相談ください。