若者は自民党支持

 総選挙の結果は、事前予想の通りとはいえ、まずいな。
 安倍内閣支持率が低いのに、自民党が大勝。その理由を、小選挙区制、野党の分立など、いろいろ挙げることができるが、驚いたのは「10代、20代の投票先」のうち自民党が49%もあることだ。若者の自民党支持については、いろんな解説があるが、いま一つよく分からない。私の周りの若い人も自民党支持が多いが、どうも彼らは自民党がさかんに使う「改革」、「経済成長」のスローガンに惑わされているのではと思う。今回の選挙でも、「改革」という言葉をもっともひんぱんに使ったのは自民党だったそうだ。若者は「保守」に惹かれているのではないのかもしれない。リサーチしてみたい。
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 今回、印象に残った選挙結果。

 中川正春元文部科学相が三重2区で、自民党前職の川崎二郎元厚生労働相との一騎打ちを制した。中川氏は安保法制には反対で、希望の党には行かず、無所属で立候補。野党共闘も成功し勝利した。中川氏は、北朝鮮の難民と人権に関する国際議員連盟の共同議長として尽力され、私も脱北者の問題でお世話になった。北朝鮮とミャンマーの人権問題の両方に取り組んでいる人はまれである。ただ、中川氏、日朝議員連盟にも入っており、このあたりは何かわけありだったのだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20071210

 うわ、見たくない、とチャンネルを切りそうになったのが、福井1区の稲田朋美元防衛相が当選して笑みを浮かべている場面。気持ちが悪いを通り越して、怖い。秋田2区の金田勝年元法相の当選もぞっとする。
 逆に溜飲を下げたのが、「ちがうだろー」の埼玉4区の豊田真由子氏が、立候補5人のうち、共産、維新の候補の後塵を拝する最下位だったこと。前職で、徹底したドブ板をやっても否定されたのだ。それから、千葉1区、維新から出た長谷川豊氏(元フジテレビアナウンサー)が候補者5人のビリ、得票率7.4%で比例区でも当選できなかったのもよかった。彼は、昨年9月、「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!」などとブログに書き込んで問題になっていた。当面は、ダメな政治家を淘汰することをやらないと。
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 前回中島岳志氏のリベラル、保守論を紹介した。これから政界再編が起きるだろうが、数合わせの野合にならないためにも、市民は政党の理念へのリテラシーを持つべきだ。
 江川詔子氏が中島岳志氏と対談して、なぜ保守とリベラルは相性がいいのかをしっかり聞いている。面白い。今回の選挙は、3極ではなく、2極対立だったことも、明解に語られている。https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171020-00077161/
 私は、将来的には、社会民主主義を標榜する、明確な国防政策を持った政党が現れてほしいと持っている。