2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

”派遣切り”の元凶を追って

派遣切りに世論の非難が集まる中、派遣法の改正論議がはじまっている。 85年成立した「派遣法」自体には問題はなく、99年に派遣対象業務の原則自由化や04年の製造業への解禁が悪かったのだ、だから99年または04年より前に戻せば良いのだという主張がある。政…

共産主義との決別2

1972年、「新日和見主義」なる分派が共産党内に発生したとされ、大掛かりな粛清が行なわれたと前のブログで書いた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20090110 このとき本当はどんなことがあったのかについては公表されておらず、真実は今も不明だ。「新日和…

視聴率は成績表

我々が製作に携わったテレビ番組が放送されると、翌日、「成績表」がファックスで送られてくる。視聴率表である。 サンプロの場合、放送開始の10時から11時45分まで1分きざみで視聴率の数字とそれを折れ線グラフにしたものが載っている。 我々の成績は、具体…

北朝鮮の市場圧殺策はどうなる?

きょうは、サンプロ特集でスタジオ出演だった。 特集は《北朝鮮で何が―”南北絶縁宣言“の真相》。内容は; 〔「全面対決態勢へ突入する。」 今月17日、北朝鮮が突然発表した、韓国への“南北絶縁宣言“。 前代未聞の声明を出した“本当の”理由とは何なのか。 そ…

オバマ、ザ・スーパーヒーロー

オバマの就任式は異常な事態である。 アメリカがというよりそれ以外の世界が。テレビで朝から深夜まで放送されたほか、号外まで出た。駅売りのタブロイド夕刊紙までが、オバマ就任演説を全文掲載していた。かなり長いが、電車のなかで全文を読みたい人がたく…

フィリピンも「飯食ったか?」だった

18日の日曜、マニラ市の下町にあるキアポ教会の周りは人でごったがえしていた。教会のミサは毎回人が入りきれず、あふれた人は外に設けられた大スクリーンで神父の説教を聞いている。ご利益があるという「黒いキリスト像」には行列ができ、熱心に長い祈りを…

覚りへの道3

道元は鎌倉時代に生まれた。 生年が西暦でちょうど1200年に当たるから、歴史年表と照合するとき便利である。例えば後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して兵を挙げた「承久の変」は1221年だから、道元は21歳だったことになる。 父親は、後鳥羽上皇の側近で、養女が産…

子どもたちの不安

先週末、近くの美術館に娘と出かけた。 この地区の中学生が、学校の授業で描いたり作ったりした作品を展示する美術展をひらいていたからだ。けっこう面白いので毎年観に行っている。 展示の中に、とても気になるコーナーがあった。「現在の自分」というテー…

覚りへの道2

「覚りへの道」は長期連載になるはずで、本当は叙述の順序を考えなくてはならないのだが、とりあえず、書けるところから書いていく。 また、このテーマは、一家言ある人があまたいるが、細かい議論に捕らわれると、覚りへの実践が遅れてしまうので、なるべく…

北朝鮮難民救援基金に人権賞

北朝鮮難民救援基金http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/の東京弁護士会人権賞受賞http://www.toben.or.jp/new/20081204_02.html を祝う会があった。 この団体の特徴は、脱北者がかつて日本にいたかどうかには関わらず救援すること。ロシアや東南アジアま…

共産主義との決別

元旦のブログをどんな方向にもっていったらいいか迷っている。 自分の思想的変遷というと大げさだが、もし今も共産主義者であれば、「覚り」を求めることはなかったと思うので、そのへんの事情を書いておきたい。 「人間の本質は、社会的諸関係の総体である…

日本語のにほひ―「飲む」は「ドリンク」じゃない

元旦、「覚り」について書き始めたはいいが、いざ続きを書こうとするとかなりエネルギーがいる。それで、「覚り」シリーズは充電しながら断続的に少しづつ書いていくことでお許しいただきたい。きょうは、私の得意なというか、好きな比較文化論の話。 外国に行…

日本もグリーン・ニューディールへ

産経朝刊の一面トップに「環境投資で雇用拡大 首相『日本版グリーン・ニューディール』構想」とでかでか出ているのを見て驚いた。本気であることを願う。 《 麻生太郎首相は6日、斉藤鉄夫環境相と官邸で会談し、オバマ次期米大統領が提唱している地球温暖化…

すごいぞ日経のグリーン提言

仕事始め。朝、富士山を見てから出勤しようと近くの陸橋に上がった。 雪を被った真白き冨士が神々しい。 きのう、朝日もグリーンで行こうとの社説を出したことを紹介したが、今朝の日経新聞が温暖化防止を経済成長に結びつけよと檄をとばす長文の社説を載せ…

グリーンは経済危機対策

2日、NHK教育「未来への提言スペシャル:環境学者レスター・ブラウン」を観た。この番組、大好きな藤原紀香がリポーターなので、ぜひ観ようと思っていた。紀香が、環境問題の大御所、レスター・ブラウンに物怖じしない態度で質問していて、いつもながらあ…

覚りへの道

正月には国立市の谷保(やほ)天満宮に家族で初詣に行く。 いつもより遅く、暗くなりかけた夕方5時すぎに行ったのだが、まだ人が行列をつくっていた。みな願い事がたくさんあるのだろう。境内に梅園があり露天が並んでいる。小さなつぼみの枝の向こうに細い…