2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

紅白でくれた

今年は紅白をしっかり観た。酒を飲みながらだが、最初から最後まで観たのは20年ぶりくらいだ。 それにしても紅白の様変わりには驚いた。というより、こっちが時代に追いついていないことを思い知らされた。 いきなりIKKOとはるな愛が登場してびっくり。…

年末の新聞から―新たな文明論を

すっかり葉を落としたけやきと銀杏。晴れた公園の冬景色がすがすがしい。 きのう紹介した社説が載った前日、15日の日経夕刊のコラム「あすへの話題」で、哲学者の木田元氏が、私もブログに書いた大井玄さん(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081113)の本…

年末の新聞から―環境でリードする日経

日本は気候変動問題では、アメリカやカナダなどと並んで、先進国ではかなり後ろ向きにランクされる国だ。 これには、政府の政策に強い影響力を持つ経団連の姿勢が大きく関わっているとされる。経団連のトップの顔ぶれを見ると歴代、製鉄や電力など重厚長大産…

アムネスティが拉致問題に消極的なわけ

「北朝鮮テロ全体主義国家の実情を訴える6団体共同集会」については、14日の日記で取り上げた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081214 特に第3部「共催6団体他、北朝鮮の人権改善を目指す人々による大発言会」での「守る会」とNO FENCEの事務局長、宋…

人類滅亡に居合わせたくはないが

きょうは会社の大掃除と忘年会。 ところが、多くのスタッフが各地に取材に散っている。10人近くが取材に出て、その多くは、この不況の中、年末年始をまともにおくれない人々に密着しているのだ。それで掃除するのはごく少人数。 私は片付けがとても苦手で(…

良き日本人を変えたもの2

年の瀬、たまには気のおけない人と何を話すでもなく呑むのもいい。 夜、待ち合わせの東銀座に出ると、ライトアップされた歌舞伎座を通りかかった。まもなく取り壊されるのだなあ。記録しておきたくなってカメラにおさめた。 イザベラ・バードが日本を旅した…

脱北者を受け入れる意味9―ちょっといい話

脱北者の支援をしているNGOから聞いた、ちょっといい話がある。 日本に来た脱北者から、はじめて大学に進学する者が出そうだ。 全く日本語ができない状態から、大検を受け、さらに大学へと進むのだから、並大抵の苦労ではなかっただろう。ジャーナリストの石…

脱北者を受け入れる意味8―日本へ10万人?

北朝鮮有事のさい、日本にどれくらいの脱北者がやってくるのか。 日本政府はこれを試算したことがある。第一次核危機が起きた94年、政府の一部で北朝鮮有事対策を検討したことがあった。 《日本政府は第一次核危機で揺れた94年6月、当時の内閣安全保障室が…

良き日本人を変えたもの

藤沢市で岡野守也先生をかこんでの忘年会があり、はじめて参加させてもらった。 4時間以上にわたって、グル(guru) と仰ぐ先生の話を親しく聞くことができ、実にありがたかった。これで、心豊かに年を越せそうだ。 幸福、仏教、宇宙とさまざまに話題がめぐる…

脱北者を受け入れる意味7―領事館留置き問題

いま脱北者の最大流出先はタイだ。 タイ在住の海老原智治さん(写真)が、7日の集会で報告したところによると、タイに逃げてきた脱北者の数は2年前に一年で1000人を突破、去年は1500人が流れこんだと推定されるという。またタイの入管収容所には現…

筑紫哲也さんのお別れ会

きのう、「筑紫哲也さんのお別れ会」があった。 《11月7日に73歳で亡くなったジャーナリスト筑紫哲也さんのお別れ会が19日、都内のホテルで行われた。(略) 会は弔辞の読み上げなどは行わず、献花のみの形式で、同番組のエンディング曲だった「最後…

脱北者を受け入れる意味6―脱北者問題は中国問題

日本人の脱北者なら邦人保護という大義名分がある。一方、日本国籍を持たない在日帰国者を日本政府が保護することに決めたのは、つい数年前のことだった。この経緯について、三浦小太郎さんがこうまとめている。 《脱北者の問題が大きくクローズアップされた…

北朝鮮を人権で追い詰めろ 続

14日の集会が6団体の共同集会にしようと提案したのは、特定失踪者問題調査会の荒木和博さんだという。その荒木さんがブログでこう書いている。 《最後のセッションの宋允復・守る会及びNO FENCE事務局長の「外国では日本は拉致しかやらないように思われて…

こんにちは―隠された二つのこと

もしあなたがアメリカで、くしゃみをしたとする。 そこが地下鉄の中であれ、スーパーで買い物中であれ、ホテルのロビーであれ、半径3メートル内に誰か人がいれば、間髪を入れずにあなたにこう声をかけるはずだ。 “GOD BLESS YOU! ” (神のご加護があります…

北朝鮮を人権で追い詰めろ

きょう、明治大学で「北朝鮮全体主義国家の実情を訴える6団体共同集会」があった。 すばらしい集会だった。 http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/topics081204.htm 6団体とは; ●北朝鮮難民救援基金 http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/ ●北朝鮮帰国…

こんにちは―飯喰ったか?

旧鎌倉街道を歩いていたら、カサッと小さな音。降ってきた落ち葉が、地面に触れた音だった。見上げると枯れ枝の向こうに青い空がある。もう年末だ。 この時期になると、NGOが販売するカードなどに、世界のいろんな国の挨拶が書いてあったりする。 挨拶は…

アメリカを当てにするな

ニュースよりその1。 ノーベル賞授賞式での益川さんに注目が集った。 《「英語嫌い」を公言する益川敏秀さんの反骨精神・・・》という表現が新聞で目についたが、私には違和感があった。 テレビを観ていたら益川さん、スピーチ冒頭での「私は英語を話しませ…

脱北者を受け入れる意味5―日本との縁か難民か

日本に定住を希望する脱北者に必要な措置を考えるとき、まず私は、拉致被害者と中国残留邦人を思い浮かべる。 「拉致被害者支援法」(北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律、03年施行)という法律がある。http://law.e-gov.go.jp/htmldat…

化石賞を受賞した日本

4日にはクラスター爆弾禁止条約の署名式があった。 《オスロで3日に始まったクラスター(集束)爆弾の使用や製造を全面禁止する条約の署名式は4日、日本を含む計94カ国が署名し、閉幕した。ノルウェー政府によると、署名式までに手続きが間に合わなかっ…

香典はネパールの少女のために

12月2日朝日新聞に4月に亡くなったTVディレクターの古賀美岐さん(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20080430)に関する記事があった。民放の環境番組をヒマラヤで取材中に、高山病で亡くなった。 《温暖化による氷河湖決壊の危機を訴えるため、氷河湖「イム…

北朝鮮の収容所とグアンタナモ

きのう、東京・神田で『北朝鮮強制収容所廃絶 東京国際会議』があった。 北朝鮮人権アメリカ委員会のデビッド・ホーク氏、元北朝鮮強制収容所看守の安明哲(アンミョンチョル)氏、『収容所で生まれた僕は愛を知らない』という衝撃的な本を出した申東赫(シンドンヒョク)氏ら…

脱北者を受け入れる意味4―北朝鮮がお膳立てした帰国運動

急に寒くなってきた。テレ朝や大使館のある麻布方面はよく足を運ぶが、善福寺という浄土真宗のお寺に大銀杏がある。一面の黄色の中に親鸞聖人が立つ。 きのう、ある会合で『読売ウィークリー』で朝鮮半島問題を書きまくっている菊池嘉晃さん、TBSで拉致を…

脱北者を受け入れる意味3―帰還事業は壮大な拉致

今からは信じられないかもしれないが、この事業を、日本人の多くが支持、支援した。 第1船が出た新潟港東埠頭で、当時北朝鮮への「帰還事業」の支援活動をしていた小島晴則さん(77)にお話を聞いた。 帰還第1船が出た59年12月14日は、小雪の降る寒いだったと…

脱北者を受け入れる意味2―キューポラのある街

パソコンがウィルスにやられて、ひどい目にあった。次々に新手のウィルスが登場するが、いったい何が面白くてこんなことをするのだろうといつも不思議になる。 さて、「帰国運動」の話。 1950年代遅くになって、北朝鮮が在日朝鮮人を「受け入れる」と表明し…