2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

土屋健『カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史』

講談社ブルーバックスから、古生代について1冊にまとめたハンドブック 古生代については以前、同じ著者によるいわゆる黒い本シリーズを読んだけれど、こちらはそのエッセンスをコンパクトにまとめた本とも言えるかもしれない。 黒い本シリーズだと、古生代は…

鈴木雅雄+中田健太郎編『マンガ視覚文化論 見る、聞く、語る』

鈴木雅雄編著『マンガを「見る」という体験』 - logical cypher scape2の続編 前著が、シュールリアリスムとマンガとの比較という観点があったのに対して、こちらはよりマンガ中心である。 タイトルが示す通り、視覚文化論とのかかわりから論じられるものが…

『ロード・オブ・ウォー』

『ヨルムンガンド』のアニメを見ていた頃に、元ネタらしいと聞いて、見てみたいなあと思いつつ気づけば5年が過ぎ、なんとかプライムさんのおかげでようやっと見れたw ニコラス・ケイジ演じる武器商人の話 一発の銃弾が工場で造られ実際に銃から発射されるま…

ギガ恐竜展2017

幕張はやっぱ遠いなあと思いつつ、なんか幕張行くことが最近多いなあ (ライブと恐竜展、あとBLAME!の映画を幕張で見た) なかなか色々見れて面白かった 福井県立博物館から来たものが多かった。 実際、展示の一番最後は福井コーナーだったし もっというと、…

真鍋真編『別冊日経サイエンス よみがえる恐竜』

過去の日経サイエンスに掲載された恐竜関係の記事をまとめたもの 恐竜(に限らないが)関係の情報は次々と新しくなっていくところがあるので、これも色々と知識をアップデートさせてくれる。 鳥との関係についての記事や、あるいは従来は、絶対に保存されな…

グレッグ・イーガン『アロウズ・オブ・タイム』

グレッグ・イーガン『クロックワーク・ロケット』 - logical cypher scape、グレッグ・イーガン『エターナル・フレイム』 - logical cypher scapeに続く直交三部作完結編我々の宇宙とは物理学上のパラメータが異なる宇宙を舞台にした世代宇宙船SF 1巻の主人…

清塚邦彦『フィクションの哲学 改訂版』

新章が追加されたということで、取り急ぎそこの部分だけ読んだ。フィクションの哲学 〔改訂版〕作者:邦彦, 清塚発売日: 2017/06/24メディア: 単行本 第七章 フィクションの意義と意味 この章のタイトル、目次だけ見てた時、どういうことかわかってなかったん…

チャイナ・ミエヴィル『爆発の三つの欠片』

28編もの短編が収録されている短編集 いわゆる「サイエンス」なSFというよりはむしろ、奇妙な話、不思議な話というテイスト わりと現代のロンドンを舞台にしたような作品が多い気がした 28編もあるので、面白いものもあればそうでもないものもある。というか…

ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる』(源河亨訳)

サブタイトルは、「情動の身体知覚説」 認知科学、心理学、文化人類学などの情動研究に基づいた、情動についての哲学の本。 情動についての哲学とは、つまり、情動についての理論的・概念的な分析がなされているということ。そもそも情動とは一体何なのかと…

『芸術の言語』から現代の分析美学へ

グッドマン『芸術の言語』発売を記念して、東大駒場で開催されたイベントへ行ってきた。 5つのトピックについて、5人の登壇者がそれぞれ、グッドマンの主張とその後の分析美学における主張とを紹介するというもので、とても勉強になって面白かった。 特に、…