講談社ブルーバックスから、古生代について1冊にまとめたハンドブック
古生代については以前、同じ著者によるいわゆる黒い本シリーズを読んだけれど、こちらはそのエッセンスをコンパクトにまとめた本とも言えるかもしれない。
黒い本シリーズだと、古生代はハードカバー4冊のボリュームだけれど、新書1冊なので手軽
それでいて記述のレベルとしては、黒い本とも遜色がないと思う。項目を精選することでコンパクトにしたと思う。
黒い本との大きな違いとして、イラストを、CGイラストレーターの服部雅人が担当している点がある。むかわ竜のプレスリリースにおけるCGイラストも担当した、古生物イラストレーターである。
ただの個人的な好みだが、CGイラストはかっけーなー、というのがあって読んでいた楽しかった。
プロローグ−前夜−
そして、生命は“爆発”した
エディアカラの“変わった生物”たち
キンベレラという存在
左右相称動物がしだいに増えた?
そして、「古生代」へ
第1章 勃興
物語の幕が上がる
部品の化石?
化石の王様、登場する
幻惑するもの
動物たちにいったい何が起きていたのか
“史上最初の覇者”アノマロカリス
一つ眼、四つ眼、五つ眼、瓢箪型
どのような景色を見ていたのだろう?
カンブリア爆発
完成されていた内部
そのとき我らが祖先は……
第2章 節足動物と軟体動物の支配
時代は第2幕へ
最近注目のフェゾウアタ
“カンブリア生物”の生き残り
新たな節足動物の台頭
そして、三葉虫は立体的になる
新興勢力「頭足類」
まだまだ弱かった我らが“祖先”
第1の大量絶滅事件
大量絶滅から一夜明けて
“カンブリア動物”の生き残りが火山灰の中に
王蟲と子連れ
築かれた“ウミサソリ王国”と、生き残り三葉虫類
サカナ、“頭角”をあらわす?
第3章 革命
変化の時代
カンブリア紀の“最後の生き残り”
“魚たちの時代”の到来
アンモナイトの祖先。丸くなる
三葉虫類、最後の“大抵抗”
第2の大量絶滅事件
そのとき、陸上世界では……
脊椎動物の上陸大作戦
第4章 祖先たちの王国
最初に名づけられた時代
先陣
大森林
大森林の住人たち
最後の時代
最強の両生類、登場
爬虫類は空圏、水圏へ
単弓類、覇者となる
“剣歯”登場
エピローグ
“終わり”がやってきた
その後……
プロローグ−前夜−
古生代よりも前の話
第1章 勃興
第1章はカンブリア紀
第3章 革命
第3章はデボン紀