2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

小林快次「恐竜学入門」(カルチャーラジオ科学と人間)

NHKラジオでなんかやっていたので聞いていた。 特にメモ等はとっていないので、単に聞いたという記録だけなのだが。 全13回シリーズ どこかで公開収録したものっぽい。小学生たちが聞きにきていたようで、彼らの声が時々聞こえるし、小林先生も明らかに(ラ…

清塚邦彦『絵画の哲学』

タイトルは「絵画の哲学」だが、いわゆる描写の哲学philosphy of depictionについての入門書である。 ここでいう描写の哲学は、主に英語圏で展開されている動向で、この分野の古典であるグッドマン『芸術の言語』、ウォルハイム『芸術とその対象』の初版がと…

グレッグ・ベア『鏖戦/凍月』

中編小説2編を収録したもの 内容的に何か関連しているのかなと思ったら、それぞれ完全に独立した内容だった。 「鏖戦」は1982年の作品で、酒井昭伸訳 「凍月」は1990年の作品で、小野田和子訳。こちらは中編といっても長めの作品(あるいは短めの長編)で、…

篠田謙一『人類の起源』

サブタイトルに「古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」」とある通り、古代DNA研究をまとめた本となる(その意味では「人類の起源」の話ではなく「人類の拡散」の話といった方が正確か)。 類書としてデイヴィッド・ライク『交雑する人類』(日向や…

アルカジイ&ボリス・ストルガツキー『ストーカー』

ゾーンから人類以外のテクノロジーの産物をかすめ取ってくるストーカーたちと、ゾーンの周囲で暮らす人々の物語 かなり前から気になっていってずっと積んでいたのだが、フレッド・シャーメン『宇宙開発の思想史』(ないとうふみこ訳) - logical cypher scap…

フレッド・シャーメン『宇宙開発の思想史』(ないとうふみこ訳)

サブタイトルは、「ロシア宇宙主義からイーロン・マスクまで」 原著タイトルは”Space Forces: A Critical History of Life in Outer Space” 筆者のシャーメンは、建築と都市デザインを専門としている 7つの章に分かれていて、第1章がツィオルコフスキー、…