2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』

何か買ってしまった。 マンガブログの多くがこぞって取り上げていたので、気になっていたことは気になっていた。 自分のブクマコメントを見ると、「多分読まない」(1月6日)→「読まなきゃいけないような気がしてきた」(1月12日) それで、1月末には…

カイヨワ『遊びと人間』

ミミクリについて知りたくなったので読んでみた。 人類学的な実例が色々載っているので、面白い本ではあるけれど、今自分の欲しい情報が載っている感じがあまりしなかったので、かなり飛ばしながら読んだ。 とりあえず、カイヨワによる遊びの定義と分類など …

円城塔『Boy'sSurface』

SFマガジンで読んだときはよくわからなかった「Boy'sSurface」が、読み返してみるとなんとなく分かるようになってきたような気がする。 「YourHeadsOnly」はまだ読み直してないんだけど。 恋愛小説、恋愛小説と書かれているが、果たしてこれが恋愛小説なの…

野家啓一『増補科学の解釈学』

論文集なので、章ごとの独立性が結構高いけれども、大きくは3つの部分に分けられている。 すなわち 第一部科学哲学の構造転換 第二部「知識の全体論」をめぐって 第三部ウィトゲンシュタインの問題圏 である。 第一部 新科学哲学、すなわち、論理実証主義的…

シエラ・ネバダ大会(スキークロス)

スペインでの大会らしい。 男子 1位トマシュ・クラウシュ、2位、スタンリー・ハイヤー 瀧澤弘臣は7位、河野24位、土井29位、VIC小林49位 女子 1位オフィリー・ダビッド 福島は12位 リザルト

『未完のレーニン』白井聡

マルクス・レーニン主義というものは、それこそ世界史で習う程度の知識しかなく、思想としてどういうものであったのかということは全く知らなかった。 しかしこれが、なかなかどうして面白いものであった。 この本は、レーニンの著作の中から『何をなすべき…

今月の文芸誌(諏訪哲志、川上未映子芥川賞受賞第一作、他)

今日の夕方頃、大学の図書館にある文芸4誌を独占していたのは私です。 そういえば、同じ授業とっている先輩が、群像を読んでいたけど何を読んでいたんだろうなあ。 『すばる』 本谷有希子インタビュー 写真が何枚か載っていたのだけど、なんか印象が違う。…

トマス・ピンチョン

今日は集中授業で、別にピンチョン以外のことも色々やったのだけど、ピンチョンの話が面白かったので、書いておくことにする。 ピンチョンの経歴自体が、あまりにもお話じみている。 1937年、ニューヨーク州ロングビーチ*1に生まれる。 アメリカ最古の家…

猪苗代大会、上村優勝!上野2位!

3年ぶりの優勝らしい。 今、NHKのニュースでもやっていた。映像を見るのは久しぶりだ(^^; エアは、上が360、下がバックフリップだった。 しかし、男子では、上野が2位になっているというのに、そのことがニュースにならないというのはどういうこと…

久々に本屋行ったかも。

『ゲーラボ』 マガジンに載ってた自分のマンガでの描かれ方に、年齢を感じてショックな環先生。 永山薫の『マンガ論争勃発』はすごいよって話と、初音ミク関連で、伊藤剛の「キャラ」概念はすごいよって話。 『ミステリーズ』 東浩紀の連載。第1回は雑誌が…

グッドマン『世界制作の方法』

訳者あとがきに従えば、グッドマン哲学は、「ヴァージョンの複数性」「非実在論」「根本的相対主義」ということになる。 ヴァージョン=世界である。 グッドマンは文字通り、世界は作られるものであり、そして多数の世界=ヴァージョンがあると考えている。…

「乳と卵」川上未映子(『文藝春秋三月特別号』)

書店の棚にだだんと文藝春秋が積まれているのはいつものことだが、さらにでかでかと川上未映子のポスターが貼ってあって目をひく。 実は、芥川賞・直木賞の際のテレビ報道を直接見ていないのだが、彼女がとにかく映されていたというようなことは聞いた。歌手…

スピードスキーワールドカップ@バース

何だこれは? ただひたすら直滑降してスピードを競うらしい。 そんな競技があるとは知らなかった。 どうなんだろうなあ。 最近、スキーというのは出来る限り曲がらない方がよいと考えている人がいることを知ったけれど、スキー一つとっても色々な考え方があ…

『エクス・ポVol.1』『新現実Vol.5』『論座』

まだ全部は読んでいないけれど、大体読んだ。 濃縮雑誌ということで、字が小さい。この字の小ささのために、届いた後しばらく読み始めなかった。 字が小さいだけならともかく、とてもカラフルなので、読みにくい記事はほんとに読みにくい。 あと、分量だけで…

ディアバレー大会(デュアルモーグル、スキークロス)

スキークロス 男子 1 BARR Davey 1977 CAN 2 PUCKETT Casey 1972 USA 3 SCHMID Michael 1984 SUI 4 RAHLVES Daron 1973 USA 知らない選手が多い。もともとスキークロスの選手は数人しか知らないので、当然と言えば当然なのだが、1位Daveyと4位Daronは、FIS…

小島寛之『数学でつまずくのはなぜか』

やっぱり分かりやすい。 学校で習ったのとは違う方法だったり、あるいはその背景にある歴史的経緯に触れているところがとてもよかった。 前著『文系のための数学教室』でもそうだったけど、微分積分を分かりやすく説明してある。前著では積分がメインで、今…