立華の京都探訪帖

1200年の都を歴史・文化的視点から楽しむ旅記録 ᝰ✍︎꙳⋆

釘抜絵馬が壁にびっしり!釘抜地蔵・石像寺

 

千本通沿いに立つ浄土宗とお寺、石像寺。

通称「釘抜地蔵」で親しまれています。

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「千本通」は数年前に京都限定1級のテーマ問題にもなった、京都市内を南北に走る通りです。

かつては平安京のメインストリート、朱雀大路があった場所と重なります。

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開基は弘法大師・空海。

境内の中心である地蔵堂には、空海が自ら彫ったとされる石造の地蔵菩薩があります。

その地蔵菩薩が夢の中で人々の苦しみを取り除いたことから、「苦抜き」がなまって「釘抜地蔵」と呼ばれるようになったとか。

 

御堂の外壁部分には、釘抜きと釘が取り付けられた絵馬がびっしりと並んでいます。

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ネットで調べた情報で知ってはいたのですが、いざ実物を目にしてみると少しばかり狂気的なものを感じてしまいました。

とはいえ釘抜地蔵さまに祈願し、願いが叶った方が御礼に奉納されている絵馬だそうなので、私も本当に辛いときにはお参りさせていただきたいと思います。

 

石像寺の山号は家隆山です。

昔、この辺りに歌人である藤原家隆が住んだことが所以だそう。

藤原家隆の歌といえば、上賀茂神社で詠んだ「風そよぐ ならの小川の夕暮れは 禊ぞ夏のしるしなりける」。

 

思わぬところで繋がりがある京の都。

全てを知るには一体どれほどの時間が掛かるのでしょうか。

 

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