親がおかしい-我が子と向き合えない親たち
子供に話しをしたときの反応はと聞かれて、あまり意見を言わないからと言う。
当たり前だ。言ってもムダだと思っている相手に、人は口を開かない。
親が大事なところでちょっと子供に関われば、子供は大きく成長する。
いつもいつもでなくてよい(それは返って煩わしい)。子供は親から関心を向けてもらえるだけで意欲を持つ。
人は誰でも自分を認めてほしい存在だ。なぜなら、自分の存在を認めてもらうこと(存在承認)が生きている証に他ならないからだ。
父親よ、あなたが家族を顧みずに仕事をやっているのも、そこで認められるからだろう。自分の存在承認を求めるあまり、家族を無視してきたのだろう。そう、そこまで人はストロークに飢える存在なのだ。
その背景には、親からありのままの自分が愛されなかったという過去があるはずだ。親から得られなかった愛情を他人からの承認によって埋めようとしている。
父親よ、あなたが家族を顧みる余裕がないくらい自分が認められることだけに必死で、子供に無関心だったから子供は無気力になったのだ。
あなたが、「生きるモデル」にも、「父親モデル」にも、「社会人モデル」にもなっていないから、子供は先が見えないのだ。
そして、あなたは結局なにもしないままに、他人に丸投げしようとしている。子供は徹頭徹尾、その存在を無視されている。
恐らく、あなたも親から心理的に遺棄されたのだろう。だから、子供の愛し方がわからない。
そして、今度は自分の子を実際に遺棄しようとしている。
世代間連鎖している。
そして人間は、自分が精神で受けたことを、次に行動で人にする。
アナタハジブンノヤッテイルコトニキヅカナケレバナラナイ。
アナタハマダジブンノジンセイヲアユンデイナイ。
…それにしても、こういう血の通っていない人間が、法律の現場はおろか社会のあちこちで働いている。社会がおかしくなるはずだ。
この親の子供よ。
ショックを受けただろう。
この親はちょっとおかしい-そう思ったら、全力で離脱の準備をせよ。
最も合法的な離脱は、遠方の大学にでも行くことだ。
あるいは、手に職をつけるために、何かの職人の世界の飛び込むのもいいだろう。
この感情のない無機的な話し方をする家族の環境にいると歪んでしまうだけだ。
ともあれ、その空間から離脱することを考えよ。
あなたのいる場所は、看守のいない監獄である。
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ゲストの方が、次のように明確に言っておられた。
「体罰は教育ではない」
「子供のためと言っているがそうではない。親がラクだから預けている」
「親の自律こそが大事」
まさに、その通りである。
「ぼくを何故ここに入れたのか、親に聞いてもらえませんか」
と取材者に聞いた子ともの気持ち。
「仮にここで成長したとしても、親との関係は進歩しないから」
と話した子供の気持ち。
子供たちの言葉の中に真実がある。
子は、親にきちんと自分に向き合ってほしいのである。
これまで、いろいろな親子の関係のつむぎ直しをする中で、いつも感じること。それは、
「子の親への愛情は、親の子供への愛情よりも深い」
ということ。
親よ。心せよ。あなたは愛されている。
だから、
だから、
子供から逃げず、子供と向き合ってほしい。
・「死ね」「殺す」と子に言われる親御さんへ
005 ALL OR NOTHING?
嘘つき呼ばわりされて引くに引けなくなった私は、とにかく言ってないし見てないと反論し続けた。『じゃあ私が言ったって証拠は何なのさ!?』『あんたが言ったことに間違いないわよ!私が聞いてるんだから!!』ああもう証拠じゃないじゃないそんなの・・・というか ...