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「子育て・教育相談室」への回答~

2009/04/07(Tue) Category : 子育て
「講演依頼.com」で「子育て・教育相談室」というQ&Aコーナーが始まり、下記の項目について回答させていただいた。ご参考にしていただければ幸いです。
(→私たち夫婦で行う「まほろば講座」を主体としていくために、2012.10に「講演依頼.com」への登録は外させていただきました)




■近年、授業に集中できない等、我慢することが苦手な子供が増えてきています。そういった子供たちには、教師として、まずどのように取り組んでいくことが望ましいのでしょうか?

人は、感情が湧いてくる「心のコップ」を持っています。イライラしたり、我慢や集中ができないというのは、そのコップが一杯一杯であることを示すサインなのです。でも、気持ちは自分自身なので、ちゃんと聴いてくれる人がいなければ出せません。今は、親が子の気持ちを受け止める場であった家庭が、親が子に気持ちを押し付ける場になってしまったことが子が荒れる原因。どうか子どもの目を見て、ゆっくりと話しを聴いてあげる時間をとってください。子は見違えるように落ち着いてきます。






■子どもに愛情を持っていますが、時々子育てから逃げ出したくなってしまうこともあります。前向きに子育てをしていくためのアドバイスをお願い致します。

自分のインナーチャイルドが、私は気持ちを聴いてもらえなかったのにと拗ねたり、こんなにわがまま言えていいねとわが子に嫉妬したりしていることがあります。その内、「何で言うこと聞いてくれないの」と、自分の親に言いたかった文句を子にぶつけたりします。それに気づいたお母さん達は自分の部屋を持ち、気持ちが荒れたら部屋にこもって大暴れしてスッキリ。子どもは、お母さんが自分のことで荒れているのではないことが分かっていれば心配しません。是非、自分のインナーチャイルドと向き合える場を作りましょう。






■中高問わず、いじめについての関心が高まっていますが、いじめを生まない集団とするためにどういった取り組みが有効でしょうか。

いじめの原因は家の中にあります。押しつける親が子にプレッシャーを与え、子供の「心のコップ」はストレス感情で一杯になるため、それをいじめという形で別な子に向かって吐き出すわけです。ある中学でこの「心のコップ」のメカニズムについて講演しました。すると、生徒が「先生、心のコップの感情を空にしてくださいよ」「心のコップに鬱憤が溜まったのでみんなに聴いてもらいたい」と言うようになったのです。正しい知識を全員が共有するだけで、全員が共通の土俵の上に立って意思疎通ができるようになります。






■近年、入学してくる小学1年生が、落ち着きがなくじっとしていられない等、家庭の躾が問題視されていますが、学校から保護者に対して子供の躾についての指導をする際に、どのようなことを保護者にアドバイスするのがよいでしょうか?

人は、感情が湧いてくる「心のコップ」を持っています。落ち着きがなくじっとしていられないというのは、そのコップが一杯一杯であることを示すサイン。つまり、親が子の気持ちを聴いていないと言うことを示しています。これを放置すれば、子どもは感情のはけ口を求めていじめや万引き、あるいは自傷に走ったりします。1日15分でもいいのです。子どもの目を見て、ゆっくりと話しを聴いてあげる時間をとってもらうようご指導下さい。最後に抱きしめてあげること。わずかこれだけで、子はみるみる落ち着いてきます。






■働き方や子育て法が多様化するなか、父親の子育てに注目が集まっています。父親が子育てをしていくなかでのコツや、実践して効果的だった事例などのアドバイスがありましたら教えてください.

子育てのゴールは子どもの自律。子どもが自律する大前提は、母親が活き活きと生きていることです。子どもにとって母親が安全基地の本体なので、そこに不安があると自分の人生に踏み出すことができませんからね。つまり、お父さんの最大の役割はお母さんを笑顔にすること。同時に、子どもは父親に見守られる中で試行錯誤したいと思っています。どうぞ、妻子の気持ちを聴いてください。忙しければ2週間に一度でもいい。ファミレスを妻子の話を聴く場にしましょう。2時間で妻子はどんどん成長していきます。ポイントは、アドバイスをしないこと(笑)。




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