ウクライナに自由と平和の鐘が鳴り響く。
黒海と繋がるアゾフ海に面した港湾都市として栄えたマリウポリ。観光地としても有名で、年間を通して数多くの観光客が訪れる美しい街であった。ロシア軍の軍事侵攻によって、現在は以前の面影を残す事もなく、ロシア軍の無差別攻撃により街は瓦礫の山と化し、見るも無惨な姿に変貌してしまった。
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始してから既に約2ヶ月余り。当初はロシア軍の圧倒的な軍事力を持ってすればキーウ(キウイ)を3日で制圧出来ると高を括っていた盲目の暴君、プーチン大統領の目論見は屈強なウクライナ軍の徹底抗戦を前にして、大きく崩れ、作戦の甘さと方向転換を余儀なくされる事となり、親ロシア派が実効支配する東部ドンバス地方の掌握を最優先させる作戦へと舵を切った。南東部の要衝マリウポリへの攻撃は日毎に激化し、要塞化した製鉄所に立て籠もるアゾフ大隊との激しい戦闘が連日連夜続いている。
マリウポリには未だに数多くの民間人が避難する事も出来ず、爆音と飛び交う銃声の中で恐れ戦きながら電気も水も食料さえもない極限状態を必死に耐え忍んでいる。ロシアの旗艦『モスクワ』がウクライナ側の対艦ミサイル『ネプチューン』2発が命中し、結果的に沈没した事について、ロシアはそれを認めてはいないものの、ロシア軍にとって大きな打撃になった事は間違いない。その報復として一時は平穏を取り戻していたキーウへ再びミサイル攻撃を開始。
ゼレンスキー大統領の強気な姿勢も依然として健在で徹底抗戦の構えを変えておらず、今後の状況によってはアフガン戦争のように長期化し泥沼の戦いになる様相を指し示している。最も気がかりなのはロシア側が劣勢に陥った時、プーチンが化学兵器の使用或いは核のボタンを押すと言う最悪のシナリオが現実のものとなる事である。
何れにせよもうこれ以上の市民、特に女性や子どもの犠牲が増える事があってはならない。ウクライナに本当の意味で自由と平和の鐘が鳴り響く事を切に願うばかりである。
※冬の間は寒さで行けなかったお台場へ久しぶりに行った。お台場は広く撮影スポットが多数存在しており、全てを周り切るには一日では物足りない。桜も満開でその下でランチを広げお花見を愉しんでいる家族やカップルを見て、日本の平和が永遠に続くようにと自由の女神像を見詰めながら祈った。
- 関連記事
-
- ウクライナに自由と平和の鐘が鳴り響く。 (2022/04/20)
- もしも自由の女神が聖火ランナーだったら。 (2020/03/22)
- 仏様に願いを込めて(助け愛)。 (2019/10/20)
- 地球温暖化と熱中症時代の到来! (2018/07/27)
- 地震より怖い人災事故。 (2018/06/27)
- 首都圏雪百景2018。 (2018/01/31)
- 漆黒の闇に浮かぶ狂気。 (2016/07/31)
- 世界はロックに充ちている(追悼:D・ボウイ)。 (2016/01/13)
- 怪しい日本年金機構。 (2015/06/06)
- シリアに散ったサムライの命。 (2015/02/05)
- 御嶽山に黙祷。 (2014/10/05)