第56回いたばし花火大会2015in荒川。
連日35℃を超える猛暑日が続いている日本列島、岐阜県多治見市では39.9℃を記録するなど今年の夏の異常な暑さを物語っており、熱中症で救急搬送される人や死亡する患者が軒並み増えている。
この暑さ、何処かで暑気払いでもしないと身体が持たない…。そんな事を思いつつ、知ったのが自分の住む地元で8月1日に開催される花火大会の情報だった。板橋区に越して来て6年目になるが、2010年8月7日に江戸川区で行われた花火大会に行って以来5年ぶりとなる。
その時は友人のミュージシャン・石井ひろあきさんと一緒だったが、今回はその日の夕方近くになって「花火でも見るか!」と思い付いたため、誘う相手もおらず一人で出掛けた。重い心臓病を抱えている事もあり「この暑さの中、身体もつのか…」と一抹の不安を拭えなかったが、気持ちはいつよりも増して前向きだった。
打ち上げ会場の荒川河川敷まで西台駅から徒歩30分。自転車を駅近くに停め、会場に進む人の流れに紛れ込んだ。歩き始めて数分、意外にも足取りは軽く息切れもしない。「よし大丈夫、心不全なしだ」と思いのほか体調の良さに嬉しくなった。
足早に人波を追い抜き進むにつれて身体中から汗が吹き出て来る。道の途中にある露天でビールやジュースに舌打ちする人々…。「キンキンに冷えたビール飲みたい…」然し厳しい水分制限があり夏場は1.5リットルまでと主治医から言われている。飲みたい時に飲めない身体を恨んだ。
陽が沈み西の空から夜が訪れる19時を少し回った頃、花火大会は始まった。約50万人の大観衆が見上げる空に一筋の光が勢いよく昇って行く。地響きにも似た炸裂音の後に見事な芸術の花が咲く。
次々に打ち上がる花火目掛けてカメラのシャッターを切った。私は外出すると必ず、その時に出会った風景や人々を撮影し記録しておく。それは写真日記のようなものであり、人生は言うなれば記録の連続だろうと思う。
6千発の見事な花火に彩れた真夏の夜空に向かって「ありがとう、来て良かった」と感謝の気持ちを呟いた。
夜空に輝く光の花びら
色とりどりに咲き誇る
ぱっと散って
すーっと消えていく
その潔さは美しい
見とれる者にお土産の
命の音を置いてって
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