ジャーナリズムが『赤旗』だけ?
06.2.24週刊金曜日p7風速計より引用。
・日本人の一〇〇%近くが天皇家や皇族の類を「ありがたい」とか「あらまほしい」とか考えているのだろうか。この日本最大の差別を。
そんな思いを抱かせたのが、今月八日の新聞各紙であった。私の見た日刊紙は『朝日』『毎日』『読売』『東京』および政党機関紙の『赤旗』だが、政党機関紙を別とすれば、日刊紙は一面トップに「紀子さま懐妊」を五段ぬきなど大活字で報じた。(略)
・ジャーナリズムとしての役割や使命からみるとき、少なくともこの一〇前後で比較するかぎり、関東でいえば『東京』が一番ましだ。それでさえも、こんどの紀子さん妊娠は一面トップだった。「日本人の一〇〇%近くが・・・」と冒頭で疑ったのは、こういうマスメディアの方が保守反動の側からリードしているのではないのか。
・この問題は別としても、今私にとって記事の切り抜きが最も多いのは『赤旗』である。かつては『朝日新聞』だったが、思えば奇妙なことだ。『赤旗』は政党の機関紙だから、時には政策関連が一面トップに出ることがあるのは当然としても、その他では『赤旗』のほうが一般紙よりもジャーナリズムをやっているなんて、これはもう日本のジャーナリズムの恥であろう。・日本軍(自衛隊)の海外派兵をはじめとする憲法第九条の破壊問題など、戦争と平和をめぐって戦後これほど事態が切迫したことはない。それは即ちジャーナリズムが最も奮起すべき秋(とき)に相当する。ところが実態はごらんのとおり。
やっぱり思う。「保守反動の側」とは逆の側から「リード」せよとまで言わずとも、せめて日本人の重層する意識内容をそのまま反映するていどの日刊紙(やインターネットを含めた新しい総合メディア)は創刊できないのか、と。
---(引用終り)
東京にいて独り暮らしを始めたときは「東京新聞」を購読していた。全国紙より安いし、記事も近くの川の釣り場の紹介などもあってほのぼのしていた。特報のルポなどもあり記事も充実し、日曜版もカラーの大図解シリーズがあって分かりやすかった。
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