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12月11日(水) 長生炭鉱で潜水調査をされている水中探検家・伊左治佳孝さんとの懇談会

社民党 参院議員 大椿ゆうこ さんのブログより、以下部分引用(太字、下線は引用者による)。
53249-e1733896665406.jpg 長生炭鉱坑内断面略図 ※資料は「刻む会」提供。概略図では本坑口から延びる坑道(本坑道)からピーヤが伸びているように見えますが、実際はピーヤは旧坑道から延びており、本坑道からは繋がっておりません。

今回の懇談会にも、複数の党から国会議員・秘書の皆さんが参加されましたが、議員が関心を持つようになったことは大きな前進だと思っていると話されました。
 伊左治さんは、これまで沖のピーヤ、岸のピーヤ、本坑口の3方面から調査を試みられました。ピーヤの中には、炭鉱稼働中に使用されていたと思われる梯子やパイプのような構造物が折れて積み重なっているということです。ピーヤの中の水は、ほとんど手元も見えないくらいの透明度であるため、構造物の間を縫って中に入ることは難しかったそうです。一方、本坑口から入る場合、障害物はトロッコの線路や坑道を支える木枠が崩れたもの程度で、掻き分けながら進めるため、そこからの調査を優先するのが良いと伊左治さんは考えておられます。
 伊左治さんは、来年1月31日から2月2日行う次の潜水調査では、事故直後人が集まっていたと思われる最深部(本坑口から約300メートル、水深約30メートル)まで到達でき、そこで遺骨を見つけられる可能性が高いと展望を語られました。
 「一番事故が起きるリスクが高いことを、リスクを背負っても良い探検家という自分がやれば、物事が前に進む」との思いで調査に挑戦された伊左治さんは、腰が重い政府側とも敵味方の関係になるのでなく、一致協力していきたいとの考えです。「どこ出身であっても、ご遺骨が残されたまま収容の見込みが立たないのは悲しい。ご遺骨を収容してご遺族に返還出来たら嬉しい」「宇部市にはほかにも海底炭鉱があり、水没事故が起きたところもある長生炭鉱での収骨が進めば、他の炭鉱での収骨にもつなげられるのではないか」と、潜水調査にかける熱い想いを語って下さいました。
・ご遺族の想い
鄭さんは、「祖父の話を聞いてきたので、物心ついた時から半身が宇部の海に浸かっているような感じだ。遺骨の引き渡しに立ち会えるかもしれないと思うと、亡くなった方の顔が思い浮かぶようだ」と、この間の取り組みの進展に対する感動を話しつつ、
「気持ち一つで立ち上がった伊左治さんが、誰も出来ないことを命がけでして下さっている。もっと国や行政の協力があれば、設備の充実や安全確保が出来るのに」と、伊左治さんだけがリスクを負っていらっしゃることに葛藤する胸の内を明かして下さいました。
 また、在日朝鮮人で「刻む会」会員の金静媛(김정원/キム・ジョンウォン)さんは、「長生炭鉱の事故は1942年、まだ韓半島が分断されていないときに起きた。亡くなった136人の韓半島出身者の内、5人は北部出身だ。韓国政府との取り組みは進んでいるようだが、日朝間の国交が正常化されていない中、半島北部出身者のご遺骨が見つかったらどう対応するのか? 南北朝鮮を一つの枠組みとして取り組みたい」と、朝鮮籍の在日としての思いを語られました。

来年の潜水調査で、ご遺骨を収容できる可能性が十分にあります。「刻む会」は、沖縄戦遺骨収集ボランティアの具志堅隆松さんをはじめとする専門家と話し合い、DNA鑑定・返還に向けた検討を進めたいとの考えです。
坑口の補強と、ご遺骨の返還に向けた第二弾のクラウドファンディング(目標金額600万円)も始まりました。

12.11懇談会の動画

(ブログ引用終わり)
毎日新聞 12.12 P18社会面 海に眠る遺骨きっとみつけられる 山口・長生炭鉱 水中探検家会見
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加害の歴史 強制連行

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