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週刊金曜日1421号 2023.4.21 目次 公害PFOA摂津市ダイキンは全国一の汚染を認めない

*注目記事 P45 公害PFOA摂津市議会が全会一致で国に健康調査を要請、ダイキンは全国一の汚染を起こしていることすら認めない Tansa 中川七海
市民見放した森山一正市長
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fujisan目次
内容
■表紙
■それでもそれでもそれでも 齋藤陽道
■風速計 「日常が『邦男』づくし 喪失感上回る存在の大きさ」 雨宮処凛
■金曜アンテナ
・容疑者取り押さえた漁師が本誌記者に証言 「爆弾は頭越しに首相の足元に」 本田雅和
・袴田事件再審、静岡地裁で進行協議が始まる 検察は立証方針示さず 粟野仁雄
・入管法「改悪案」が審議入りで高まる危機感 4月中に衆院で強行採決か 西中誠一郎、渡部睦美
・本誌「在日韓国人の銀行口座開設拒否」記事をめぐる反響 誤認によるツイート広がる 平野次郎
■さらん日記
■ジェンダー情報
■政治時評 長谷川綾
■ここがおかしい『安倍晋三 回顧録』 強い自己肯定、言いっぱなし 安倍政治の「負」を直視する
・御厨貴氏の視点 ものすごい「人間不信」を見た 自らを再確認する「闘争の書」だ
・武田砂鉄氏の視点 「これが事実」にされると政権が美化されてしまう
・三木由希子氏の視点 他人事、自己正当化……でも裏付け公的記録なし
【政治課題別分析】
・日ロ交渉 安倍氏の認識の多くは現実からかけ離れている 駒木明義
・アベノミクス 「政策を変えるには人を替える」 政治任命化した日銀総裁人事 軽部謙介
・一斉休校/加計学園問題 大学設置認可制度の私物化 子どもらを犠牲にした人災 前川喜平
・赤木さんに言及せず 書かれないことからも安倍政治の姿が見える 小川直樹
■経済私考 浜矩子
■半田滋の新・安全保障論 「陸上自衛隊ヘリ事故 予期せぬ事はなかったのか」
■これからどうする? 「日本大変革の歴史」 田中優子
■コルテバのゲノム編集トウモロコシ 日本で流通へ 天笠啓祐
■新・買ってはいけない 毎年のお願いですが制汗剤はかなり危ない 渡辺雄二
■性的指向と性自認のリアル さまざまなわたし 差別の根源はジェンダーギャップ 北山公路
■メディアウォッチ 神奈川県知事選中、女性問題報じた文春と控えめな新聞・テレビ 
公職者の私生活報道は変わるか 臺宏士
■黒風白雨 入管難民法改正案は廃案に 宇都宮健児
■【提携連載企画】公害『PFOA(ピーフォア)』32 米国では7万人調査で6疾患を明らかに 
摂津市議会、全会一致で健康調査を国に要請 Tansa・中川七海
■原告の勝訴後も続く水道局の不誠実 新潟市水道局「パワハラ」自死事件 市長が遺族に謝罪 
牧内昇平
■映画『せかいのおきく』の阪本順治監督に聞く
「江戸のうんこ」から見えてくる時代を超えた若者の姿 中村富美子
■追悼・「慰安婦」問題追及の川田文子さん 
情熱と泣きべそな根性 『赤瓦の家』作家逝く 梁澄子
■きんようぶんか 本・映画・音楽・TVドキュメンタリー・TV批評・本箱
■橋本勝の風刺画報
■言葉の広場、金曜川柳、イラストレーション、写真展、論考
■松崎菊也 あの人の独り言(イラストレーション/石倉ちょっき)
■ヒラ社長が行く 植村隆
■読者会から
■市民運動から講演・映画・音楽イベントの情報案内板
■金曜日から、編集長後記、社員募集のお知らせ
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】新刊本のご案内
 【5】お知らせ

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【1】注目の記事  

■ここがおかしい『安倍晋三 回顧録』
安倍政治の「負」を直視する

生前の安倍晋三元首相へのインタビュー内容をまとめた『安倍晋三 回顧録』(中央公論新社刊、以下『回顧録』)がベストセラーになっている。在職中の内政、外交の動きや当時の思いが生々しく回想され、これまで明かされなかった舞台裏や人物評が満載されている。しかし、自己肯定の強さや、森友学園問題などの説明不足も目立ち、「言いっぱなし」が否めない。昨年7月、参院選の演説中、銃撃によって非業の死を遂げた安倍氏だが、だからといって、彼の言葉の表面だけ捉え、政権の取り組みを過大評価し、負の面を忘れてはならない。
『回顧録』の記述を事実に照らして多角的に検証することで、憲政史上最長の7年8カ月(第2次政権)にわたった安倍政治の実像を探る。

●御厨貴氏の視点
ものすごい「人間不信」を見た 自らを再確認する「闘争の書」だ
聞き手・金本裕司

多くの政治家本の中でも、研究者が事実関係と照らし合わせながら聞き取りをする「オーラルヒストリー」という分野がある。政治学者の御厨貴・東京大学名誉教授は『時代の変わり目に立つ』『オーラル・ヒストリー』などの著書があり、その第一人者。『安倍晋三 回顧録』を「闘争の書」だと言う御厨さんが読み取ったものは。

●武田砂鉄氏の視点
「これが事実」にされると政権が美化されてしまう

『安倍晋三 回顧録』を読み手はどう受け止めたらいいのか。本誌書評委員でライターの武田砂鉄氏が分析した。

●三木由希子氏の視点
他人事、自己正当化……でも裏付け公的記録なし

安倍長期政権の中で、森友学園問題などさまざまな政治問題が浮上した。これらに安倍氏はどう答えているか。公的機関の情報公開問題に取り組む三木由希子氏が分析した。

●政治課題別分析・日ロ交渉
安倍氏の認識の多くは現実からかけ離れている
駒木明義

『安倍晋三 回顧録』には、ロシアのプーチン大統領の名前が79回登場する(質問者の言及や目次などを含む)。トランプ米大統領の218回は別格としても、それに次ぐ回数だ。このことは、安倍氏がプーチン大統領との平和条約交渉にどれだけ力を入れていたかを物語る。だが、安倍氏が本書で語っている認識の多くは、現実からかけ離れていると言わざるを得ない。

●政治課題別分析・アベノミクス
「政策を変えるには人を替える」政治任命化した日銀総裁人事
軽部謙介

2012年に再登板した安倍首相が打ち出したアベノミクス。『回顧録』で安倍氏はアベノミクスの結果、「雇用の創出には成功した」と自負している。だが、政治と日本銀行との関係で課題を残したという指摘がある。

●政治課題別分析・一斉休校/加計学園問題
大学設置認可制度の私物化  子どもらを犠牲にした人災
前川喜平

『安倍晋三 回顧録』では、新型コロナウイルス感染症対策の一環としてとった「全国一斉休校」について「評価が高かったです」と自賛。一方、安倍氏による便宜供与が疑われた加計学園の獣医学部新設問題では「私が全く関与していないことは明白でしょう。文科省の文書もいい加減だった」。はたしてそうなのか。教育行政の専門家であり、加計学園問題にも詳しい筆者に検証してもらった。

●赤木さんに言及せず
書かれないことからも安倍政治の姿が見える
小川直樹

『安倍晋三 回顧録』は全部で約470ページにわたる。だが、長期政権での出来事で書かれていないこともある。聞き手があえて触れなかったり、安倍氏自身が言及を避けたりした部分だ。「書かれなかった」ことに焦点を当ててみると、安倍氏という人物や安倍政治の姿が表れている。

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【2】編集長コラム

爆発物投げ込み事件やらJアラートやら

4月15日、衆議院補選の応援演説のため和歌山・雑賀崎漁港を訪れていた岸田文雄首相が立っていた場所近くに爆発物が投げ込まれた事件。安倍晋三元首相が銃撃された昨年の事件を思い出した人も少なくないだろう。
逮捕された24歳の男性を取り押さえた漁民の一人に、本誌編集部員の本田雅和が電話でインタビューした。事件当時の生々しい状況を6面のアンテナ欄でお伝えした。

 13日朝、携帯電話から何度も鳴る防災速報のサイレンに驚いた人も少なくなかったのではないか。北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のミサイル落下を警戒するものだ。全国瞬時警報システム(Jアラート)で北海道に避難も呼びかけられたが、自治体などに向けた緊急情報ネットワークシステム(エムネット)で、落下の可能性がないことが通知された。Jアラートについては本誌でも検証していきたいと思っている。

 先週号でお伝えした「読者モニター応募要項」は来週号の奥付に掲載する予定です。(文聖姫)

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【3】次号予告:2023年4月28日・5月5日合併号(第1422号)

【憲法特集】
●「危険な憲法観、岸田政権のやり方は止めなきゃいかん」 河野洋平×中島岳志

◆いまあらためて考える「九条の会」

●「憲法を守らないような政府は変えればいいんです」
「憲法くん」の松元ヒロさんインタビュー|聞き手/文聖姫・本誌編集長

●新しい言葉で戦争と平和をめぐる議論が可能に
「九条の会」事務局長・小森陽一さんインタビュー|聞き手・まとめ/堅場勝司

●彼らの言葉は平和への「遺言」
「九条の会」呼びかけ人9人の発言を再録|編集部

●ロングセラーの絵本『戦争のつくりかた』|竪場勝司

●新装DVDでよみがえる 憲法9条の輝き|竪場勝司

●STOP!9条改憲|高田健

●新龍中国52 親米と親中に分断される台湾社会|野嶋剛

【短期集中連載】在日韓国人政治犯 第1回
●●在日ゆえの「スパイ捏造」事件 南北分断の傷、いまも|福島尚文

【写真企画】
コヒャンマウル サハリン残留朝鮮・韓国人の故郷村|新田樹

【くらし 健康】
●521人の子どもの追跡調査でわかったPFASとADHDの深い関係|植田武智

【ぶんかインタビュー】
●映画『ハマのドン』松原文枝監督に聞く|伊田浩之

【きんようパズル】
●数独 5名様に図書カードプレゼント!

【好評連載】
●「働く」からいまを見つめる|竹信三恵子
●きんようカレンダー3月|先川信一郎

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【4】新刊本のご案内  

★黒沼ユリ子の「おんじゅく日記」 ヴァイオリンの家から

黒沼ユリ子著 1000円+税 A5判並製・124頁

世界的ヴァイオリニストからの平和へのメッセージ
高校在学中にチェコのプラハ音楽芸術アカデミーへ留学。以後世界40数か国で独奏者として活動するかたわら、「音楽と平和は、普遍的な人類共通の言葉と願い」をモットーにメキシコ市に幼児から青少年を対象にした弦楽器のための音楽アカデミーを開設。演奏家であり、教育者でもある著者の歩みを振り返る。(2022年11月刊)

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【5】お知らせ

【春のデジ金キャンペーン!】https://onl.sc/QdkiYvE
週刊金曜日』のサブスクサービス「デジタル金曜日」を4月1日から30日までの間に新規契約された先着50人の方に、大好評の「猫様」ポストカードセットをもれなく、さらに金曜日発行書籍4点の中から希望の1点をプレゼントします。この機会にぜひ!

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