回顧と展望

相変わらずブログ更新が滞ってばっかりですが、細かい仕事をいろいろこなしてます。秋季以降に携わった主なものが以下。
○『「千夜一夜物語」の謎を楽しむ本』PHP研究所（isbn:456981509X）
アニメ『マギ』のヒットにかこつけて、アラビアンナイトでのマルジャーナ（モルジアナ）の故郷、アラジンの物語とジュダルの物語の対比、中華圏の帝国とイスラム圏との関係などなどに言及。この仕事のため千夜一夜物語のマイナーな話もいろいろ読んだのだが、意外だったのは、同性愛は禁止のイスラム圏なのに、BLばかりか百合カップルの出てくる話まであったことか（岩波文庫（マルドリュス版）の『バイバルス王と警察隊長たちの物語』に収録）。中世のペルシア人も頭が柔軟だったんだなあ。
○『世界の最凶独裁者　黒歴史FILE』ダイアプレス（isbn:4862148190）
章構成や冒頭の世界の独裁者ランキング2013年版を考えたほか、全編の半分ぐらいを１人で執筆。本書ではヒトラーやスターリン、金正恩はもとより、大統領から皇帝に即位した変人ボカサ（中央アフリカ）、19歳の息子に大統領を継がせたデュバリエ（ハイチ）などのマイナー人物も網羅。19世紀のコンゴで住民を奴隷労働に従事させたレオポルド２（ベルギー）世は「最悪のブラック企業経営者」、13人の妻がいるリアルハーレム王・ムスワティ３世（スワジランド）を「エロゲーの主人公のような生活」と形容してます。
○『人に教えたくなる裏日本史』竹書房（isbn:4812497922）
秀吉の朝鮮出兵での捕虜鼻削ぎだの、信長の比叡山焼き討ちだの、直江兼続も参加した八王子城の大虐殺だの、残酷エピソード編ばかり書いてます。
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歳のせいか、あちこちの友人にもガタがきている模様。
とりあえず多くの人々のお陰で死なない程度に生きられていることには感謝。
まあ当方も子供の頃は40歳以上まで生きる予定がなかったから、40歳以降は余生かなあ、と思ってましたが、だったら目先の仕事で忙しい忙しいとぼやいてばかりいないで、全力でやりたい事に力を注がねば損なのですが。
とりあえず、仕事その他でお呼びがかかる内が華ということで。
それでは皆様よいお年を。