電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

傍観者気質にも二種類ある

どうしても傍観者気質になる人というのはいる。 ただ、疎外感を背景としているかいないか、その自覚の有無というのはあると思う。 近年、特にネットでは、自ら「僕は当事者じゃありません、ウォッチャーです」と傍観者ポジションを決め込むことが冷静である…

社会不適合者は精神年齢が成長しない

今年で35歳になるというのに、感覚としては自分は23歳ころで止まったままのような印象がある。だがこれは全然、いまだに若いつもりとかいう前向きな意味ではない。 学校卒業後、長期定職を続けることをせず、1、2年で辞めたり、自由業になったり、というこ…

主観の比重の問題

人が自分の気にしていることばかり言っているように聞こえる、という心理がたまにある。 本当は、他の無関係なキーワードも多数とびかってるが、印象に残ってない、自分が気にしてる対象に関するキーワードだけ、特に印象強く耳に残る、ということではないの…

偽証の心理

ハインラインも『夏への扉』で書いていたが、平然と嘘をつける虚言症の人間でも、100%創作の根も葉もない嘘を言う人間は滅多にない。 大抵、嘘の話でも、最初の部分はたぶん本当なのである、だが、話を信じてもらいたくてつい誇張が入り、今度はその誇張のつ…

世間論と「やっちゃえOK」便乗者の心理

国士館大学サッカー部集団レイプ事件の報道をみて少し考えた、今さら「スーパーフリー」の話。 スーフリ代表の和田とかいう男は、楽しいナンパサークル活動のためだけに苦学して早稲田に入ったとかいう。その執着だけは、1ミリも共感はせんが、たいしたもん…

「12人の本音を隠す日本人」予告編

たまたま『十二人の怒れる男』と、『12人の優しい日本人』を二本続けて観ることになる。 2009年から日本でも裁判員制度が導入されるそうだが、ここでもネックになるのは、間違いなく世間論だろうなあ、と思っている。 アメリカの陪審員制度は、同国の歴史的…

法治国家と放置世間

『法学セミナー』の2004年9月号が「イラク人質事件 日本人対"世間"の法感覚」という特集記事をやっていたことに今ごろ気づく。 阿部謹也を引用しての、世間論にもとづく、日本が法治社会たりえるかについての論考、また、2ちゃんねるやブログ等のネット空間…