電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【覚え書き】仕事のためもあり、最近観た戦争映画とか

『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』(1979年/東宝/監督:岡本喜八) 「大学生」自体がエリートだった時代の話なんで、軍隊嫌いの大学生たちは、なんか偉そう 兵学校での訓練シゴキの描写は喜八だからマンガ的だが、その裏にマンガ的にでもしなきゃ描けない…

読者を一切傷つけず「正義の被害者」気分にさせてくれる漫画

発売直後からベストセラーと言われつつどこの書店にもなかった『マンガ嫌韓流』が、新宿紀伊国屋書店とかにも入るようになったので、ようやく一応読んでみる。 刊行前、この本の噂を耳にしてから危惧していたのは、「ひょっとして雁屋哲原作の『蝙蝠を撃て!…

議院内閣制って非効率?

先日、なんとなく後藤田正晴の回顧録『情と理』ってのを読んだ。 以前、丸二年近く前に書いた、中曽根と後藤田の違いがわかった気がする。 後藤田は戦前の内務省官僚あがりで元警察長官だけあって、ガチガチに管理側の人間のはずで、実際、60年安保の時だっ…

糞狂い九頭龍様、僕らを連れてって〜

猛暑が続く中、ゆえあって平日昼間からラヴクラフトやらのクトゥルー本ばかり読んでいる(別に納涼が目的ではない)。 ラヴクラフトは幸か不幸か第二次世界大戦が始る前に死んだが、10年ばかり前に出た『幻想文学別冊 ラヴクラフト・シンドローム』などによ…

良い子は手本にするものではありません

月刊『ランティエ』長月号が戦争特集をやってたので立ち読みしてたら、玉川和正氏の「人生のシンクロニシティ」で中江兆民、北一輝、甘粕正彦の三人の人物を取り上げて論じていたのだが、甘粕正彦についてで、なんか覚えのある文章に出くわした。 って、なん…

これが若さか……!

『Z GUNDAM HISTORICA』04号「ジャブローの風」(講談社)発売。 今回は、コラム現実認知RealizngZコーナーを三本同時執筆の偉業(?)達成。 ・エピソードガイドでは、「ジャブローの核爆発とエコロジカル終末観の流布」 ・モビルスーツ開発誌では、「百式…

真夏の夢想――脳内帝国主義