電氣アジール日録

自称売文プロ(レタリアート)葦原骸吉(佐藤賢二)のブログ。過去の仕事の一部は「B級保存版」に再録。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

珍しくヒットを打ったらしい(俺一人の手柄でないが)

PHP文庫『「世界の神々」がよくわかる本』東ゆみこ監修(isbn:4569665519)が増刷7版決まったという、素晴らしい。 わたしは同書では、クトゥルー神話とエジプト神話が担当だったわけだが、先日放送が終わった『魔法戦隊マジレンジャー』では、最後のほうで…

神の視点を気取れる職業などない

2004年3月刊行の『別冊宝島 高村薫の本』(isbn:4796650849)が文庫化。『新リア王』の刊行に少し遅れたタイミングになってしまったのが惜しいが、本全体としては、初版時、合田刑事のファンにはそこそこ好評でしたし、入門ガイドにも悪くないと思います。 …

「法に触れる」だけが悪い事なんですか?

もう何度も何度も何度もしつこいが、わたしにとっては日本社会を考える最適の体験的材料になってるので、また、わたしが過去に一日だけ付き合わされたネットワークビジネス(MLM)の話。 まず、誤解なきように述べておくが、連鎖販売(マルチレベルマーケ…

「お天道様」と「大地」

さて、10年ばかし前『オウムと近代国家』(isbn:4931062113)の中で、弁護士の三島浩司氏は、かつての日本には、法の裁き以前に「お天道様に恥ずかしくないのか?」という世間の論理があったことを指摘している。で、例えばこれがロシアであれば、ドストエフ…

ネット世論は「戦後民主主義良い子」

『別冊宝島「パクリ・盗作」スキャンダル読本』を立ち読みする。 これまた今さら過ぎて書くのも恥ずかしい「のまネコ」騒動の話。いわく、avexの行動は本来、著作権法的にはまったく問題ないのだという、それは事実なのだろう。しかし、この件は結局、法に触…

法と世間の二重基準

何を今さら的過ぎて書くのも恥ずかしいが、堀江貴文の逮捕以来、ライブドアグループの関連企業が次々脱退し、取引先銀行も次々手を引いているという報道を目耳にして、堀江個人にちっとも好感を持たなかったわたしでさえもなんかいやなものを感じている。 ラ…

コトバにつける薬

青春出版社の『新語・造語の生みの親』(isbn:4413093356)って文庫で少し手伝いしました。 「ドキュン」byマミー石田、「ニヒリスト」byツルゲーネフ、「サヨク」by島田雅彦、「新人類」by筑紫哲也、「スキゾ・パラノ」by浅田彰、「高等遊民」by夏目漱石、…

この世に楽な仕事などない

毎日手を変え品を変えエロスパムの類が大量に届く。 「嘘子です、会ってください」「嘘美だよ、覚えてない?」といった架空の女性からのメールを装った物はもう当然、お金をくれる女性を紹介しますという超絶非現実的内容のも相変わらずだが、「逆援交」とい…

ライブドアとリクルートと薬害エイズ

堀江貴文の逮捕後、西尾幹二と福田和也が相次いでこれについて書いていたが、あまり面白くなかった。西尾福田両人とも基本的に堀江のような人間は嫌いである、というか「若い」「新しい」というだけで堀江のような人間を持ち上げる世論は嫌いである(それは…