『悪魔の辞典』スパムメール常套用語編

• 【Re:】
  • なぜか自分から出した覚えはまったくない。
• 【○○さんからご指名が入りました】
  • 一人で何万人指名しているのだろうか。多重人格か？
• 【○○時間後に自動的に解除になります】
  • なぜか決まって、その○○時間を過ぎてもまた同じメールが来る。
• 【あなたの地区の○○を紹介します】
  • 戦時中、アメリカ軍が日本全国各地どこにでも無作為にばら撒いた伝単（脅し、降伏勧告などの宣伝ビラ）に「次の爆撃予定地区はここです」というのがあったとか。
• 【貴方の登録番号は○○○○】
  • なぜか同じ登録番号の人間が何万人もいる。
• 【完全無料】
  • スパムを送信してくる側にとっては完全無料、という意味。
• 【逆援／逆援交／逆援助交際】
  • 以前「『セクハラ』が『性的いやがらせ』なら『逆セクハラ』は『性的喜ばせ』か」と語った人物がいた。「援助交際」が「女の子にお金をあげて気持ちよいことをしてもらう」なら「逆援助交際」は「おっさんにお金をあげて嫌な思いをする」なのか？　確かにそりゃイヤだな。
• 【必ず会える】
  • 受信者は(1)絶対に出会い系に興味ある、(2)出会い系と言いつつ会えない業者が多いことに飽き飽きしている、と勝手に一方的に断定したお言葉。
• 【重要】
  • 件名（Subject）で、これでもかといわんばかりに「★★★重要★★★」などと派手に飾り立てているが、「重要度の設定」の使い方を一切知らないらしい。
• 【出張ホスト】
  • 1993〜95年頃流行した「エスコートクラブ詐欺」のまったくの焼き直し。金持ち女性と付き合ってお金がもらえる、とか言って登録料を騙し取る。そんな虫の良い話あるかっての。
• 【18歳未満の方は〜】
  • 相手の年齢など確認なく一方的に無作為に送っておいてそれはないだろう。
• 【精子】
  • えっちなことをしたい、とか、してくれ、ではなく「精子をください」と言う。じゃあ、自分で採取したもんでも良いのか。
• 【セレブ】
  • むかし10円のチョコでその名も「リッチマン」という商品があったがそれに近いセンス。本物の上流階級女性がこんなネット出会い系なんか使うかっての。
• 【出逢い】
  • 「出会い〜」でスパム断定キーワード識別されるのを防ぐため作られた語。
• 【手違い】
  • 電話番号は数多くあれど0〜9の数字の組み合わせしかないから「間違い電話」は幾らでもありえる。しかし、0〜9の数字の他、アルファベット26字その他の記号からなるメールアドレスでは、「間違いメール」がちゃんと届く実在のものであるより、無効な存在しないメールアドレスとなる確率の方がはるかに多いことは数学的にも一目瞭然である。ましてや二度も三度もある「手違い」などあり得ねえっての。
• 【ビジネス】
  • 「汗水垂らして地道に働く以外の収入方法」の言い換え語。類似語に「最終的解決（「ユダヤ人皆殺し」の言い換え語）」など。
• 【メルマガ】
  • なぜか登録した記憶がなくても届く。メルマガと言いつつ内容は広告だけである。
• 【礼金】
  • お金をあげるからえっちなことをしてくれ云々という内容。つくづく思うが、送信者は、世のインターネット利用者が全員男だと思っているのだろうか？　女性のところに見ず知らずの男から「お金をあげるからえっちなことをさせてくれ」とメールが来たらどう思うだろうか？　まずそんな相手とだけはしたくないと考える方が普通である。
• 【割り切り／割り切った】
  • 何を割り切るというのか？具体的に言え。薪を斧で割り切るのか？焼酎をウーロン茶で割り切るのか？２５６を16で割り切るのか？