私たちがこれまで携わらせていただいたリノベーション経験では、歴史の長い家ほど、そして増改築が少なく建築当初の姿を残している家ほど、現代では手に入りにくい貴重な素材が多く揃っている傾向がありました。
昭和35年以前に建てられた家で、和室の「座敷」や縁側が残っている場合、木製の建具やガラス製の照明、幅広の板材など、当時の上質な素材がとても良い状態に使われていることがあり、拝見するたびにわくわくした気持ちになります。
ただ、私たちが心がけているのは、どんなに魅力的な素材が残っていても、それを再利用することを前提には設計しないことです。
お客様が描かれる新しい空間のイメージや、住み心地や性能向上をかなえるリノベーションを優先しないと、設計が私たちの都合になってしまうからです。
だからこそ、心がときめくような素材に出会えたときは、その価値を感じながら「このような形で再利用してみませんか?」とお客様と相談し、じっくりと活かし方を決めていくことを大切にしています。こうしてお客様と一緒に考えながら、空間に新たな命を吹き込むその瞬間を、私たちも楽しませていただいています。
▼再利用した照明、カウンターと背板
▼状態の良かった雪見障子を和室に再利用しました
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