もし自分の家が浸水被害に遭遇した場合にどう対処すれば良いか。床下浸水と床上浸水にわけて考えていきます。今回は床下浸水の場合です。
床下高さは周囲の地面から40センチ程度上がった位置が一般的です。基礎に床下通気口がある住宅は通気口より床下へ水が入り、水嵩が40センチ以下でも浸水します。基礎断熱工法の場合は外気とは完全に遮断されているため40センチ程度なら床下浸水のリスクはかなり軽減されます。家の基礎形状を確認ください。
浸水があれば床下に入った泥水や土砂、逆流した下水が入ります。それらを除去するため床板から下の床下地や床断熱材は一部を除き解体します。一部とは移動できないキッチンやシステムバスなどは残し、その周辺の床は解体になります。
解体後は泥を掻き出し水洗いします。水洗いはダメージの確認を兼ねて施主自ら行うといいです。また改修期間中は2階で仮住まいするようになります。2階にトイレがない場合は仮設トイレを庭に置きます。
水洗い後木部を良く乾燥させた後は消毒をします。水洗いで除去しきれない病原菌を取り除くためです。更に乾燥させます。
そして床下地と床断熱、床仕上げをしていきます。キッチン下の断熱材は潜って張り替えます。畳は湿気を帯びていて再利用は難しく新品に交換してください。
また工事時期は重なるため職人の手数は限られて順番待ちは間違いありません。気をつけたいのがやらなくても良い工事をやらされることや、今やりたければ金額を膨らます手法です。
15~20坪の床面積なら工期は30~45日。施主による水洗い期間は別途。改修費は設備機器を除き400万~600万円。ダメージの度合いによりますが概ね参考になります。
今、直面している住民の方々はどのような気持ちでいるか。経験したことがない身として想像を絶します。とにかくこれ以上の被害が拡大しないことと、身の安全を最優先した避難所などで暮らしが暫く続くでしょうから体調には気をつけていただきたい。
出所国土交通省、広島県福山市
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