MLB Tampa Bay RaysのホームであったTropicana Fieldがハリケーンで屋根が吹き飛んだ件です。その後同都市圏内のNew York Yankeesのスプリングトレーニング施設であるTampa市内のSteinbrenner Fieldで2025年分のスケジュールは開催することは既に発表になっていました。同都市圏内に留めることで数は多くないにせよTropicana Fieldのシーズンチケットを持っているファンや転売屋をつなぎとめることを優先したということでもあります。

ただその決定を聞いてすぐに思ったのは夏場糞暑いのはどうするんだよ?ということでした。MLBの夏場の野外の試合が暑くて見ていられないという話は過去何度も書きました。昨年のShohei OhtaniがAngelsでの最終登板となった試合もめっちゃくちゃ暑くて良い席は買ったけどとても20分も座っていられなかったりしました。低緯度のLos Angelesでなくても東海岸や中西部の球場でも事情はあまり変わらない。カネ払って苦行に行くみたいなもんだと何度も愚痴を書いたことがあったわけです。

後発球団である亜熱帯フロリダ州のTampa Bay RaysやMiami Marlinsは屋根付き。Marlinsは可動屋根ですが実際はほぼ閉じたまま。涼みがてら野球観戦というのがアリな環境だったのが、Tropicana Fieldの屋根が吹き飛んだことで野外での試合ばかりになる。あの辺で2月3月にキャンプをやってるのはその頃が適温だからであって5月以降めっちゃ暑くてナイトゲームでも人は来てくれるものなのかなというのが最初の疑問でした。

それについてMLBがスケジュールの手直しで助け舟を出すというのが今日になって発表になってます。MLBのスケジュールは毎日詰まっているのでTampa Bay Raysのために対戦カードを変えるなどスケジュールをいじると他のチームのロジスティクスやイベントデーなども影響を受けるのでほとんどいじれないであろうと想像されたのですが、Rays絡みのカードのビジターとホームの日を入れ替えることでリーグ全体の対戦カードは変わらず、但し灼熱の時期のSteinbrenner Fieldでの開催日を減らすという工夫をしてきました。
あいかわらずアメスポらしい手早い、そして現実的な措置だと思います。こういう迅速さはアメリカビジネスが得意とするところ。

その結果、シーズン開幕からの59試合のうち47試合がホーム開催に。その後耐え難い暑さとなる時期となるシーズン中盤後半の103試合のうち69試合はアウェイに行くそうです。暑さもそうですが熱帯特有のスコールでの試合中止なども想定するとこれぐらいやらないと成立しないってことでしょうか。シーズン後半の7割方の試合がアウェイってのはなかなかきついですが、地元で毎日サウナの中で試合しているようなのよりは良いのでしょう。