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小説家になりたいです。長編小説はいくつか文学賞に応募しており、短編の中でも短いものを投稿サイトやSNSに載せています。書き始めたばかりで色々改善しなければならないところはあると思います。 以下の文章を読んで私に小説家になれる見込みがあるか教えてください。 心電図のモニターは、虚空を這うような平坦な線を、ただひたすらに描きつづけていた。それでも、ネーザルハイフローの柔らかな息遣いと、輸液ポンプの淡い光の瞬きが、病室の白い闇に、かすかな残響を落としていた。 彼は、私を待っていたのだ。私は、そう信じた。 私が日勤から引き継いだ時、彼はすでに、死の淵に沈むような息を、顎の微かな上下で紡いでいた。あの呼吸は、命の灯が最後の揺らめきを告げるものだ。家族に見守られる彼の顔は、まるで古い夢のなかに溶けゆくように、穏やかだった。 スキルス胃がんの影は、彼の内側を深く蝕み、治療の光など、とうに失われていた。 「あなたが来てくれると、彼の目が、輝くの。今までこんなことなかったのに。あなたの優しさが、きっと彼を慰めてるのよ。看護師さん、いつも、本当にありがとう」 苦痛の波に飲み込まれ、頻回にナースコールを鳴らす彼の傍らで、私はただ、囁くような声をかけること、指先でその肩にそっと触れることしか、できなかった。彼は、絞り出すような声で、こう言った。 「お願い。出て行かないで……そばにいて」 けれど、他の患者の対応に追われ、私は十分に、その傍らに留まることができなかった。あの無力な渇望が、今も、私の胸に棘のように刺さる。 だからこそ、最期の時、絶対に彼を独りにさせないと、心に誓っていた。そして今、私が彼の病室の扉をくぐったその刹那、彼は、静かに、そして、安らかに息絶えた。 「鈴木さん、たくさんたくさん頑張られましたね。本当に本当にお疲れ様でした」 私は、彼の耳元に、優しい風のように語りかけた。

補足

今月からかなりの短編でも毎日1作品は書くようにしています。 デビューを目指すのは定年退職する40年後です。 1%でも可能性があるか教えてください。 毎日書いて、意見をもらい、改善し続けたいです。

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回答(4件)

もしも「売れる小説家になりたい」という意味でしたら1個だけすごく面白いことが作中にあれば良いです。文章が汚くても編集者が補助して直してくれます。 文章力を鍛える事にももちろん価値はありますが、小説はエンタメです。綺麗な文を書ける人ならいくらでもいます。その大半は賞を取れないし、出版できてもあまり売れない。他の人が書けないオリジナリティを作れないからです。 1作の完成度にこだわらず色んな作品を書きましょう。 もしも文学性や芸術性の高い人間になりたいという意味でしたらその道の専門家に相談しましょう。大衆が褒めたり認めたりする娯楽とは全く別の道です。

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このままでも小説家になれると思います。しかし、文章をこねくり回してしまうクセがあるようですね。このような行ったり来たりす文章は一部の読者層に受け入れられたとしても、一般読者は迷子になります。映像美を優先するばかりに、前後させざるを得ないのかもしれませんが、流れすっきりさせることとフックを設けることを両立しなければなりません。そのためにも、先にフックを設けてから描写に移ることをおすすめいたします。以下に原文の冗長な描写を維持しながら、流れを保つ描写をしてみます。なお、冗長さも読者の読み疲れを招きますので、ほどほどにしたほうがいいでしょう。 推敲後: 彼は私を待っていたのだ――私はそう信じた。 スキルス胃がんは彼の内側を深く蝕んでいた。とうに失われた治療の光。苦痛の波に飲み込まれ、頻回にナースコールを鳴らす指――その傍らで、ただ囁くような声をかけ、指先でその肩にそっと触れることしかできなかった。 「お願い。出て行かないで……そばにいて」彼は絞り出すような声で訴えていた。 今でも、あの無力な渇望が、私の胸に棘のように突き刺さる。だが他の患者の対応に追われ、私はその傍らに留まることなどできなかった。だからこそ、最期のときだけでも、彼を独りにさせないと心に誓っていた。 だが影を潜めながら、そのときは近づいていた。私が日勤から引き継いだとき、すでに彼は死の淵に沈むような息をしていた。顎の微かな上下で紡ぐ呼吸――命の灯が最後の揺らめきを告げているかのようだった。 深夜に心電計が緊急を知らせる。アラームに駆け付け、病室の扉を開けた。彼の名前を呼んだ刹那、白い闇が病室を包み込んだ。心電図のモニターは虚空を這っているかのように、ただひたすらに平坦な線を描きつづけている。それでも、ネーザルハイフローの柔らかな息遣いと輸液ポンプの淡い光の瞬きが、かすかな残響を落としていた。 医師による賢明な蘇生措置も虚しく、彼は静かに、そして安らかに息絶えた。危篤の知らせに集まった家族は悲しみに包まれている。だが、家族に見守られる彼の顔は、まるで古い夢のなかに溶け込むかのように穏やかだった。 「あなたが来てくれると彼の目が輝くの。今までこんなことなかったのに」――家族からの言葉を胸に、私は彼の耳元で語りかけた。 「たくさん頑張られましたね。本当に……お疲れ様でした」 その声は風となって消え、目の前で眠る彼に届くことはなかった――。

教えていただきありがとうございます。 教えていただいた点を参考に改善させていただきたいです。 また、心停止した際に心臓マッサージや人工呼吸などの処置を行わない、自然な死を描きたかったのですが、そこはどうすれば良いですか。私の表現が拙く回答者様にうまく伝わっていなかったようで。 ご助言いただければ幸いです。

文章が小難しくなっている原因は「比喩表現(直喩・隠喩・換喩)の多さ」だと思われます。表現を豊かにしたいという熱意は伝わるものの、読み手としてはやや度が過ぎているように感じました。比喩表現を読み解くことに頭を使って、内容が入ってこないと言えば伝わるでしょうか。「〜のように」「〜のような」という表現に頼らない文章を心がけてみてはいかがでしょう。 なお、40年後のデビューが目標ということなので、可能性はあると思います。頑張ってください。

疲れた頭でも読める文章を考えてください。 「あなたが来てくれると---」誰かわかりません。 小難しく書くより、難しいことを平易な言葉で表現する方が、はるかに難しいんです。

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