月例報告1707

好きだったのに
昔よく通った神田の老舗酒場に入った。 相変わらずの活気である。
メニューを開けばおなじみのものや、新しい品も増えている。 が、総数は減っている模様。 価格設定はやっぱり強め、というより酒も含めて少しよくばりすぎで、騒いでいるサラリーマンの層と合っているのかといえば、そうでない気がする。
とても丁寧な接客が気持ちの良い店だったが、それは無くなっていた。 そして日本酒へのこだわりは相変わらずであったが、こちらの好きなように飲むのが一番旨い酒の楽しみ方のハズ。 遠回りに注文をつけてくるところがハナについた。
二度見するほどの値段の書かれた冷やしトマトを試しに注文してみたところ、出てきた物のあまりのショボさと平凡な味に苦笑。 あんなに良かった店が今ではチャラく、刺盛の鉢だけがやたらデカい店に成り下がっていた。
好きだったのにPART2
ちょうど一年前に釉月へ行き、とても気に入った所で一旦閉店となりだいぶ経つ。 その後店主はどうされたのだろうか? 美しい器で、美しかったあの料理をまた楽しみたい。
月並みだけど
月末しばらく東京で過ごした。 30度を超える日があるかと思えばあくる日は一気に気温が下がるというのをくり返す気候で「異常気象」というキーワードをあちらこちらで耳にした。
九州は連日熱く、熊本なんて35度を超える日も度々あり、少年時代にはこんな気温見たことなかったけどなと遠いセミ取りに夢中になった記憶を呼び覚ましたのは、大汗をかきながら虫かごを提げ、白く真新しいアミを持つ、日本橋ですれ違った少年だった。