小泉首相、就任丸4年 郵政民営化は「自民党変える」 (朝日新聞) - goo ニュース
中国の「反日暴動」や韓国の「反日テロ」にも「恐れず ひるまず とらわれず」の姿勢を崩さず、毅然として「頑固な外交」を推し進めようとしている小泉首相である。すでに中国と韓国の両政府は、「小泉政権には期待せず、次期政権に望みを託す」と言っているというから、来る8月15日には、信念に従い「靖国神社に公式参拝」して、中国と韓国を呆れさせ、諦めに止めを刺して欲しい。 福岡2区と宮城2区の衆院補欠選挙に「完勝」して、自信を強め、自民党「郵政族」からの激しい抵抗を蹴散らそうと鼻息が荒い。JR西日本の福知山線脱線事故という悲惨な事故が発生し、前途に不吉な兆が垂れ込めてもいるけれど、新装なった首相公邸に入居して、いよいよ「構造改革」の「本丸」に攻め込もうとしているかに見える。
小泉政権(平成13年4月26日夜発足)が、在任5年目に入った。自民党総裁任期満了までの1年5カ月を全うすれば、佐藤、吉田政権に次ぐ長期政権となる。中曽根政権を追い越せるか。
私はかつて、小泉政権が誕生した直後の6月15日付で「小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず-『新世紀維新』で日本はこう変わる-」というタイトルの本をKKベストセラーズから発刊してもらった。「一世一代の大博打が始まる! 守旧派&官僚との死闘 景気回復の秘策とは?」と書いた帯がついている。
この本で私は、小泉首相に対する期待感を込めて日本の近未来を予測した。帯でふれ込んだ通り、博徒でもあった祖父・小泉又次郎(浜口雄幸内閣の元逓信大臣)から受け継いでいると思えるような「大バクチ」、それも「丁半バクチ」を打つかのような政治手法を次々に見せてくれた。その代表例が、北朝鮮への2度の訪問であった。日本人拉致被害者の一部ではあるけれど奪還に成功している。 中曽根康弘元首相は、「外交はバクチであってならない」と批判していたが、約30年も前から発生している北朝鮮による日本人拉致事件に対して、何もしてこなかった中曽根元首相に、小泉首相をとやかく言う資格はない。「政治には戦略が大事だ」というのが中曽根元首相の持論であり、口癖である。だが、口で奇麗事を言うのはたやすい。
2度目の訪朝により、米兵ジェンキンス氏を日本に連れてくる道筋をつけたとき、平沼赳夫元経済産業相が「これくらいのことなら自分でもできる」とうそぶいていたが、それならば「単身北朝鮮に飛んでみせてみろ」と言いたいほどだった。
政治家は、「行動」が大事である。王陽明の「知行合一」を身を持って示すのが、本物の政治家というものである。そこがジャーナリストや評論家とは違う。
さて、博徒の孫であり、博徒の資質を持った小泉首相のような政治家は、日本においては稀である。アングロサクソンやユダヤ民族が、何事につけて「賭事」を行い、英国のエリザベス女王も博打好きと言われているように、欧米流の政治家は、大概「博打」が上手い。この点に関する限り、小泉首相は、博徒の資質を持ち、「バクチ的な政治手法」を何のためらいもなく行っている分、欧米流の政治家に近いのだろう。竹中平蔵金融担当相を使って、「不良債権の最終処理」を断行したり、ライブドアの堀江貴文社長のニッポン放送株買い占めを喜んだり、郵政民営化により「350兆円」の市場への解放を押し進めようとしたり、どれもこれも自民党をはじめ伝統的な保守政治家にはできない政治感覚であり、政治手法である。「変人」と呼ばれる所以は、この辺りにあるのかも知れない。
日本民族は、従来の「勤倹貯蓄型」を重んずる「二宮金次郎」流の経済感覚や生活ぶりは、もはや許されず、アングロサクソンやユダヤ民族流の「分散投資型」に変わらなくてはならなくなっているとも言える。この民族性の変質は、「日本版の金融のビッグバン」に着手する準備の段階から実は旧大蔵省が推進してきた政策であった。小泉改革の本質は「民族性を変えること」であった。これにいまだに激しく抵抗しているのが、「守旧派&官僚」であり、小泉首相は、これからの1年5カ月の間に、「守旧派&官僚との最後の死闘」に一つの決着をつけようとしている。郵政民営化法案の国会成立を目指す戦いが、当面の「攻略目標」である。
さて、 小泉政権のこれからの賽の目は、果して「丁とでるか、半とでるか」---。小泉首相に対する4年前の「期待」と「予測」がいま、どの程度、当たったか、外れたか。これから小泉政権が、どこまで政策を実現できるか、あるいは、自民党を政権政党として維持できるか。これらを「小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず-『新世紀維新』で日本はこう変わる-」の目次に沿って個別に検討し、そのうえで日本の「近未来」を予測してみることにしよう。
目次------小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず
はじめに●生まれながらの勝負師が命を賭けた戦いに挑む!
第1章 これが小泉流「株・金融・土地」政策だ!
第2章 変人パワー! 小泉純一郎の政治手腕
第3章 外交・防衛策の裏を読む
第4章 小泉純一郎を包囲する七つの「強敵」
第5章 検証! 二〇〇一年の「痛快」小泉発言
(ちなみに、「JR西日本の福知山線脱線事故」で、むかし、呉市と倉橋島の間の「音頭の瀬戸」で起きた「第5はくしま丸事件」のことを思いだした。「第5はくしま丸」は、渡し船である。定員オーバーで転覆の危険を感じながら、渡し船を出航させたところ、転覆し、死傷者が多数でたという事件である。渡し船を出さなけれは、クビになる恐れがあった船頭が、罪に問われず、経営者の経営責任が問われた。JR西日本の経営者たちは、私鉄との激しい競争のなかで、過密ダイヤを組み、現場の運転士らに苛酷な業務命令を下していなかったか?)
中国の「反日暴動」や韓国の「反日テロ」にも「恐れず ひるまず とらわれず」の姿勢を崩さず、毅然として「頑固な外交」を推し進めようとしている小泉首相である。すでに中国と韓国の両政府は、「小泉政権には期待せず、次期政権に望みを託す」と言っているというから、来る8月15日には、信念に従い「靖国神社に公式参拝」して、中国と韓国を呆れさせ、諦めに止めを刺して欲しい。 福岡2区と宮城2区の衆院補欠選挙に「完勝」して、自信を強め、自民党「郵政族」からの激しい抵抗を蹴散らそうと鼻息が荒い。JR西日本の福知山線脱線事故という悲惨な事故が発生し、前途に不吉な兆が垂れ込めてもいるけれど、新装なった首相公邸に入居して、いよいよ「構造改革」の「本丸」に攻め込もうとしているかに見える。
小泉政権(平成13年4月26日夜発足)が、在任5年目に入った。自民党総裁任期満了までの1年5カ月を全うすれば、佐藤、吉田政権に次ぐ長期政権となる。中曽根政権を追い越せるか。
私はかつて、小泉政権が誕生した直後の6月15日付で「小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず-『新世紀維新』で日本はこう変わる-」というタイトルの本をKKベストセラーズから発刊してもらった。「一世一代の大博打が始まる! 守旧派&官僚との死闘 景気回復の秘策とは?」と書いた帯がついている。
この本で私は、小泉首相に対する期待感を込めて日本の近未来を予測した。帯でふれ込んだ通り、博徒でもあった祖父・小泉又次郎(浜口雄幸内閣の元逓信大臣)から受け継いでいると思えるような「大バクチ」、それも「丁半バクチ」を打つかのような政治手法を次々に見せてくれた。その代表例が、北朝鮮への2度の訪問であった。日本人拉致被害者の一部ではあるけれど奪還に成功している。 中曽根康弘元首相は、「外交はバクチであってならない」と批判していたが、約30年も前から発生している北朝鮮による日本人拉致事件に対して、何もしてこなかった中曽根元首相に、小泉首相をとやかく言う資格はない。「政治には戦略が大事だ」というのが中曽根元首相の持論であり、口癖である。だが、口で奇麗事を言うのはたやすい。
2度目の訪朝により、米兵ジェンキンス氏を日本に連れてくる道筋をつけたとき、平沼赳夫元経済産業相が「これくらいのことなら自分でもできる」とうそぶいていたが、それならば「単身北朝鮮に飛んでみせてみろ」と言いたいほどだった。
政治家は、「行動」が大事である。王陽明の「知行合一」を身を持って示すのが、本物の政治家というものである。そこがジャーナリストや評論家とは違う。
さて、博徒の孫であり、博徒の資質を持った小泉首相のような政治家は、日本においては稀である。アングロサクソンやユダヤ民族が、何事につけて「賭事」を行い、英国のエリザベス女王も博打好きと言われているように、欧米流の政治家は、大概「博打」が上手い。この点に関する限り、小泉首相は、博徒の資質を持ち、「バクチ的な政治手法」を何のためらいもなく行っている分、欧米流の政治家に近いのだろう。竹中平蔵金融担当相を使って、「不良債権の最終処理」を断行したり、ライブドアの堀江貴文社長のニッポン放送株買い占めを喜んだり、郵政民営化により「350兆円」の市場への解放を押し進めようとしたり、どれもこれも自民党をはじめ伝統的な保守政治家にはできない政治感覚であり、政治手法である。「変人」と呼ばれる所以は、この辺りにあるのかも知れない。
日本民族は、従来の「勤倹貯蓄型」を重んずる「二宮金次郎」流の経済感覚や生活ぶりは、もはや許されず、アングロサクソンやユダヤ民族流の「分散投資型」に変わらなくてはならなくなっているとも言える。この民族性の変質は、「日本版の金融のビッグバン」に着手する準備の段階から実は旧大蔵省が推進してきた政策であった。小泉改革の本質は「民族性を変えること」であった。これにいまだに激しく抵抗しているのが、「守旧派&官僚」であり、小泉首相は、これからの1年5カ月の間に、「守旧派&官僚との最後の死闘」に一つの決着をつけようとしている。郵政民営化法案の国会成立を目指す戦いが、当面の「攻略目標」である。
さて、 小泉政権のこれからの賽の目は、果して「丁とでるか、半とでるか」---。小泉首相に対する4年前の「期待」と「予測」がいま、どの程度、当たったか、外れたか。これから小泉政権が、どこまで政策を実現できるか、あるいは、自民党を政権政党として維持できるか。これらを「小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず-『新世紀維新』で日本はこう変わる-」の目次に沿って個別に検討し、そのうえで日本の「近未来」を予測してみることにしよう。
目次------小泉純一郎 恐れず ひるまず とらわれず
はじめに●生まれながらの勝負師が命を賭けた戦いに挑む!
第1章 これが小泉流「株・金融・土地」政策だ!
第2章 変人パワー! 小泉純一郎の政治手腕
第3章 外交・防衛策の裏を読む
第4章 小泉純一郎を包囲する七つの「強敵」
第5章 検証! 二〇〇一年の「痛快」小泉発言
(ちなみに、「JR西日本の福知山線脱線事故」で、むかし、呉市と倉橋島の間の「音頭の瀬戸」で起きた「第5はくしま丸事件」のことを思いだした。「第5はくしま丸」は、渡し船である。定員オーバーで転覆の危険を感じながら、渡し船を出航させたところ、転覆し、死傷者が多数でたという事件である。渡し船を出さなけれは、クビになる恐れがあった船頭が、罪に問われず、経営者の経営責任が問われた。JR西日本の経営者たちは、私鉄との激しい競争のなかで、過密ダイヤを組み、現場の運転士らに苛酷な業務命令を下していなかったか?)