本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」「AIゆりこ」が「リアル現職知事」と混同して有権者に認識されれば、政治の「意思決定」が、人の心を持たないAIに委ねる時代がすぐに到来する。「AIゆりこ」により、「AI政治」の道が開かれてしまうかもしれない◆〔特別情報1〕
ここのところ、なにかとAI(人工知能)の話題が世の中を牽引していること著しい。
毎日新聞は21日、「『孫節』全開 『ASIで人類進化させる』 ソフトバンクG株主総会」という見出しをつけて、次のように報道した。
「ソフトバンクグループ(SBG)は21日、東京都内で定時株主総会を開いた。孫正義会長兼社長は『人類を進化させるASI(人工超知能)をやる。それが僕の使命だ』と強調。最先端の人工知能(AI)にグループの経営資源を集中投下する考えを表明した。孫氏が冒頭『この1年、複雑な連立方程式を解いてきた。ようやく今朝4時に解けて「やったー」って慌てて電話しまくった。今日は総会どころじゃない。うれしくてしょうがない』と孫節を展開すると、会場から拍手が起きた。
孫氏によると、『連立方程式』とは人知を超えたASIのこと。昨年来、AGI(汎用(はんよう)性のある人工知能)を『人類の英知の10倍』と定義し『取り組んだ企業や人物が10年後、20年後に一気に人類のリード役になる』と語っていたが、この日は『ASIはどの天才よりも1万倍賢い。孫正義はこれを実現させるために生まれてきた』と力説。ASIは10年後には実現するとの見方を示し『これまでのソフトバンクは、(ASI実現のための)準備運動だった』とも述べた」
孫正義の「ASI」談議の高揚感は、総会に出席した株主にも伝わり、AI時代向けたソフトバンクの成長に期待を持たせていた。孫正義にとっても、創業時に打ち立てた「事業50年計画」(20代で名乗りを上げる。30代で軍資金を集める。40代でひと勝負する。50代で事業を完成させる。60代で次の世代に事業を継承する)の総仕上げの段階で、AI時代に突入したことに「使命」を感じ奮い立たせたことだろう。
そして遂にAIは、東京都知事選に立候補した現職知事の小池百合子の選挙戦術にも用いられて、物議を醸している。キャスターに扮した「AIゆりこ」がニュース形式で、候補者である小池百合子の政策等を語っている動画が、ほぼ連日アップされている。現在の公職選挙法は、AIを想定しておらず何の規制もない。「AIゆりこ」の発信は、候補者であるリアル「小池百合子」と同一人格とみなされるものなのか。
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