◆民主、自民両党が大阪市長選挙に鞍替え立候補する大阪府の橋下徹知事が巻き起こしている「大旋風」に慄いている。いつの時代でも新しいもの好みの大阪人の多くが、「橋下人気」に取り付かれているからだ。江戸幕末に起きた「ええじゃないか」騒動の再来を想起させる。
「ええじゃないか」騒動は1867年(慶応3年)7月から翌1868年慶応4年)4月にかけて、東海道、畿内を中心に、江戸から四国に広がった社会現象だ。天から御札(神符)が降ってくるのを見て、「これは慶事の前触れだ」という話が、瞬く間に広まった。民衆は、思い思いに仮装して「ええじゃないか」などの囃子言葉を連呼しながら集団で町々をめぐり、熱狂的に踊ったという。
あれから143年を経て、いま、「大阪維新の会」を率いている橋下徹知事のハチャメチャぶりに、大阪人の多くが、熱狂し、酔いしれて、「大旋風」を巻き起こしている。「橋下人気」を支えている主力は、「30代、40代」の若者から中年。熟年、高齢者たちは、この熱狂に戸惑い気味という。
この狭間で、大政党はもとより、衆参両院議員や府議会、市議会議員らの政治家たちは、大旋風を迷惑がりながら、自分たちの選挙への「悪影響」を警戒しているというのが、実情だ。
◆はっきり言って、関東地方から見て、橋下徹知事が、「地方の大都市」の1つである大阪大阪市で、何を起こして何をようとしているのかは、わからない。果たして天下国家に冠することなのかという思いがある。「大阪維新の会」が、どれほどのことがあるのかと。ところがである。民主、自民の大政党が、丸で金縛りにあったように、身をすくめて自律的な活動を展開できないというのは、情けない限りである。
◆朝日新聞は、10月30日付け朝刊「4面」で、「橋下人気 すくむ民自 本音は全面対決回避」という見出しをつけて、2大政党の情けない姿を論じている。
この記事のなかで、目を引いたのは、「小沢氏も側近に『橋下の悪口は言うな。つかず離れずにいけ』と指示しているという」の行である。選挙のプロと言われてきた小沢一郎元代表にして、このような慎重姿勢なのだ。総選挙は「都市型選挙」、参院議員選挙は「農村型選挙(1人区が勝敗を制する)」と言われているように、総選挙では、大都市の1つである「大阪市内」の選挙区は、東京とともにないがしろにはできない。
このため、小沢一郎元代表は、自らの「暗黒人民裁判」に手間取っているという煩わしい面を抱えながらも、やはり幕末史が好きなるが故に「維新」という言葉には弱いのであろう。
◆小沢一郎元代表は11月27日の大阪府知事・大阪市長「ダブル選挙」の結果を見て、国政選挙への戦略戦術を考えるという。だが、いまの情勢から言えば、民主、自民両党ともに、過半数を確保できそうもない。そうなると、少数政党ないし、少数グループとの「連立」しか過半数の道がなくなる。小沢一郎元代表は、そのことを念頭に入れて戦略戦術を練っているかに見える。
しかし、衆院での過半数を辛うじて確保したとしても、参院での「ねじれ現象」が解消されない以上、本質的な問題は、解決できない。しかし、2012年6月解散・7月総選挙にもって行こうとする戦略戦術には、「総選挙・参院議員選挙・東京都議会選挙」のいわゆる「トリプル選挙回避」という作戦が隠されており、これは「公明党との連立」含みとも解釈できる。いまでも、公明党との連立が成れば、衆参ねじれ現象を解消できることを計算に入れれば、小沢一郎元代表の深謀遠慮が理解できる。
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
安住淳財務相は、リチャード・アーミテージ元国務副長官に脅されて「ドル」が「ただの紙切れ」になるのを知りながら、為替市場介入による「円売り、ドル買い」しても歴史的円高は続く
◆〔特別情報①〕
「オオカミ少年」「口先介入男」「ちびっ子ギャング」などの渾名で呼ばれている安住淳財務相は10月31日午前、記者会見し、「外国為替市場に介入、「政府・日銀は本日午前10時25分、ドル買い、円売りの市場介入を実施した」と発表した。市場の投機的な動きに歯止めをかけるのが目的。8月4日以来、約3か月ぶりに、やつと円売り介入に踏み切った。
つづきはこちら→「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」*有料サイト(申し込み日から月額1000円)
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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊
もくじ
第5章 小沢一郎が嫌った自・社馴れ合い政治の復活
―大政党制の足がかりを作った小沢一郎の誤
―国対族・議運族九人が入閣した、自社馴れ合い内閣の誕生
村山連合政権の閣僚の顔触れから、一つの特徴に気づく。それは、自民、社会両党の国会対策族のプロが、入閣していることだ。
首相の村山富市、郵政相の大出俊、総務庁長官の山口鶴男、建設相の野坂浩賢が、いずれも、衆議院において、社会党国会対策委員長を経験している。労相の浜本万三は、参議院における社会党の国会対策委員長のキャリアの持ち主である。
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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.139
第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
英國モーニングポスト紙の通信員ヴィクトル・イー・マースデン著の「露西亜に於ける猶太人及半血及改崇猶太人」に従へば、ソウエート政府の官吏レーニン(血半)以下五百四十五人中にユダヤ人は四百四十七名を算し、実に約八十二パーセントを占めてゐる。
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「孫の二乗の法則 孫正義の成功哲学」(PHP文庫)
板垣英憲著(←amazonへジャンプします)
ソフトバンクを3兆円企業に育て上げた稀代の起業家・孫正義。その成功の原動力となったのが、自らの人生・経営哲学を「25文字」の漢字に集約した「孫の二乗の法則」である。これを片時も忘れないことで、孫は幾多の苦難を乗り越えてきた。では、私たちが自分の仕事や人生に活用するにはどうすればいいか。その秘訣を本書では伝授する。「孫の二乗の法則」を本格的に解説した唯一の書、待望の文庫化!(本書カバーより)
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この狭間で、大政党はもとより、衆参両院議員や府議会、市議会議員らの政治家たちは、大旋風を迷惑がりながら、自分たちの選挙への「悪影響」を警戒しているというのが、実情だ。
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しかし、衆院での過半数を辛うじて確保したとしても、参院での「ねじれ現象」が解消されない以上、本質的な問題は、解決できない。しかし、2012年6月解散・7月総選挙にもって行こうとする戦略戦術には、「総選挙・参院議員選挙・東京都議会選挙」のいわゆる「トリプル選挙回避」という作戦が隠されており、これは「公明党との連立」含みとも解釈できる。いまでも、公明党との連立が成れば、衆参ねじれ現象を解消できることを計算に入れれば、小沢一郎元代表の深謀遠慮が理解できる。
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第5章 小沢一郎が嫌った自・社馴れ合い政治の復活
―大政党制の足がかりを作った小沢一郎の誤
―国対族・議運族九人が入閣した、自社馴れ合い内閣の誕生
村山連合政権の閣僚の顔触れから、一つの特徴に気づく。それは、自民、社会両党の国会対策族のプロが、入閣していることだ。
首相の村山富市、郵政相の大出俊、総務庁長官の山口鶴男、建設相の野坂浩賢が、いずれも、衆議院において、社会党国会対策委員長を経験している。労相の浜本万三は、参議院における社会党の国会対策委員長のキャリアの持ち主である。
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第三章 ロシヤ革命と猶太
前回からの続き
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