goo blog サービス終了のお知らせ 

感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

PCV7導入後の評価(フランス)

2008-08-29 | æ¯Žæ—¥ã„んふぇくしょん(編集部)
Eurosurveillanceの最新号にフランスのPCV7導入後サマリーが掲載されています。
ワクチンの導入前後では、症例のワクチンのタイプが変わりますが、そのような評価を臨床・検査部門と、解析(疫学)の専門家がしていくことが重要といわれています。

同じEurosurveillanceで2007年ヨーロッパ全体の評価(日本語)
http://www.forth.go.jp/official/070621_02.html
小児への結合型肺炎球菌ワクチンについて-WHOの見解(日本語)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/334/fr3342.html

このページの世界地図にみるPCV7 PCV10 PCV13の意義がわかりやすい
http://www.preventpneumo.org/diseases/pneumococcal_vaccines/conjugates.cfm
ニューモネット沖縄
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-29585-storytopic-1.html
----------------------------------------------------------
フランスにおける肺炎球菌ワクチンのインパクト 2001-2006年
----------------------------------------------------------
フランスでは医学的・生活上リスクのアル2歳以下のこども対象の肺炎球菌ワクチンの接種は2003年に推奨されてきた。

2006年からは2歳以下のこども全員への接種が推奨された。

サベイランスデータを用い、ワクチンに含まれるセロタイプについてPCV7接種による肺炎球菌髄膜炎および菌血症インパクトを検討した。

2006年の肺炎球菌ワクチンの接種率は6-12ヶ月児で44%。

ワクチン推奨前の2000-2001と比較して、2006年は、2歳以下の髄膜炎は10万対8.0から6.0に、菌血症は21.8から17.5に減少。

ワクチンに含まれる型でみると、髄膜炎・菌血症は10万対で20.4から6.0に減少。

同時期のワクチンに含まれない型での髄膜炎と菌血症は9.4から17.5と増えていた。

2歳よりも上の子どもおよび成人では減少はみられていない。
こどもと成人についてのワクチンの効果を高めるために、今後さらなる拡大と接種率の向上が期待される。
http://www.eurosurveillance.org/ViewArticle.aspx?ArticleId=18962

(中部病院の職員食堂のチャンプルーランチ)

最新の画像[もっと見る]