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今年の「#文学」
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これまで見たように、親が家庭の中でも外でも子どもの問題に介入し、自我代行をし続けるとどのようになるでしょう。 体だけは大きくなっていくので、誰もが普通に成長していると錯覚しますが、その子の内部では何が起こっているでしょうか。(原文の構成を生かしつつ2015.2.4に修正) ■1,規範や体験が身につかない------------------------------ 生物は自分のやった行動の結果を得て自己修正していきます。人もまた、自分の言動に対する他人からのフィードバックを受けて学び、成長していきます。つまり、健全に成長するためには自分のやったことに対する正しいフィードバックが必要だということです。 ここで、子どものやったことに親が介入したとしましょう。たとえば子どもがやったいたずらに怒った他人に対して、親がしゃしゃり出て言い訳したとします。すると、次のような影響をことどもに与えることになり
ライブドアの人気コンテンツ「独女通信」に、3月15日に「モラハラ男と独女の泥沼恋愛」のケースが掲載されて大反響を呼び、その後編22日に私のコメントが掲載されました。 今回は、その掲載されたコメントに肉付けする形で、不幸な出逢いを避けるために留意することを書いてみたいと思います。『』は独女通信に掲載された私のコメントを引用しています。 (参考「独女通信」) ★モラハラ男と独女の泥沼恋愛(前編) ★モラハラ男と独女の泥沼恋愛(後編) ハラッサーとは『他人を道具にする人間』のことです。 『自分ひとりでは立てない(自律できない)ので、道具としての誰かが必要』であり、『自律できない人は皆、心に怒りを抱えています。この怒りのはけ口となる他人が必要』となります。つまり、ハラッサーは自分を支え、かつ怒りのはけ口として配偶者を必要とすると言って良いでしょう。 人がハラッサーになる理由は「ハラッサーになる6パ
【小さい頃の自分を救い出す方法】⑨ 前の記事で、L君が「自分維新」の突破口を開くことができたのは、「あ、今『気づくな』という声が頭の中でしました」と、頭の中の声を口に出して言ってもらったからでした。このように、頭の中の思いや考えを口に出してさらけだすというのは、とても大事なのです。 ★話がうやむやになる人---------------------------------------------- Mさんの頭の中は、まるでインディ・ジョーンズの映画に出てくる罠だらけの神殿のようでした。一歩足を踏み入れると、四方八方から槍がザッと出てきます。一歩ごとに出てくるので、まるで身動きが取れません。 それと同じように、何か気持ちで動こうとすると、四方八方から「思考」がザッと出てきて、結局一歩も動くことなく終わってしまうのです。 たとえば人は、気持ちで言おうとする場合は口調に勢いがあります。Mさんも、話
過去に何人も部下をうつや左遷でつぶしてきたこのパワハラ上司(ストレッサー=ストレス要因)に、どのように私は反応したのか。 今回は、ストレス理論を基に見てみよう。 この理論を予備知識として知っておけば、ダブルバインドに耐え得た理由もわかりやすくなるからだ。 以下、()内に専門用語が出てくるので、煩わしい方はそこを飛ばして読んでね。 「ストレスのメカニズム」は、ある「出来事」を「個人がどう認知&対処」し、どのような「結果」があらわれたかで説明される。まず、そのメカニズムを概観しておこう。 ストレスとは、「刺激(ストレッサー)にさらされた生体の反応」【セリエ】のことをいう。 刺激を受けると、 それが自分にとってどの程度の脅威なのか(1次評価) またどのように対応すればいいのか(2次評価) という判断(ストレス評価過程)をし、 それに基づいて対処行動(コーピング)を取る。 うまくいった場合はそのス
NHK「新トーキョー人の選択」という番組で「さらば!キレる大人」と題した特集の2人目の登場人物。 ■患者にキレてしまったHさんの悩み---------------------- 実に印象深い言葉が2つあった。 一つは、中尾彬の言葉。 「患者はナースに全てを預けているだだっ子」 一つは、Hさんの言葉。 「感情でものを言われると一瞬でキレる」 たとえば、このようなことがある…。 結婚して幸せな生活を送っていたご夫婦。 特に問題もなく、あるとすれば赤ちゃんがなかなか出来ないことだった。 そして、数年。待望の赤ちゃんが生まれた。 喜びも一入だった。 ところが…瞬く間に夫婦は破綻していった。 一体、なぜ? 実は、夫も妻も、それぞれの「心のコップ」の中は感情が満杯に入っていた。しかし、すり切れ一杯でかろうじてあふれなかったために、それが表面化しなかった(自分たちが、それぞれ一杯一杯であることに気づいて
最近、「キレる大人」が話題になっている。 (←リンク追加) 5月に『「怒り」を理解しよう』というシリーズを書きかけて(↓)、あっという間に半年が経ってしまった。全く時が経つのは早い…。 (1)-怒っているのに怒っていないという人 (2)-「怒る」と「叱る」 (3)-「怒り」をコントロールできるか (4)-「怒り」はコントロールできない (5)-「怒り」の発散5段階 さて、これまでのまとめがてら、怒りをため込んでいる方が、どのようにそれを吐き出そうとするのか、共通してみられる事例を挙げてみよう。 ある女性は、結婚相手に無意識にハラッサーを選びました。 優しい男性は自分を受け止めきれないと直感的に感じており、そういう男性からのアプローチはことごとく退け、結果的に選んだのがハラッサーでした。当然、結婚生活は大喧嘩の毎日でした。その女性は、怒りのはけ口として文句の言える相手を無意識に選んだのでした
溜め込んだ深い深い怒りは、安心できる相手でなければ出てこない。 なぜなら、怒りを出した時に相手が受け止めてくれなければ 噴き出してしまったその怒りは自分に向かわざるを得ないからだ。 ある女性- この人は出せると思ったのか、怒りが噴出したその時、彼は逃げた。 持って行き場のない怒りを抱えきれず、彼女は手首を切った。 吹き出る血を見てスッとした。 以来リスカが常習となった。 ある女性- 自分の居場所ができた 柔軟体操を続けていたある日 ふと怒りがわき起こった その瞬間から食べるのも忘れ、3日3晩怒り続けた 怒鳴り散らし、物を壊し、罵った そして、怒りが消えた ある女性- 結婚して間もなく夫に対してキレ始めた 来る日も来る日もちょっとしたことでキレては暴言を吐き暴れた …いつの頃か気づいた この怒りは夫に対しての怒りではない。母に対しての怒りだ… が、気づいたからとて怒りが治まるわけもない 怒り
なんで? なんで、この感情を自分が引き受けなきゃならないの? このイヤな重たい感情は、親から背負わされたもの あのとき、そのとき、このとき… 理不尽に押しつけられ、無造作に傷つけられ、押し込められ、蔑まれ、 たくさんのシーンと共に 怒り、恨み、辛み、憎しみ、悔しさ、嘆き、哀しさ…たくさんの感情がある なんのために苦しい思いまでして ここまで感情を抱え込んできたの? それは、いつか親にぶつけてやりたいから! そのチャンスを待ち続けて、苦しみ続けてきた この感情達は、その原因を作った親にぶつけるべきもの 私が引き受けるべき感情ではない! <と、どこかで思っていると気持ちが出てこない。自分がストップをかけているからね。おまけに…> ぶつけたとしても、親が受け止めてくれなかったらどうしよう それこそ、天涯孤独に突き落とされる… <最後の希望を失うのが怖くてチャンスを作ることもできなくなる。さらに…
【IPとの闘い方】5 今回は人との関わりにおける心構えについて。 ★「人の目」にではなく、「自分のしたいこと」に意識を向ける----------- 生きていく上で「してはいけない」ことはあっても 「~~せなアカン」ことはないんや。 そんなこと誰も決めてない。 自分以外はね 要は 「したい」か 「したくない」か。 「してはいけない」ってのも人を殺してはいけないとか本当に数は少ない 「人に迷惑をかけない」っていうのも自分が気にしてる以上に相手は迷惑だなんて感じていないときが多い。 「できない」っていうのも本当の意味では存在しないんだ 最初からできるわけなんかないから 「できる」にたどりつくまでの道が必ずある 「やりたい」と思ってやり続けるか 途中で別の道へ進むか ただそれだけ 「せなアカン」 「迷惑」 「できない」 全部 諦めたいだけ。 やりたいのに 諦めたいとか変 本当はやりたくないわけじゃ
★感情に基づかない思考と行動---------------------------------------- 存在不安が強い人の心の奥には、「見捨てられ感」「この世に居場所がない感じ」「誰ともつながっていない感じ」「愛されない自分はなんなのだろうという疑問」「闇に一人漂っている心許なさ」「空虚」「虚無感」「絶望感」などなど、底知れない空洞が広がっています。 そのような不安感も感情の一つですから、不安を感じたくない人は感情もろとも不安を封印して生きようとします。感情を封印するわけですから、代わりに「思考」や「行動」が忙しくなります。その思考や行動の対象は、「自分以外の何か」です。「自分以外の何か」に意識を向けることによって、自分の内側に意識が向くことをさせないようにするわけですね。 ここでのポイントは、思考や行動が感情に基づいていないということです。そもそも人の肉体は感情の表現器官であり、人
NHK「新トーキョー人の選択」という番組で「さらば!キレる大人」と題した特集を見た。 ■定年退職後、突然キレだしたKさんの悩み---------------------- 「勤め人の時はそうじゃなかったのに…、退職して自由で不満もないし…どうしてキレるかわからない」と、自分でもよく理由がわからないK氏。聞けば、瞬間湯沸かし器的に怒っている。 奥さんは、仕事一筋で趣味もなく友達もいないKさんの、退職後の日常がストレスになっているのではないかと考えている。Kさんの日常は、日中誰とも話をせず、ただ喫茶店に行って新聞をくまなく読むのみ。 そんなKさんの言葉で印象に残ったのは、次の3つ。 1,「これまで全力で笑ったことも、泣いたことも、怒ったこともない」 2,「これでひいたらおしまい。命をかける」 3,「正義で言ってるつもり」 1の言葉は、感情を抑圧して生きてきたことを示している。 子供の時こそ感情
古いシステムを変えることはできませんが、自分の行動を変えることはできます。自分を取り戻す確実な方法は、考えることではなく行動を変えること。インナーチャイルドは自分(思考)の言うことなど信じちゃいませんからね。 さて、休日があけたら、また、いつもの行動パターンが始まります。 ★通勤、通学----------------------------------------------------- ある方(Aさんとしましょう)は、「自分はどうも生活にルーズで計画性がない」と悩んでいました。と言うのも、毎朝自転車で通われているのですが、いつも定刻ギリギリなのです。慌てて飛ばすあまり、車と接触しそうになったり、老人とぶつかりそうになったこともあります。肝を冷やしたときは、「これはまずい」と心底思いつつも定刻ギリギリというのは変わらず、「こんな目に遭ってまでなぜこんなに自分はだらしないのか」と悩んでいた
電車の中で若いカップルが話しているのが聞こえてきた。 「お母さんが私に、サラ金から金を借りるな、ってことあるごとに言うのよ。」 「この間なんて、買い物して帰るときに突然そんなこと言ったの。ほんとにただ歩いていただけなのに、いきなり言うのよ」 「ねぇ、私ってそんなにお金を借りるように見える?」 最後の方は、せっぱ詰まった感もにじませる訴えるような問いかけだった。 なぜ、脈絡もなく唐突に母親がそんなことを言うのかわからない不信。 そういうことをことあるごとに言われる自分への不安。 不信と不安と理不尽が、べっとりとその女性に貼りついているのがわかる。 貼りついたまま、日常を送っているのだ。 こりゃ、苦しいなぁ… ■なぜ、謎をかけるのか--------------------------------------- なんの脈絡もなく、ポツンポツンと日常の中にキーワードを散りばめること。 これは、健全
日常生活の中で、人がどのように不安から逃げようとしているのかについて書いていますが、その続編です。 通勤、通学などの“考えずにすむ決まりきった行動”は思考(IP支配)が弱まりますから、その隙を突いて「心のコップ」に閉じ込めている感情(IC)が出てこようとします。それは、不安(感情)も出てくることを意味しますので、それを無意識に避けるために、“ギリギリ行動”をすることで自分を追い込み、意識を外に向けざるをえないように仕向けていました。 【ギリギリ行動をする理由】 また、本業が終わった後も、心に余裕を作るような時間を持たないために、それぞれ理屈をつけて「習い事、塾、バイト」などで時間を潰していました。 【「月月火水木金金」の人】 つまり、人は「内なる不安」を見ないようにするために、「意識を常に外に向けるためにあらゆる努力」をして生きているということをご認識ください。 さて、いよいよ家に帰って日
「第二の誕生」とは、どういう意味でしょうか。【2012.1.24修正】 まず、人がどように心の成長を遂げていくのかについて、下記で概要をお読み下さい。 ・「人はどのように育つのか」 上記を踏まえて、人の心の発達課題の主だったものを抑えておきましょう。 ■1,「人生脚本」の完成―10歳前後 生まれてから10年間の体験を通して、自分は大体こういう人間でこのように生きていくんだろうなという人生のシナリオを無意識のうちに作り上げる。そして、その後はその脚本にあった事実を拾い上げて生きていくことになる。このように無意識に自分を縛っている人生のシナリオを「人生脚本」と呼ぶ。 脚本形成に当たって、親子の関係は人及び社会への信頼と愛着の基礎となる。「I,m OK. You,re OK.」などの「人生の基本的立場」も親が子を人として尊重するところから形成される。 また、「親と自分」の関係が「人と自分」の関係
苦しくて苦しくて気持ちを出したいのだが、出てこない。 怒りや悲しみがあるはずなのだが、感じることができない。 一人で、どのように気持ちを出していいのかわからない。 ―そういう人も多いだろう。 ここに、一人でもできる、感情を吐き出すのにとても効果のある方法がある。「エンプティチェア(空の椅子)」という方法だ。 『エンプティチェアとは、自分の向かいに空の椅子を置き、そこに自分の話したい相手が座っていると想定して“対話”する方法だ。相手が話す番になると、自分が向かいの椅子に座り直し、相手の気持ちになって話をする。 これは、いろいろなことに使うことができる。 1,その時言えなかった自分の気持ちを吐き出す 2,その時の相手の気持ちを理解する 』 【感情がない人のエンプティチェア】 これは、私もカウンセリングでよく活用しており、とても大きな効果が上がっているが、ただ、これをしようと思ってもできない人と
このところ、子が親からどのように支配されていくのか、について書きつづっているが、子がどのように親に乗っ取られているか記しておこう。 私の接した事例では、次の5パターンがあった。 「母-子」「父-子」のケースもあったが、「母娘の病理」が多い。 (尚、下記の呼び方は私の実感から勝手に名付けたもので、学術的なものではなく感覚的なものです。念のため) ■1,受皿 「受皿」となっている場合は、親が注ぎ込んでくる意図とその都度抑え込んできた自分の感情が「心のコップ」にパンパンに詰まっている。その爆発しそうな感情を無意識に常に抑え込もうとエネルギーを使うため「五感鈍磨」または「感覚喪失」の人さえいる(味も匂いも感じない。熱いものを持って火傷しても気づかない、距離感がつかめずぶつかる等…)。 ■2,洗脳 「洗脳」されている場合は、母親の言うことに逆らうことができまない。 蛇に居すくまれた蛙のように、頭でわ
学校でのハラスメント(パワハラ、アカハラ)ではない。 学校全体がハラスメント体質である「ハラスメント・スクール」が実在するという話だ。こういう学校があるということを、親も教師も知っておいてほしい。 昨年12月のこと。TBしていただいた方のサイトを見、その実体験を読んで背中に戦慄が走った。いつか記事にしようと思いつつ、3ヶ月が過ぎて4月…再び訪れてみると、そのサイトは消えていた。残念だ…。もう少し早くこの記事を掲載していればと悔やまれる。 戦慄を覚えたのは、あの北鮮のような学校よりもさらに巧妙な管理社会が、“ここ”にもう出現している!という戦慄である。 ジョージオーウェルの近未来小説に「1984」という、巧妙な管理社会を描いた小説がある。まさに、その「1984」の世界が現出していた。 こういう学校が“実在”しているのだ、とわかったとき、私は身震いした。 そのときのメモを掲載する。(『』内は、
人の心がどのように育っていくのかということを知ることで、生き方や子育ての仕方、教育のあり方なども変わって参ります。いわゆる問題児を見る視点、事件を見る視点も変わって、問題への取り組み方が変わるでしょう。 そういう視点を持つきっかけになるよう、システムズアプローチの観点を背景に、交流分析の理論を土台にして、カウンセリング事例や少年犯罪などの事件も交えて、人がどのように成長していくのかをまとめてみました。 ご参考になれば幸いです。 ★「子育て心理学」もくじ--------------------------------- 第1部 自分と家族の問題を見る視点 1)思い当たることはありませんか? 2)親を取り巻く環境の3つの変化 3)「人生脚本」を書き換えよう! 4)事件の背後にある親の問題 5)親の因果が子に報う 6)「システムズアプローチ」で家族の問題を把握する 7)「交流分析」で個人の成長を
【「見えないからブラックホール」の続き】 親から自分を受け止めてもらえないままに大人になった人は、無意識に存在不安を抱えています。その存在不安を感じたくないから、自分と向き合うことを徹底的に避けて生きています。というよりもむしろ、不安を感じないように生きるためにはどうすればいいのか、逃げる手立を講じ続けることこそが人生のすべてと言ってもいいでしょう。 その不安を感じることがどれだけ怖いかというと、たとえばバリバリ活動していた人が足の骨折などで入院して、あっという間に呆けてしまうということがあります。「足の骨折なのに、なぜ?!」と驚かれたりするのですが、感情というのはゆったりとした時間の中で出てくるもので、不安感情も同じ。身動きできないベッドの上では、嫌でも自分の内側と向き合うことになります。この時に存在不安を感じるよりは、呆けた方がマシなのでしょう。 それほど怖いので、年をとって体が動かな
『「親という監獄」からの脱出過程』で、いかに親というテリトリーから離脱することが困難かを書いた。その大変さを実感していただくために、一つのストーリーを読んでいただければと思う。 たとえ親と距離をとってはいても、IPに乗っ取られて生きている人は多い。そういう人が2年ほどをかけて背骨を作っていく。その2年間も半端ではない闘いの連続である。 そして、ようやく自分のIPも相当に強い、ということが自覚できるようになってくる(闇にどっぷり浸かっているときは、IPの強さも自覚できません。そして、他の人のブログ見ながら、みんなIP強くて大変だなぁ…などと他人事のように見ています ^^;)。自覚できたということは、敵を自分から分離できるということ。 それを経て、ようやく引っ越しをしようかというところに来る。それも、外的な要因があったりしてやっとこさ動き始めるような形だ。この時、IPは最大の妨害を仕掛けてくる
【子育て心理学】 第2部-人は「どのように」育っていくのか?(人生脚本編) ■7)子どもを歪める親の「ドライバー」と「禁止令」 前項に出てきた両親の言葉をもう一度違う角度から見てみましょう。 お父さんは、歯がゆい思いで言います。 「やればできるんだから、最初からあきらめていないで努力しろ」 お母さんも、つい愚痴のように口をついて出てしまいます。 「おまえが、もっと積極的ならいいのにねぇ」 このように相手に対して口で言う言葉の内容を「指示」と言いますが、その指示の裏に隠れているメッセージの本質を「禁止令」と言います。 父→「だから、人生を楽しむことを禁ずる」 母→「あるがままのお前であることを禁ずる」 --------------------------------------------------- さらに、親の欲求が強い(飢餓が深い)場合、それは次のところまで到達します。 父→「努力せ
その方(女性)は、私と電話がつながるとチックが出始める。 ICがチャンスとばかりに出てこようとするのだ。 同時に、頭はあれこれごちゃごちゃ言い始める。 IPがそうはさせじと全力でねじ伏せにかかってくるのだ。 だから、頭も身体も、とても忙しいことになる。 手が勝手にはね飛んだりするものだから、「ゥオウ!」 首が急にねじれたりするものだから、「ィテッ!」 電話している最中に、脈絡なく感嘆符付きの声が飛んでくる。 「あ~うるさいうるさいうるさい…」 「あ、またこんなこと言ってる」 これまた唐突に、頭の中の思考を実況中継してくれる。 もちろん、全身に現れているチックはIC。 頭の中でうるさくあれこれ言ってくるのはIP。 自分という身体を土俵に、ICとIPが大相撲を取っているのがわかる。 まさに、体vs頭。 自分の身体がIPに乗っ取られていることの苦しさ、悔しさ、情けなさ。 自分の思いで行動すること
片道4時間の行程、無事帰宅。 あとは頭の中の檻(Cage)から出るだけ。 そのための孤独な闘いがこれから始まる。 でもね、一人じゃないよ。 あちらでもこちらでも、世代を超えて、一人自分と向き合っている人達がいるよ。 どうにもならない堂々巡りの思考と闘っているよ。 出そうで出てこない感情に苦しんでいるよ。 不意に爆発する感情に翻弄されているよ。 動きの取れない鉛のような体を休めているよ。 「親という監獄」から脱出するには、次のような過程をたどる。 1,「家の中」でプライバシーを守れる部屋の確保。 2,「家」という監獄からの脱出。 3,「地域」という親のテリトリー(結界)からの離脱。 4,「思考」というIP(インナーペアレンツ)の監視からの離脱。 1に至るまでが大変。自我癒着しているから、自分の自我が侵食されていることにも気づかない。 2で足がすくむ。孤独になるのが怖い、と存在不安の強い自分が
以下は、カウンセリング事例で体験したものです。 自分の中に感情が湧いてくる「心のコップ」があるとします。それは人の気持ちを受け止めるコップでもあります。 ●不眠 気持ちを出すことができず、そのコップに溜まっていくとだんだん息苦しくなり、溜まっている感情が外に出せと騒ぎ立てますから眠れなくなってきます。 気持ちを吐き出すと、よく眠れるという体験は多くの人が持っているでしょう。 ●身体反応 そのうち、感情を吐き出す代わりに嘔吐したり下痢したり、じんま疹が出たりアトピーになったり、ひどい咳が出たり喘息になったり、あるいはチック症状が出てきたりと、体が代償行為をするようになります。 自分の気持ちに気づき、自分の人生を歩き始めて原因不明のじんま疹が治った方がいます。 ●凝る 筋肉は感情を抑え込む働きがあります。感情を抑え込むために常に緊張しているので、首、肩、背中がバリバリ凝ります。慢性的に抑え込ん
昨日の朝、少年が「母親を殺害しました」と自首してきたために発覚した事件。少年が、通学用の黒い布製ショルダーバッグに切断した母親の頭部を入れて持っていたため、センセーショナルな事件となりました。 今朝のテレビでのコメントはおおむね次のようなものでした。 ・田舎で優秀だった人間が都会の高校で挫折。ダメな自分を生んだ母親を逆恨みして殺害。 ・思春期は変化の時。病的に変化することもある。人を殺してみたい、とか。それにネット社会が拍車をかけ、殺してみたい衝動が高まり、最も身近で弱い母親に向かった。 ・テロや戦争など社会悪に対する嫌悪+酒鬼薔薇崇拝→母殺しは一種の儀式で、人のやっていないことをやって(首持参で自首)ヒーローになる。 ・理解しがたい常軌を逸した異常な行動だから人格異常者、発達障害者… 人は元来健全です。なぜなら「生き物」だからです。 妙ないじくられ方をしなければ、まっすぐに育ちます。 こ
これまで書いた記事からパワハラ上司のタイプをまとめておきましょう。 1)スケープゴートを作る「恐怖支配」 型上司 2)“形”を押し付ける「張り子のトラ」型上司 3)自分だけがかわいい「自己中」型上司 4)部下をロボットにする「ダブルバインド」型上司 5)ラインを潰す「かんちがい野郎」型上司 6)“指示待ち人間”を作る「お膳立て」型上司 7)無責任に押しつける「お公家さん」 型上司 8)甚大な被害を出す「不作為の罪」型上司 ★スケープゴートを作る「恐怖支配」 型上司 ------------------- 自分の立場を守るためにいじめっ子の首謀者になる上司です。最終的には「鵜飼いの鵜匠」を目指します。「パワハラ事例紙上再現&心理解説」で取り上げた上司がそれですね。 ★“形”を押し付ける「張り子のトラ」型上司 -------------------- “管理職”という「虎の威を借る狐」というよ
何らかの事情で親にあるがままの自分を認めてもらっていない子は、次のようになります。 1,親に受け止めてもらえない感情で自分が一杯一杯になっているため、いつも息苦しく、人の感情を受け止められません(それが夫や我が子であっても) 【愛情、感受性、思いやりに欠けるように見える】 2,それらの感情が爆発しそうに自分を突き上げてくるので衝動的になります 【衝動的、キレやすい】 3,あるがままの自分を受け止めてもらえないことに対する怒り、自分を道具扱いされる怒りがあり、怒りっぽくなります。アグレッシブになります 【怒りの衝動】。 4,無意識に感情を抑え込んで生活しているため疲れやすかったり、いつもだるかったり、感情を抑えるために体が大きくなったり、筋肉質になったり、筋肉が張ったり、凝ったり、あるいは感情バランスが崩れやすく躁鬱気味になったりします 【心身症状】 5,受け止めてもらえない=自分の存在に不
【第1回拡大ワークライフバランス研究会講演録-2】 *人が、どのように自己認識し、自己形成し、心理的成長を遂げていくのか、その心の成長と発達について時系列的に説明します。 ■「内向」と「外向」の形成 生後3ヶ月しかたっていないのに、大きく明暗を分けた赤ちゃんの例を体験しています。 Aちゃんはニコニコと看護師とも愛着関係(アタッチメント)ができていましたが、Bちゃんはこちらが構おうとしても目を合わせようともせず、身じろぎもしない-とても不自然に硬直していました。不思議に思って看護士に訊くと母親が粗相をしても叩くというのです。 生まれてこの世がどういうところかわかっていないBちゃんがわかることは、自分の生理現象でも叩かれるということです。つまり、自分はこの世に受け入れられていないんだ、ありのままの自分ではだめと感じ、自分を出さないことにエネルギーを使うようになります。自分を抑え込むためにエネル
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