ライター、梶原麻衣子さんの初の著書「『“右翼”雑誌』の舞台裏」=2025年1月11日午後3時35分、鈴木英生撮影 元月刊「Hanada」編集者に褒められた? 「これは絶対読まないといけないやつ」。一昨年6月、私が書いた沖縄と台湾についての対談をX(ツイッター)でお勧めしてくれた人がいた。元月刊「Hanada」編集部員という。えっ、あの「極右」雑誌の? さっそく、投稿の主、ライターの梶原麻衣子さん(44)に会ってみた。沖縄の米軍基地問題への本土の無関心に憤り、「沖縄と台湾双方を尊重した現実的な安全保障論が必要」と言う。全く同感だ。 以後たまに会うが、彼女にヘイトっぽい気配はない。「Hanada」のサイトで今も連載する書評は、扱う本が幅広く勉強になる。だが彼女、「全然右翼じゃないですね」などと言われると複雑な顔をする。 結局、何者? 昨年末、梶原さんは初の単著「『“右翼”雑誌』の舞台裏」で編集